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J2第1節 岡山vs甲府 ゼロ式【図解】レビュー


どうも、ゼロファジ(@Zerofagi)です。


2018年7月、平成最後の夏から3年半ぶりにレビューをお届けします。こちらの記事はDAZNの中継の試合時間を付記してあります。該当する時間のシーンをDAZNで見ていただくと楽しさがよりアップしますのでお時間ある方はぜひそのようにお楽しみください。

ゼロファジ先生とのやくそくだよ?

写真提供:hide(@fagi1598)

2022 J2 第1節
2/20 14:00K.O. @シティライトスタジアム

ファジアーノ岡山 4-1 ヴァンフォーレ甲府

35分松本凪生
36分川本梨誉
42分田中雄大
52分チアゴ・アウベス
56分チアゴ・アウベス


前半の流れ


岡山は433、甲府は3421での布陣となったこの試合。前半開始からしばらくは岡山ペースで進み、本山遥の決定機を迎える。その後、徐々に配置の優位を生かし、空いてくるWBを組み立ての出口として有効に活用する甲府に手を焼く岡山。相手陣内深い位置でのスローインの流れから、不用意にボールを奪われカウンターを受け先制点を与えてしまう。ところが、直後のセットプレーから川本の同点ヘッド。そして、またしてもセットプレーがらみで田中雄大がゴールを奪い2-1。リードをもって前半を終了する。

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0.両チームのスタメンとフォーメーション


それではまず、両チームのスタメンとフォーメーションを確認していきます。

岡山は433。甲府は3421ということでしたが、この試合はすごく相性の良くない相手でした。めっちゃやりにくい感じですね。

むっくんもそういってた!

じゃあ、肝心のかみ合わせを見てみましょう。どう相性が悪いのか?がわかりやすくなってきますので。

ざっとこんな感じです。岡山も長く3421をやっていたので覚えておられる方も多いと思いますが、このフォーメーションで特徴的なのはシャドー(関口・長谷川)とWB(須貝・荒木)のところです。

中盤のインサイドのかみ合わせを見てみると、こちらの中盤3枚に対してシャドーをMFと考えるなら、3:4で数的不利になります。しかも、シャドーはこちらの中盤のちょい後ろつまり見えないところにナチュラルに立つことになります。これは実にめんどくさい!つぎにWBのところですが、

ごらんのとおり近場に彼らを見張れるひとがいません。これまたナチュラルにこちらの困るところに立たれる格好になってしまうのです。

わかった、ほんならSB徳元が食いつくわ!となればSBの背後にスペースができ、マークをうけにくいシャドーがスペースを食べます。というように非常に組み合いにくいのがこの3421というわけです。


1.なぜ甲府はサイドから上手に攻撃できていたのか?


前半開始からしばらくは岡山ペース。そのあとには徐々に甲府ペースへと流れが推移していきました。甲府がペースを握った理由のひとつは、上手にサイド攻撃を仕掛けられたからだと思います。それはいったいなぜなのか?

とりわけ、象徴的なシーンをピックアップしてチェックしていきましょう。

DAZN見直しポイント① 前半15:07 甲府の攻撃のシーン

黄色線は見づらいねスマンやで

甲府のCB山本からロングフィードで右WBの須貝へとボールが配球されます。先ほどフォーメーションの噛み合わせでみたとおり、43⃣3で守る岡山の中盤の3⃣の両脇にナチュラルにWBが立つので、この選手をケアするのはなかなか難しい。このシーンでもドフリーでボールを受けました。

つぎに注目したいのは甲府のシャドーの関口です。関口はななめに走り抜けますが、これはおとりの動きです。狙いは何か?バイスを見てください。関口の抜け出しに対応せざるを得ないのでバイスが中央から引きずりだされる格好になっていますね。

つぎに注目すべきは岡山のアンカー本山遥です。サイドの守りにくいスペースにボールを運ばれたので危機を察知して素早くもどります。しかし、アンカーの本山がサイドに引っ張り出されると、やはり黄色エリア中央のおいしいスペースががら空きとなってしまいます。

同じ図で今度は岡山の選手を線で結んでみました。すると、④3⃣3のDFの④のラインがこんなに間延びしていることがわかります。また中盤の3⃣もいびつな形になっていますよね。こういうことは守備の出来上がった442の有馬ファジではまず見られない格好だったと思います。このあたりに433のまま守るむずかしさが目に見えて伝わってきますね。

バイタルエリアががら空きになることが読めていた長谷川はまんまと最高の位置でボールを受けます。ドフリーです。

この時点で「あああああ!」と試合を観ながら思えるかどうか?が初心者の域を越えられるかどうか?だと自分は考えています。なぜなら高確率で得点できそうな形を甲府に作らせてしまったことが判明した瞬間だからです。つまり、守備は失敗しています。

ところが、ここでの柳は冷静でした。本来はリラを見る選手ですが右SBの河野が戻ってきたのでリラは河野に任せて、自分は思い切って長谷川にアタックします。柳がシュートチャンスに立ちふさがったので長谷川はリラへのパスを選択し、結果的にシュートはゴールを外れて事なきを得たというシーンでした。

さて、この一連のシーンを見てどう解釈するか?がサポーターのあそびの部分です。結果的に守れたのでオーライ!とはしつつも、WBはフリーになるし芋ずる式にフリーになるのは困るよな?じゃあこうさせないためにはどうなればいいのだろう?このように考えを進めます。

そして、当然ですがプロの監督は100も200も承知なので、どういう計算でこういったリスクを許容しているのだろう?あるいは、今後どう改善していくのだろう?こういうことを考えながら次のゲームに進む。これがゲームを読んで解釈を楽しむサポーターライフの醍醐味です。

【問題】このようにWBがフリーになって前にボールを進める攻撃は前半何回あったでしょうか?

だまされた、と思ってDAZNで数えてみて。前半数え終わったら、後半も数えて回数を比べてみて。「ええええ?」ってなるから。


2.失点シーンをふりかえる


では、次に失点シーンを振り返ってみましょう。


DAZN見直しポイント② 前半33:38 甲府のスローインのシーン

一連のながれのきっかけとなったのは33:38のスローインです。相手陣内深くでのスローインでしたので、岡山の選手は押し込んでいます。したがって陣形が全体的に高めの位置取りになっていました。そして、甲府は右シャドーの関口のサイドチェンジで大きく前方に蹴りだします。これを岡山の右SB河野がフリーでトラップ。そういうシーンでした。

図はだいたいと思ってね

そして、河野→柳→河井とパスがわたります。

このとき河井が痛恨だったのが、自分の近くに本山がいることは知っていたものの、甲府のボランチが急速に距離を詰めていることを確認していなかったことでした。

河井→本山のパスはまんまとカットされ、カウンターが発動します。スペースへ抜けるリラにスルーパスが出て、柳が並走する形に。

リラにつく柳が取るべきコースは赤線です。なぜか?というと、リラからしてシュートが打ちにくいエリアに誘導してリスクを減らさないといけないからです。一方、バイスが取るべきコースは黄線です。これは、ボールホルダーのリラは任せて何かあったときのカバー役としてもどるためです。

ところが、バイスはカバーのコースをとらず柳に加勢して2:1の状況を作るべくサイドに向かいます。しかし、リラが一枚上手で柳をかわし、ペナルティエリアに侵入してしまう。

さて、これをどう見るか?

とまあ、みんなあのシーンには思うところがあるわけだけども。自分もここで行ける!と判断したバイスは「らしい」と思うし、もし黎生人であれば間違いなく行ってないだろうとも思います。しかし、今年はこの2人がメインとなるのは間違いなさそうなので今後この2CBがどう工夫していくか?ファジスキーくんの意見に自分も同意というところです。

ちなみに、リラがまんまと侵入して見せたこのゾーン、

ここが木山ファジがとるぞ!と練習している”ニアゾーン”です。


3.セットプレーと風の恩恵


前半33分に手痛い失点を喫したものの、すぐさま岡山は取り返します。さらには逆転に成功するわけですが、両者に共通する要素はセットプレーと風の恩恵でした。

DAZN見直しポイント③ 前半35:40 岡山のFKのシーン

セットプレーは作図すると作業死するのでばっさり割愛。

セットプレーで注目すべきは、背の高い選手・ヘディングの強い選手です。木山ファジでいくと、柳・バイス・デュークに、FWのチアゴ・川本、このあたりをチェックしておくといいでしょう。

この前半岡山に恩恵を与えたのは風でした。メインスタンド側からバックスタンド側に流れていて、さらに岡山は向かい風気味でした。したがって、この位置からのFKはかなり戻されます。それにより、柳が競り勝ち、河井がこぼれを予測して拾ってふんわりクロスをあげ、川本がねじ込むと。こうした流れになりましたね。

先の失点シーンで絡んでしまった河井・柳の両名からすれば、すぐに活躍して取り返した最高の同点弾だったことでしょう。


同点ゴールを決めた川本梨誉


DAZN見直しポイント④ 前半41:31 岡山のFKのシーン

そして逆転弾は41分からはじまるシーン。ここでは宮崎幾笑に注目です。

DAZN見直しポイント⑤ 前半41:40 幾笑の競り勝つシーン

相手のCB2名に幾笑が競り勝ってこぼれたボールをチアゴが拾うという流れですが、注目なのはなぜ幾笑は競り勝てたのか?というところです。幾笑は身長175cmなので低くはないですがそんなに高くもありません。さらには屈強なCBとゴリゴリに競り合うタイプでもない。

しかし、ここの甲府のCBの動きをみてみるとどう見てもボールの落下地点が読めていないんですね。風に戻されているからです。だから、あんなにクリーンに幾笑が競り勝てた。

そしてチアゴがペナルティエリア内でゴネて残したボールを田中雄大が豪快に蹴り込んで逆転と。なんと美しいゴールでしょうか。

みなさんは社長のシーズン最初の会見を覚えていますか?昨年の有馬ファジはセットプレーがらみで得点が獲れなかったことを反省材料として挙げていました。ところが、開幕戦では2得点とすでに結果が残っていて改善の兆しが見えています。

180を超える長身選手が多いので、おそらくセットプレーは脅威になると思っていましたがこれほど早く結果がでるとは。チームが流れるようにゴールを奪うことは理想的ですが、そうなるためには熟成期間を要します。したがって、結果に結びつきやすいセットプレーでこうして得点が獲れていることは大いに歓迎すべきことです。

【問題】田中雄大の逆転ゴールをおなじようなかたちでシュートを打った選手がいます。それはだれで何分のできごとだったでしょう?


はい。ここまでで前半終了。

後半の流れ


前半でリードを奪えたせいか落ち着いて後半に入れた岡山。ウイングの守備位置を修正し、甲府のワイドをけん制。甲府は有効な出しどころを失いペースダウンする。その流れでチアゴの超絶ロングシュートが突き刺さり3-1。続けざまにニアゾーンを攻略して4-1で大勢は決す。451のブロックで強固に守る岡山に有効打を打てない甲府。そのままゲームは終わり、岡山が開幕戦を快勝した。

4.勝負をわけた後半の15分間に何が起こっていたのか?


後半に入る前に両チームの立場を改めて確認しておきます。

甲府からするとこの先3-1、4-1とリードを広げられるとさすがに難しくなるので、そうなるまえに2-2に持ち込みたい。そうすれば45分のどこかで逆転のチャンスも見えてきますから、次の1点が大事になってきます。逆に岡山はすでにリードしているわけですから、これを守りつつチャンスがあれば加点していけばいい。3-1となればかなり余裕をもって戦えるので、やはり次の1点は勝負を決める点と言えそう。

このようにチームがどういう筋書きで現実的に勝てそうか?を考えておくことを「勝ちシナリオ」を考えると(自分が勝手に)呼んでいます。これは勝負どころがわかりやすくなるのでハーフタイムや、得点後、失点後などにやっておくのがおすすめです。

そういう意味で、後半のこの15分で岡山はチアゴ・アウベスの2得点でゲームを行く末を決定づけるわけですが、ではこの15分の間には一体何が起こっていたのか?そこを見ていきましょう。

前半の岡山は甲府のCBやボランチに積極的にプレッシングをかけて組み立てを阻害しようというアクションが多めの守り方をしていました。

ところが、WBが出口になっていてそこに逃がせば岡山の守備をかいくぐることができたので、

前半の甲府はWBから攻撃の崩しに入っていくというシーンが頻出することになりました。(みんな前半DAZNで回数数えてみたかい?)ところが、岡山は後半守備に手を加えてきました。※エンド変わってるので次の図注意してね。

451のブロック

高い位置からのプレッシングを控え、FWの川本を先頭に451、あるいは4141、ときには442の守備ブロックを形成し守るシーンが増えました。とくに「この形で常に守りなさい」という指示はなさそうで、状況によって451にも4141にも442にも変わっていましたが、キモはチアゴ・アウベス、宮崎幾笑の両WGの立ち位置にありました。

433のまま守ろうとすると、このようにWBが弱点であるMFの両脇にすっぽりと収まってしまうので個々の処理が難しくなる。これは先述の通りでした。

DAZN見直しポイント⑥ 後半45:38 甲府CBがボールを持っているシーン

両WGを畳んでMFの列に収納すると、甲府のWBとの距離が近くなり、パスコースによっては遮るような立ち方をすることができるようになります。これにより、甲府は前半に猛威を振るった「WBからの崩し」をあてに出来なくなり、途端に攻撃の手立てを失っていくのです。

WGは動かずWBをけん制可能

また、もう一つの変化は甲府の左右のCBがボールを持っているときにインサイドハーフを押し出してプレッシングにいくようになりました。これにより、中のパスコースを切りつつ出ていくことができ、なおかつWGはステイさせることができます。構える位置はやや低くなりますが、甲府の組み立てを邪魔する効果は高く守備が安定しました。

甲府は有力な攻め手を失ったのでショートパスを交換しつつ、岡山のブロックを攻略していくことになるのですが・・サッカーとは不思議なもので、うまくいかなくなるとチームのリズムは落ちていきます。

その時、まさか年間ベストゴールが突き刺さってしまうとは思いもよらないことだったでしょう。「次の1点」が決まってしまうんですね。チアゴ・アウベスのあのひと振りで。

そのシーンを見てみましょう。

DAZN見直しポイント⑥ 後半51:38 甲府の攻撃シーン

甲府のCB山本からタテパスが岡山のブロック内に入り、シャドーの関口が受けるというシーンです。このCB山本が持った時点でのチアゴの位置を見ると点線のように右WB須貝とのパスコースを遮る位置に立てていました。したがって、山本もWBへのコースを捨てタテパスを選択したのでしょう。

なんてことはないシーンだったのですが、関口がワンタッチでももどしたバックパスが短くなってチアゴ・アウベスに奪われてしまいます。

悪魔の左足だわこりゃ

もちろん、こんな年間ベストゴール級のゴールが決まるなんて誰も予想できなかったでしょう。しかし、明らかに甲府はサイドチェンジを失ってリズムが悪くなっていましたし、攻撃は停滞していました。

逆に岡山とすれば、このまま2-1でも勝てるわけで甲府のパフォーマンスが落ちれば相対的に優位になる形。そこへきて、甲府のショートパスがらみのミスを拾ってチアゴの無慈悲シュートが芸術的にネットに突き刺さる、と。流れってのは本当に怖いな、と感じさせる一連のシーンでした。


岡山史上最高ブラジル人になる権利をゲットしたチアゴ・アウベス氏

「次の1点」が岡山に入った。これにより大勢は決しつつある感じが漂う中、再びチアゴ・アウベスのゴールが決まり、後半15分までに4-1に。現地で見ているものとしては(なんとホーム戦過去最低気温だったらしいよ)マジで!?としか言いようのない展開でしたね。勝負の分かれ目を2ゴールで制し勝ちを手繰り寄せたチアゴ・アウベスがこのゲームのMOMにふさわしいでしょう。

なお、4点目については難波拓未くんの記事を参照いただきたい。

甲府としてはWBを使った崩し以外にも二の矢を繰り出したいところだったでしょうが、なかなか難しかったのかなと感じさせる後半でした。岡山は451ぎみに守ってタテパスを封鎖していましたし、サイドにも中央にもプレッシャーにいける状態が整った上に3点リードですからね。

とはいえ、

甲府はこんな窮状で迎えた開幕戦だったことはわすれてはならないでしょう。戦力が戻ってきたら去年末はものすごい追い上げを見せていたわけですし、また上位に上がってくるでしょう。そういう実績の豊富なチームですし。この試合に勝ったからと言って岡山のポテンシャルを高く見積もるのはあまりにも早い。そんなことしてたら優勝できないっすたぶん。勝って兜の、ですね。


5.大量リードの恩恵をうけた交代策


後半の岡山の選手交代について触れたいと思います。ざっと選手交代を並べていくと、

・63分 川本out デュークin

・72分 チアゴout 木村太哉in
・72分 河井out 佐野航大in

・78分 本山out 喜山in
・78分 宮崎out 野口in

まず、基本的な考え方として大量リードを奪うと大胆な交代策を可能にしてくれるというメリットがあります。というのも、リードがあるので仮に交代がうまくいかなかったとしても逃げ切る余裕があるからです。

したがって、4-1と3点リードした時点で、

という感じなんですね。

選手は実戦で伸びていくので試合に出ることが必要なんですが、展開によって使える使えないは変わってきます。岡山県民期待の高卒ルーキーとして熱いまなざしを注がれる佐野航大とて同じことで、シビアな状況ではまだまだ他の選手のほうが選択肢として有力でしょう。そういうわけで大量のリードの恩恵を受けて、高卒ルーキーをデビューさせ実戦で使うことができました。これは頑張ったご褒美ですね。

そして、ミッチェル・デュークですよ。

みんな気にしていたデュークの状態ですが、まあ代表戦もやっていたので問題はないでしょうが実際に新チームの実戦で使うことができたのは非常に大きな収穫と言えるんじゃないでしょうか。合流して時間も短いので、その分実戦で合わせる時間が増えるのはたいへんありがたいことでした。

喜山・野口の入った終盤では低めのブロックを作って、結構はっきりと451で守っていました。去年までの有馬ファジだと終盤に5バックにして逃げ切るというオプションを持っていましたが、木山ファジでは451での逃げ切りのシーンが定番となるかもしれないですね。


6.新加入選手の印象


最後に、この試合で心を惹かれた新加入選手の印象についてふれて終わりとしたいと思います。

チアゴ・アウベス
スペースでボールを受けるのが好きそうな印象で、ドリブルで2枚はがして抜け出すシーンもあったように単騎でなんとかさせてもおもしろい選手ですね。身長181㎝と高さもあり、脚が長いのでボールとりにくそう。あとは、やはりあのゴールに代表される常に狙ってる感は助っ人外国人特有でしょう。岩政大樹さんが「外国人はチームの事情とか勝ち負けとか関係なく常にゴールは狙い続けてくる。それが怖いところ」と言っていたのを思い出させます。

本山遥
上々のデビューというほかないんじゃないでしょうか?試合を見直してみる限り、アンカーポジションにいてミスパスはほとんどなかったように思います。本当に本職SBなのでしょうか?また彼の場合はスピードと球際の強さが実にいい。危機意識も高く、反応も早い。ただ、やらないといけないことがたくさんあるので足をつってしまいました。そのあたりチームで負荷を減らして上げれると長くいいパフォーマンスを発揮してくれそうです。

河井陽介
上田康太が来た2014年を思い出しましたね。長らくJ1でやってたひと特有の安心感は特筆すべき点でした。この試合で見せてくれたプレーはたぶんまだまだ序の口だと思うので、どういう風に考えてどういう風にプレーを選んでいるのか?じっくりと彼だけを追って勉強してみたい。そう思わせてくれる選手です。

田中雄大
いやー、好きなタイプだわ・・・・。身長は低いものの案外球際が強くてちょっとメキシコ人的なものを感じさせます。またステップ細かく、狭いスペースを苦にしない器用さ、かなりプレッシングに走ったはずですが終盤までもつスタミナ。あと、空いているスペースを読んでインサイドでボールを呼べる力はここ数年の岡山に欠乏していたゼロファジ的ときめきポイントでした。そしてあの右足ね。背番号14にふさわしい選手が来てくれたと思います。本当に次が楽しみ。

もう江坂とか瀬川くらいブレイクしたうえで岡山で昇格してくれたらええんやで!

最後までこんな長ったらしいレビューを読んでくださりありがとうございました。またよかったらぜひ。

それではまた。



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