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なぜアーティストや芸能人は誹謗中傷を受けやすいのか


三浦春馬さんの自殺報道の衝撃から、まだ抜けられません。
もう彼のパフォーマンスが見られないと思うと、本当に残念でなりません。

なぜ三浦さんが自ら死を選んだのか、抱えていたストレスは何だったのか、など本当の所は本人にしかわかりません。
しかし昨今、芸能人や芸術活動をするパフォーマーへの誹謗中傷問題が注目されており、『三浦春馬さんも誹謗中傷を受けていた』などのニュースもありました。

なぜアーティストや芸能人は、こんなにも誹謗中傷を受けやすいのでしょうか。そのことについて考えます。



◼️自分と作品がくっついているから

俳優・声優・歌手・ダンサー・パントマイマー
楽器演奏者・モデル ・・・・etc.

上記のような、芸術に関するパフォーマンスをする人達は『パフォーミングアーティスト』と呼ばれます。また、アートとはジャンルが違いますが、

お笑い芸人・コメンテーター・アイドル・タレント・キャスター・Youtuber ・・・・etc.

なども人前でパフォーマンスをするという意味では、パフォーミングアーティストと似た特徴をもっています。

彼らには『自分自身』『作品(パフォーマンス)』切り離せない、という特徴があるのです。
画家・小説家・陶芸家などとは違って、『作品と、作品を作る人』の二つを分離することができないのです。

プレゼンテーション2


パフォーマンスをする彼らが、多数の人に誹謗中傷を受けたり、プライバシーが侵害されやすいは、この特徴にも要因があるのだと思います。


◼️どうして誹謗中傷が起きやすいのか

「あの人、顔が気に入らないから嫌い!」
「なんかまた太ったし、あの顔整形じゃない?」
「不倫じゃない?そんな奴死んだほうがいい」


あなたは、職場の同僚や友達のことを、そんな風に人前やSNSで声高に話しますか?
そんな話をする事もあるかもしれませんが、心の中で『これは悪口だ』という意識が働くので、話す場所・話す相手・言い方など気を付けて話すはずです。

でも、これが対アーティストや芸能人だと少し違います。
その人自身と作品(パフォーマンス)を切り分けて考えることは難しく、作品の感想を述べる感覚でその人の人格や容姿も評価し(その人の全てが商品という感覚)、それがエスカレートする事で『対一般人』ではあり得ない誹謗中傷になりやすいのではないかと思います。

芸能人のプライベートを凄く知りたくなるのも、作品と本人が同一体であることと関係してるし、
パフォーマンスをする人が自分のプライベートの発信に細心の注意を払うのも、『自分自身=作品』という意識に繋がりやすい事を、感覚的によくわかっているからです。


◼️パフォーマンスをする人達へ

きっと皆さんは、誰かの心を動かしたり、誰かの人生に影響を与えるために、日々色んな努力をされていると思います。あなたの努力や苦労を知っている人はきっといます。


あなたの作品(パフォーマンス)を見た方が、ポジティブ・ネガティブ含めた色々な感想を投げかけてくるのは、あなたがパフォーマーとしてだれかに影響を与えた証拠です。あなたが表現者である証拠です。

でも、あなたの作品への感想ではなく『あなた自身を深く傷つけられた』と感じたら、自分の心を守るために、然るべき所に訴えたり相談をしましょう。

またあなたも、『あなたの作品と、あなた自身の線引きについて』意識して考えてみましょう。


そして『自分で自分を認める』『自分は自分の味方でいる』気持ちは絶対に忘れないで欲しい。
人のためだけじゃなくて、『自分自身の人生を豊かにするためにパフォーマンスする』という気持ちをどこかに必ず持っていて欲しいです。


どうか、あなたの命や表現を、自分にも他人にも奪わせないで下さい。



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