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写真詩「予感」





朝から降り始めた雨が
昼には止んだ
雲間から陽が差して
街はモノクロームから
色彩の世界へと変わる



新しい詩が生まれる予感に
僕は心の扉を開放して待つが
言葉は芽生えもせず
舞い降りもせず
一日の終わりとともに
扉は閉じられる



苛立ちと落胆と
わずかな明日への希望を抱き
僕は眠りにつく
まるで開店休業の詩人のように





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