【日記風小説】悩んだらパフェでもいかが?第1話

新作です。
今回の舞台は、パフェ専門店。
店主目線で、日記風に物語をつづってみます。
お手軽にご覧下さい。

※この物語はフィクションです。
実在する場所などが出てきますが一切関係ありません。

第1話 不機嫌な彼女と桃パフェ。

みなさんこんにちは!
パフェ専門店「シースウィート」の天見です!

いつもご来店ありがとうございます。
私どもは、神奈川県三浦海岸の海のそばでおいしく素材を生かしたパフェを提供しております!
是非食べに来てください!!

さて、先日嬉しいことがありまして。
シースウィートで仲直りしたカップルが結婚するというのです。
いやーめでたいですよね!
お客様に許可を得て、そのいきさつを記させていただけることになりました。
紹介しますね。

そのカップルが、ご来店されたのは2週間前ぐらいです。
来店当初。
彼女さんは、明らかに機嫌が悪かったのです。
彼氏さんも困惑していて、雰囲気的には最悪でした。

「ご注文は・・・。」
「ああ。桃パフェ2つ下さい。」
「かしこまりました。」

注文の通り、桃パフェをお2人に提供しました。
そして、一口食べた時のこと。
彼女さんは急に泣き始めてしまったのです。

私を含め店内の皆さんは、驚きました。
思わず私は、声をかけました。

「大丈夫ですか?」
「うっうっ・・・。大丈夫です・・・。」

「これ・・・。こういうの!」
彼女さんが笑顔に戻ったのが分かりました。
安心して職務に戻ったのですが、後日来店されてお礼を申されたのです。

詳細を聞くと、そりゃそうなるかと思ったのです。

どうやら、あの時はデート中だったそうで。
彼氏さんは今日で決めると思っていたそうです。
そのために、彼女さんが好きなパフェのために高級店に行ったといいます。

それがケンカの原因だったらしいのです。
あまりにもオシャレで、求めていたものと違ったらしいのです。
それで、お口に合わなかったらしく。
あの状況になったそうです。

彼女さんは、シンプルなパフェがお好きなようで果物を生かしているもの。
つまり、その素材の味わいが純粋に楽しめるパフェが好みだったということなのです。
それでウチの店で食べたら喜んでもらえました。

嬉しい限りです。
ぜひまたいらしてくださいね!

素材を活かせるパフェを提供する自信はあります。
皆様のご来店お待ちしております!




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