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アイデンティティについて考える。

オリンピック。東京2020開幕。
連日、たくさんの競技が行われ、
たくさんの心に残るストーリーが生まれている。

東京オリンピック2020では、全部で33競技339種目が
実施されるらしい。
そのそれぞれの競技にたくさんの国の人たちが、
自国での代表争いを勝ち抜いて参加している。

考えてみれば、壮大な話だ。
ある国で生まれた競技が、ある国の枠を越え、
全世界でプレイされている。
言葉も文化背景も異なるたくさんの人々が
同じ競技を、それこそ人生を賭して、取り組んでいる。

例えば、日本発祥の柔道。
畳の上で日本人以外の強豪柔道家が競技している姿は
今やなんら違和感はない。

けれど、ふと思うことはないだろうか。
世界の柔道家はそれぞれ自国発祥や国技がある中、
どうして柔道を人生賭けて取り組むスポーツとして
選んだのか

…実は、この問いは、お茶の世界も通ずる面がある。
日本人のお茶。総合芸術・茶道や煎茶道。
こんなにも日本人としてのアイデンティティに響く
茶文化がありながら、
どうして台湾茶・中国茶の世界に向き合うのか

非常に素朴な問いかけ。
そして、非常に…答えるのが難しい、かもしれない。

興味がある。好きだ。楽しい。
このシンプルな気持ちに国境はない。
だが、国境をひとたび越えると、
なぜ越えてまで好きなのか、やりたいのかと
周囲がその答えを求めてくる。
その答えをうまく表現出来ないと、
自分が落ち着かなくなる。

この答えに純粋に深く向き合うことは
自分のアイデンティティに向き合うことと
同義ではないだろうか。

日本茶も台湾茶も中国茶も、あらゆるお茶は
一枚の茶の葉から生まれる。
柔道もテニスも水泳も、あらゆるスポーツは
人類が共通ルールの中で行うひとつの運動の形。
根本は同じ。枝葉は個性。
アイデンティティは、どちらに根ざす…?

そんなことを徒然と考えながら、
茶杯を片手にオリンピック観戦を楽しむのも
面白いかもしれません…よ?


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