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【2学期をどう終えるか】


 結論からいうと、締めくくるくらいの気持ちで終える。

 「3学期もあるから」というよりは、「3学期は次の学年の始まり」という感覚。

 よく0学期と言うけれど、それってきっと3学期始まってからでは遅くて、本当に0学期とするならば、締め括りはこの2学期の終わり。

 だから、「手を離す」を意識して、「自分たちでやれた」「自分たちだけでもやれる」そんな感覚と自信を持って、1学期からの歩みの総和が残りの5日間で現るように意識して、声の掛け方などの関わりを洗濯している。

 もう、この2学期で終わり。担任も代わり、次年度へ。そんな気持ちで向き合っている。

 明日が当たり前にくるとは限らないことを、2019年度の初卒業生を担任している時にあったコロナの全国一斉臨時休校を経て痛すぎるほど経験しているので、明日があるありがたみを感じながら、「今日がもし最後の日になっても後悔のないように」を心に留めて過ごしている。

 そういった意味でいうと、3学期のラスト5日の気持ちでいる。

 きっと3学期の残り5日なら、連絡帳提出が1分遅れたとかどうでもいいことは流すし、ほんっとうに大切なものに、もっている最高の笑顔で時間を使うだろう。

 そんなこんなで「Aの道とBの道」という話を子どもたちにもした。

 「みんなには2つの選択肢がある。」

 というところからスタート。

 一つはAの道。

 Aの道は、残りの5日間、もう一度1人も見捨てないというクラスの目標に立ち返って、自分も仲間も見捨てず、1学期からの成長を詰め込んで、やり切る道。

 Bの道は、冬休みまで後5日、冬休み冬休み冬休み、、、と頭がいっぱいになり、先ばかりを見て「今」をなんとなく生きる道。

 合わせてそれぞれの「未来」も少しだけ話した。


 Aの道を選んだならば、3学期が楽しみになる。そりゃクリスマスからのお正月というコンビネーションで、冬休みは最高なんだけれど、3学期もまあ頑張るかと思えるよ。やりきったな、自分ってこんなにも成長したんだなってことを自分で感じて、「学校」に対してポジティブな気持ちが残っているから。
 だから、「学校も悪くないか!」と足を踏み出せる。
 ポジティブな気持ちで3学期のスタートが切れれば、3学期にさらに成長できるし、楽しいことを生み出せる。

 Bの道を選んだならば、あまりにも待ち遠しかった冬休みが終わることが辛くなる。それでいて、「今」を大切にできていなかったので、達成感もなければ、成長もない。つまり「学校」は大変なだけだというように「学校」に対して、ネガティブな感情が残っている。すると3学期の始まりは、気持ちが重くなるだろう。ネガティブな感情でスタートした3学期は、嫌だな〜と思いながら過ごすので、やっぱり嫌なものになり、楽しいことも減り、成長速度も落ちるだろう。

 さ、どっちの道を選ぶ?

 先生はどちらでもいいよ、みんなの人生だからね☺️

 もう一度いうよ?みんなには2つの選択肢がある。

 Aの道か、Bの道か。

 そりゃAの道を選ぶわけですが、笑

 その選んだ道にあった姿を見せてくれるところがこの子たちの凄いところだ。

 特にその後の算数がすごかった。

 ありとあらゆる人と関わるわ、

 図を書いて説明してわかったら自分でやらせてあげて、、、というような相手にあったパスを出すわ、

 「2mあるけれど、分数は1をいくつ分けたかだから、1に注目するとわかりやすいよ!」とアドバイスをもらって分かり易かったので、別の人にそれを伝えたらわかってもらえて嬉しかったというやりとりがあるわ、

 3ページにもわたる振り返りがあるわ、



 「本当にわかるとは?」と突き詰めているような学び合いで、それはもう人と人との関わりもものすごいものがあった。



 それから、僕が少し席を外して体育館にいっていると、授業の終わり5分前に気づいたメンバーが

 「振り返りの時間だから、振り返りかこ〜」と。

 「そうだね〜座ろ〜」っと連鎖していった。

 #なんかいい感じだったから2分くらい廊下で声を聞いていたんだ


 そして、みんなが座ってカリカリと鉛筆の音を響かせていた。

 あ〜きっと冬休みも最高だし、3学期も楽しみになるよ。そしてまた3学期もうひと伸びふた伸びするね〜。
 「今」を大切に積み上げるみんなは、やっぱり素敵な「未来」が待っているよ。Aの道だね。

 と、語って終えた。

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