ゼロイチ開発の進め方(具体例)
こんにちは。「ビジネスの速度でシステム開発する」をテーマにシステム受託開発を行っている株式会社ゼロイチハッカーの水野です。
本日は、「ゼロイチ開発で出来るシステム開発」というテーマで、ゼロイチハッカーが提供するシステム開発の具体的な進め方を例を用いて書いていきます。
本記事は ゼシステム開発の進め方(総論)の内容をより具体的に記載したものになります。まだこちらの記事を読んでいない方は、読んでから進むことを推奨しています。
ゼロイチ開発とは
ゼロイチ開発の詳細については ゼシステム開発の進め方(総論) を参照してください。
※本記事は上記の記事の内容をもとに、より具体的な進め方について記載していきます
上記記事の抜粋ですが、ゼロイチ開発が一般のシステム開発と大きく異なるのは以下の2点です
✅ 専門家の意見だけではなく、実際の利用者の声を聞きながら機能のブラッシュアップや開発の優先度を決定を行う
✅ 開発予算とスケジュールを考慮して、全体のシステム開発を進める
この違いをこだわりとしているのは、ゼロイチハッカーでは多くのシステム開発を経験していく中で、最もよくある失敗パターンである以下を防ぎたいと考えているためです
❌ システムを完成させて提供したがユーザは使ってくれず、利用者が獲得できないままビジネスが終了した
❌ たくさんの機能を取り入れたが、ほとんどの機能は利用されず、利用者の獲得が伸び悩みビジネスが終了した
❌ 初めから作り込みすぎてシステムが完成せず、資金ショートが発生し、ビジネスが終了した
そして上記のパターンを避けると、おのずと「本当に必要な機能」の開発に従事でき、高い生産性のもとシステムを完成させています。
つまり 「システムの完成」とは「決められた通りに動くものが出来上がること」ではなく、「システムにより課題が解決できるようになった」 としているからこそ、
ビジネスの速度でシステム開発ができるようになり、コストもおさえられるようになっています。
ゼロイチ開発の進め方を架空のプロジェクトでご説明
本記事では進め方の例として以下のようなサービスを構築することにします。
糖質制限に特化した、商品の検索・評価(口コミ掲載)サービス
Amazonや楽天で食事商品を検索できると思いますが、それをより糖質制限という観点でできるようになったサービスです。
※あくまでも一例であり、既存のサービスや実際にゼロイチハッカーが開発してきたサービスとは関係はありません
※また、こうした 顧客向けのサービス(toCサービス) の開発が特に得意としている訳でもありません
初回/プロジェクト立ち上げ(~第1週)
することはこちらの記事に記載しています。
この段階では以下のような資料が成果物として出来上がります。
※必ずしもすべて作らなくてはいけない訳ではなく、状況に応じて省略することも可能です。
リーンキャンバス
UX設計
ゼロイチボード
DB設計書
MVPマイルストーン
マネタイズ表
プロトタイプの開発(~第2,3週)
まずは実際に動くプロトタイプシステムを作成していきます。
することはこちらの記事に記載しています。
このフェイズでは「機能の必要性」に重点を置いたシステムを作るため、
デザインやUI部分は最低限のものになります。
実際のプロトタイプ(初回アクセス時は30秒ほど時間を必要とします)Heroku 有料化のためサービスを落としています(2022/12/01 追記)
以下のメールアドレスとパスワードでログイン可能ですメールアドレス: general@app.example.comパスワード: general2022
大切なのは利用者となるユーザに対して「完成される機能のイメージがより具体的になること」です。
このようなプロトタイプを実際に触ってもらい
😁 画面の見た目やボタンの位置などがよくなったらシステムを使う
🤔 A機能は必要なさそう。XXXで代替しているから
🙏 今はないがB機能が欲しい。YYYで今困っているから
といったFBをもらい、本当にユーザの課題を解決できる機能をもったシステムの姿を具体的にしていきます。
ポイント
ここではFBから以下の結果を受け取り、次の開発へ進むこととします
✅ 利用はPCではなくスマートフォンからの方が良い
✅ GI値, GL値というものが分からず結局糖質量で検索している
✅ 糖質も最大/最小ではなくだいたいの値で良い
✅ 値段が見れた方が嬉しい
MVP開発(~それ以降)
プロトタイプをもとにシステム開発を行なっていきます
することはこちらの記事に記載しています。
作りたい機能はたくさんありますが、まずは初回は3ヶ月後にリリースすることを目標とするため、以下のように機能をしぼることになりました。
商品の検索は糖質量と名前だけにする
GI値/GL値については次のリリースで説明ページも付けて検索できるようにする
口コミ/評価機能は次のリリースにする
デザインをモバイルファーストにする
クリック数に応じて広告料を受け取れるようにする
Amazonや楽天の情報から、自動で商品情報を表示できるようにし、掲載商品数を1000点以上にあげる
お気に入り機能をつける
このMVP開発も2週間~3週間に1度はユーザのFBを受け取りながら、機能の開発を進めていきます。
実際のMVP(初回アクセス時は30秒ほど時間を必要とします)
以下のメールアドレスとパスワードでログイン可能です
メールアドレス: general@app.example.com
パスワード: general2022
ゼロイチ開発の生産性
作成するシステムや規模/範囲によりますが、上記の手順通りに進めば1ヶ月~2ヶ月程度で実際のMVPレベルまでは開発が進むことが多いです。
その他、表面では見えないような持続性を担保する仕組み(自動テスト, CI, といった仕組み)も構築していきます。
ゼロイチ開発は システム開発そのものの速度だけ ではなく、 本当に必要な機能を本当に必要な量で作る 開発手法にあります。
この組み合わせにより、他のシステム開発の半分から1/3のコストでシステムを完成させることを実現しています。
まとめ
本記事では、ゼロイチハッカーが提供するゼロイチ開発の内容を具体例を交えて説明を行いました。
もっとお話が聞きたいという方、ゼロイチ開発の内容に少しでも興味があるという方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。
※無料での開発相談も承っております。
よろしくお願いします。
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