異国で上から水が降ってきた
ある晴れた夏の日。
私は南仏の旧市街を歩いていた。
旧市街らしい狭い道とさまざまなジャンルのローカルのお店に、目移りしながら歩いていた。
旧市街の奥には市場が開かれていて、
野菜、果物、肉、シャルキュトリー、チーズ、エスニックフード、パエリア、お惣菜、石鹸、サシェ、はちみつなどなど…
野菜や果物のきらきらした感じが好きな私にとって、わくわく満載の場所!
その場で買ったいちじくは、がぶりと丸かじり。
心からの笑顔と「美味しい」が思わず出た。
お弁当はりんご丸かじりでいいなと思ったこともある子どもだったので、本場の市場で果物丸かじりはしたかったことのひとつ。
それが叶えられて嬉しかったな。
いちじくは日本ではメジャーではないけれど、果物が豊かな南仏ではどの市場でもスーパーでも見かける。日本でメジャーになるのを待つ前に自分で育てちゃおうかな…?
さてさていちじくを食べて気分が上がったところで、旧市街に戻り散策+買い物をすることに。
道を歩いていると、何と、、、
上から水が降ってきた!
室外機のポタポタではなくて、バケツをひっくり返したような感覚!
叫びました。盛大に。
すぐ上を見たけれど何もなかった。
もしかして変な液体?と思い服や髪の毛の匂いをかいだけれど、匂いはしない。
たまたま水を捨てたのか?
ちょうど、友人が違う国でアジア人だからとステイ先を追い出された話を聞いていたから、
自分も狙われたのかな?と思いもした。
精神的ダメージをくらうより、すぐ乾く水をかけられた方がショックは少ないけれど…
もしアジア人が嫌で行動を起こしたのだとしたら、少し、悲しいし、怖いな。
何もしていなくても(無意識に誰かが嫌な何かをしてしまったのかも?)見た目で判断されたことがひっかかる。
この出来事の真実は分からないけれど、
自分は見た目やたったひとつの態度で、衝動的に人にダメージを与えないようになりたい、と考えられました。
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