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DAY⑥ビックリするほど安全・快適だったインドひとり旅(デリー編)

ナマステ🙏

本日はインド旅行最終日。
出発前は6日間もいて無事に楽しめるのかと不安だったが、毎日が新鮮の連続であっという間だった。

14時には空港に向けて出発したいので、タイムリミットは5時間!
無事に全ての行程を完遂できるのか!?

前回の記事


インドではGoogleマップでさえも時に頼りにならない

本日一発目の目的地は、クトゥブ・ミナール。
デリーメトロで30分かけて最寄駅まで向かう。

デリーメトロ

最寄駅に到着後、Googleマップを開いてみると、どうやら徒歩15分ほどで目的地に着くらしい。
せっかくだし歩いて向かおう!

てくてくと住宅街のようなところに入っていく。
そして公園の敷地内にたどり着き、「目的地に到着しました!」と言ってGoogleマップの案内が終了した。
…なんか緑いっぱいの公園で、チケットオフィスも見当たらないし、どういうことだ…?
人気もない…。いるのは犬だけ…。
本当にここで合ってる…?

なんとか公園内をウォーキングしている人がいたので、ナマステ〜🙏と言って聞いてみる。
「クトゥブ・ミナールへはここから1km先だからリキシャーで行ったほうがいいよ!」とのこと。
やっぱり違ったか!なんでGoogleマップはここに連れてきたんだ!?😭と思いながら、ダンニャワード🙏と言って別れた。
するとすぐに
「Oh!1kmではない、850mだ!この出口からリキシャーで行きな!バイバイ!」と丁寧に訂正が入った(笑)
1kmも850mもそんなに大した差はない(笑)
それでも丁寧なインドのおじさんに感謝🙏

結局リキシャーで向かい、無事にクトゥブ・ミナールへ到着。
最終日で行きたいところもまだまだいっぱいあるのにここまで到着するのに20分もロス!😭


クトゥブ・ミナール

デリーには世界遺産が3つある。

ラール・キラー(レッドフォート)
フマユーン廟

2つの旅の記録はこちらから

そして本日のクトゥブ・ミナール
どれもイスラーム時代に建てられたもの。
今となってはヒンドゥー教が大多数を占めるインドであるが、デリーにある世界遺産全てがイスラーム時代のものというのも面白い。

このクトゥブ・ミナールは、奴隷王朝時代に建設されたイスラムモスクに設けるミナレット🕌
ヒンドゥー教勢力に対する勝利を記念して造られたと言われている。

クトゥブ・ミナール
間近で見るとすごい迫力!よく見るとアラビア文字が。
古代遺跡があちこちに散らばっている
アテネとかもこんな感じの遺跡なのかな?

繊細な彫刻技術にひたすら感心しながらも、本日の行程を完遂せねばならない。


今日は移動の接続が不調だ

続いては、チベット人が多く住むチベタンコロニーへ向かう。
クトゥブ・ミナールからチベタンコロニーへは車で1時間!
メトロで行っても、そこからまたリキシャーに乗るため、時間は変わらない。
今いるサウスデリーからノースデリーまでそんなにかかるのか…と思い、今日も結構寒いのでリキシャーではなく車で行こうかとも考えたが、渋滞に捕まる心配を考慮して、メトロで行くことに。

しかしメトロに乗っても、なぜか頻繁に駅と駅の間を停車する。
停車→出発→停車→出発を繰り返し、出発してから4駅ほどで10分以上停車してしまった。
その間何もアナウンスはなく、何が起きたのか全く分からない。
とにかく先に進みたかったので、途中駅から結局Uberでリキシャーを手配した。
車よりもリキシャーの方が小回りが効き、渋滞の心配もないと考え、冷たい風にビュンビュン吹かれながら40分乗った🥶


食もうまうま!チベタンコロニー!

目的地付近に到着。
しかし、チベタンコロニーらしきものが見当たらない。どうやら高架橋を渡って反対側に目的地があるようだ。
なんかこの辺りは、これまで見てきた街の雰囲気と全然違う。
活気があるというよりかは貧困層が多い地域で、周りからの視線を常に感じる。今にでも喜捨を求められそうな雰囲気が広がっていた。
少し前にYouTubeで見たバングラデシュのダッカの空港から鉄道駅までの高架橋に似た雰囲気と似たものを感じる。

そしてようやくチベタンコロニーを発見!
細い路地にひっそりと門があった。
チベットコロニーの「マジュヌカティラ」

でもここには入らず、まずは腹ごしらえ!
モモという小籠包に似たものをどうしても食べたかったのだ。

馴染みのある東洋人がいっぱいいる。

美味しいと定評のあったDOLMA RESTAURANTというところに入った。
日本人にそっくりで笑顔が素敵なお兄さんが迎えてくれた。

ダライラマの肖像が!!!店主はインド人!?
テントゥクとモモ
テントゥク

テントゥクは、餡なしのワンタンスープのようなもの。醤油(オイスターソース?)ベースのスープにトマトの旨みとニンニクが効いていて、中華風でとっても美味しかった!

モモ

小籠包のような見た目をしているモモ
チベットやネパールなどでよく食べられるのだそう。
見た目の通り、味もドンピシャで美味しい!
インドでは何かしらカレー風味の何かを食べていたので、こういう馴染みのある味はホッとする。

テントゥクもモモもどちらも美味すぎて、一人でペロリと完食した。
写真を見ているだけでお腹がまた空いてくる。

ちなみにどちらも餡や肉の種類をベジかチキンかbuffか選べたのだが、buffって何だ?と思い調べてもよくわからない。
でも店員に聞くとオススメはbuffとのことだったのでそれを注文。

テントゥクの肉を見ると、多分牛肉ですよね?
ラムのような臭みもなかったし、不浄とされる豚でもないだろうし、はたまた未知の肉?
モモの肉も普通に美味しかった。もうミンチになると牛肉か豚肉かも分からない(笑)
インドで神聖な牛も不浄な豚も市場に出回っているとは考え難い。
でもここはチベットコロニーで、チベット仏教信者が多いから、牛も豚も食べるという認識でいいのだろうか。
そういうことにしておこう。


やっぱりインドは僕を見放さない!
チベット仏教の功徳を得る。

実は残りの観光時間が迫っていた。
チベット料理を食べて、このあとまだ2つ行きたいところがある…。
出発までの時間を逆算すると、チベット料理を食べ終わったらホテルに戻らなければならない。

半ば諦めかけていたその時!
ANAから出発時間変更のお知らせが届いた!
18時55分発から20時30分発に変更!!!
そうなると16時過ぎにホテルを出発すれば良いことになるから、2時間弱の猶予ができた!!!

インドは最後まで僕を見捨てなかった!🙌
おかげでゆっくりチベット料理を美味しく堪能することができたのだ。

そしてお腹も満たされたところで、敷地内を散策。
このチベットコロニーは、ダライラマをはじめ、中国からインドに亡命してきた人たちとその祖先が暮らしているエリア。
今では亡命チベット人2世・3世が多くなったことから、生まれも育ちもインドで、昨今のチベットを取り巻く環境は客観的に見ている人が多いのだとか。

チベットっぽい〜!🙌
チベット仏教寺院
マニ車
この筒の中にはお経が1シリーズ毎納められており、一つ回すごとに一連のお経を唱えたのと同じ後利益があるのだとか
ということで回せ回せ!
回せ回せ〜!

区域内はそこまで広くなかった。
細い路地にカラオケやら美容室やら生活に根差した露店が所狭しと軒を連ねていた。
狭いせいか、人口密度も高かった。
もう少しチベットの世界を堪能したかったが、時間は限られているため、後ろ髪をひかれながら後にしたのだった。


シク教の世界へ飛び込む!

またリキシャーで20分ほどかけて、今度はシク教寺院のグルドゥワーラーへ向かう。

シク教は北インドのパンジャーブ地方で生まれた宗教で、インド全人口のうちのわずか2%程度の信者がいると言われている。
"インド人男性"と聞くと、"頭にターバンを巻いて、髭を生やしている人"を想像する方も多いと思うが、まさにそれこそがシク教信者の特徴!

ターバン巻いて髭を生やしたイメージ通りのインド人

ホテルからも近いシク教寺院のバングラ・サーヒブを訪れた。
事前情報から、頭を覆うものを持って行った方がよいとのことで、予め日本からバンダナを持参。
スカーフの貸し出しもあったが、不特定多数の人が利用しているものなので、持参が吉。
見学するには靴と靴下を受付に預けて、裸足で見学。
大理石を基調としたデザインが繊細で美しい。
でも足元は冷たい🥶笑

デリー中心地にあるバングラ・サーヒブ

礼拝堂入退室時は、信者の方が床と自分の頭を触り、聖典に向かって深くお辞儀をしていた。
自身も敬意を込めて見よう見まねでやる。
館内は撮影が禁止のため写真はないが、黄金に輝く装飾が本当に綺麗で、一気に神聖な気持ちになった。
礼拝堂内部では、熱心にお祈りしている人や瞑想している人など様々で、お祈りの邪魔をしないように敬意を込めて見学させていただいた。

館内見学後は、人工池の周りをぐるーっと散策。

シク教は、宗教も人種も階層もすべて関係なく、人類皆平等であるという考えがある。
そこで、皆が公平にお腹を満たせるようにとのことで、どの施設でも食事が無料提供されるそうだ。

神聖なお水?を求めて多くの信者が集まっていた

今振り返ってみると、今日は
クトゥブ・ミナールでイスラーム時代の建造物、
お昼はチベタンコロニーでチベット仏教に触れ、
午後はシク教寺院に行くなど、実に様々な宗教文化に触れられた一日となった。
インド人口の80%はヒンドゥー教徒だが、ヒンドゥー教自体も多神教で色んなものが混ざった雑多な感じだが、インドという国自体も、人種も宗教もカーストも生活様式も全てが混ざり合って一つの社会を作り上げていることに、改めてインドの多様な姿を感じることができた。


カーンマーケット

最後はカーンマーケットというデザイナーショップや高級レストラン・カフェが並ぶオシャレなショップストリートへ。
富裕層が多く、車も外車やトヨタが多く、身なりもしっかりしている方ばかりだった。

オシャレな店舗が絶妙なバランスで軒を連ねている

インド土産を漁りたかったのだが、目ぼしいものが見つからず時間終了!
ところで旅行中ずっと思っていたことだが、インドでスーパーマーケットを見かけなかった
外国人が多く住む地域ではデパートやスーパーがあると思うが、それ以外のところでは全く目にしなかった。
カーンマーケットにも高級志向の食料品店があったが、輸入品を取り扱うものばかりで、インドブランドのものは置いていなかった。


インド旅の〆はチャイを2軒ハシゴ

いよいよ出発の時。
最後にチャイを飲んで旅行を締めたい。
ホテルの近くにスナック屋台があり繁盛しているようだった。
この通りは何回も行き来していたが、基本的に早朝か夜しかホテル周辺にはいなかったから、こんなところに屋台があるとは思わなかった。

1軒目

やっぱりチャイはどこで飲んでも美味しいなあ。
ここのはジンジャーが効いていた。
冷えた体にジンジャーの香りと甘さで身体の芯からあったまる。
20ルピー(約30円)だと思って支払ったら、僕が聞き間違えたようで、10ルピー(約15円)だったらしく、他のお客さんが「10ルピー多く払ってるよ」とお札を返してくれた。
ぼったくったり盗んだりしない人たちで、心の芯まであったまった。(僕自身の性格で、海外では人を疑いすぎる傾向がある)
その分、最後までインド人の良いイメージが崩れない!

ホテルに着いたのだが、そういえば反対方向に歩いたことがないことに気づき、最後に反対方面へ一瞬だけ歩こうとした。
すると、すぐそこにもチャイ屋台があるではないか!ここで飲まない手はない!ということで、2軒目をはしご。
2軒目は大中小3種類のカップを選べて、大は素焼きのカップで30ルピー(約45円)ということで、大を注文。
地元の人と席を囲んで頂いた。

2軒目
最後に宿泊先のbloomrooms@janpath

ホテルの様子はこちらをご覧ください。


インドありがとう。最後までアチャーだった

お腹も心も満たされ、Uberを呼んで無事に空港到着。

ANAのチェックインカウンターでは、インド人スタッフから「出発が遅れて申し訳ございません」と言われたが、”No problem! I enjoyed India!”的なことを答えておいた。実際そうだったから。

そして出国審査でも超フレンドリーだった。
僕:ナマステ〜🙏
審査官:How was your stay in India?
僕:Perfect! very アチャー
(ヒンディー語でgood)
審査官:インドにどれくらいいたの?
僕:6days!
審査官:どこ行ったの?
僕:Delih, Varanasi, Agra!
審査官:どこが一番良かった?
僕:Varanasi!
(咄嗟に出てきた)
審査官:なんで?
僕:Ganga! Ganga is so wonderful!
(ガンジス川!)ガンガーという言葉の響きを言いたかった笑
審査官: また来てね!
僕: Thank you! ダンニャワード
🙏

こんなにフレンドリーだった出国審査は初めて。
「あ〜最後までインドの印象は爆上がりだったなぁ〜!」と心からそう思えた。

渡航前はインドにビビりすぎて、6日間もいられないかもしれないと思っていた。
職場の人にも、「(出発前に)こんなにワクワクしないのは初めてです」と言うほど不安と緊張が優っていた。
でもあっという間だった。
普通に観光して楽しんでいる自分がいた。

「インドに行くと大好きになるか大嫌いになるか2択」と言われているが、僕は間違いなく前者だった。
カレーにも飽きなかったし、良い人ばかりだし、目に見える景色や光景すべてが新鮮でまだまだ滞在していたかったほどだ。

そんなこんなで念願叶ってインド旅を無事に終えられた。
間違いなく人生の思い出の一ページに深く切り刻まれた。

インド最高!🇮🇳
海外旅行最高!🌍

最後までご覧いただきありがとうございました😊
ダンニャワード🙏

<終>

きれいに終わるのはここまで。
最後の最後で気が抜けた話があるので、よろしければもう少し⬇️
※汚いです

僕のインド旅シリーズはコチラ


<最後の最後で気が抜けた話>
①名残惜しいインドの心を満たすために、ラウンジで食の駆け込み需要。
+機内食も食べる
→結果、食べ過ぎた
→機内で体調不良🤮※トイレ

②家に帰って気づいたら24時間睡眠。
旅行中、相当気が張り詰めていたのだろう。

③帰国後、インドのスパイスでお腹が緩くなりまくった(治るまで一週間ほどかかった)
※スリランカに行った時は2週間かかったため、回復はこれでも早かった

…身体は正直になっている。
20代とは違うことを悟った。
「食べ過ぎに注意しながら楽しむこと」を今後の旅の教訓として誓うのであった。

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