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TRFスキル・ステップ❷〜「落下の間(ま)」を確保する〜

今月は改めて「胴体回旋&落下スキル」について整理してます。

今日はステップ❷のドリルを解説していきます。

前回は「回旋」のみを練習していただく「ステップ❶」を解説しましたが、今回はそこに「落下」の要素が加わってきます。

前回の内容をまだ確認してらっしゃらない方は、まずそちらからご確認いただくとスムースかと。

それでははじめましょう🙌

落下の「間(ま)」を確保する

今日のタイトルにある「TRF」とは、もちろん「BOY MEETS GIRL」の「TRF」ではありません。

「Trunk Rotation&Fall」の略です。「胴体の回旋&落下」って都度都度言うと長いので、英語にして略しました(英語の使い方間違ってないかしら?)。

そんなTRFスキルですが、重力に逆らう「上り坂」を走る際に、如実にその効果を実感することができます。

こちらの音声配信でもこの件について取り上げてますので、お手隙でぜひご確認いただけますと(両方とも同じ内容です)。

Voicy
https://voicy.jp/channel/2628/605227

Podcast
https://podcasters.spotify.com/pod/show/u9ad8u5ca1-u5c1au53f8/episodes/ep-e28sfqm

上り坂で、いかに筋肉の消耗を軽減することができるか?この視点、持ててますか?

「上り坂はキツいもんだから、気合いで行くしかないっしょ」

こんな感じで、思考を放棄してませんか?

確かに、上り坂は楽ではありません。気合いもそこそこ必要だと思います。

しかし、気合いに頼る前に、やることがあります。それは「僕たちの身体の仕組みをフル活用する」ということ。

上り坂での筋肉の消耗は、ちょっとした「ひと手間」を加えることによって軽減できます。

その「ひと手間」というのが「落下の間(ま)を確保する」ということです。

なぜ、平地に比べて上り坂はしんどいのか?それは、上り坂は「落下の間」を確保しにくいからです。傾斜によって接地するタイミングが早まってしまうから、「間」が取りにくい。

「間」が取りにくいから、落下のエネルギーをうまく活用できない。すると腱の弾性エネルギーも活用しにくくなるので、筋肉の収縮による運動遂行を余儀なくされる。

すると代謝エネルギーの需要が高まりますから、酸素が必要になります。結果、心拍数が上がり、しんどくなってくる。

これは、平地と下り坂に関しても同様です。平地よりも下り坂の方が「落下の間」を確保しやすいですよね。だから、努力感あたりの走速度が上がるわけです。

とはいえ、上り坂でも「落下の間」は確保できます。今日のステップ❷のドリルは、その「落下の間」を確保する感覚を掴むためのドリルです。

それでは、こちらの動画をご覧ください(約45秒)。
https://youtube.com/shorts/mqKdwNPkeWI

胴体を回旋させながら落下させ、瞬間的に臀部や腸脛靱帯をストレッチします。すると、その弾性エネルギーによって勝手に身体が正面に戻ってくるはずです。

さらに、回旋する際に「あるポイント」に注意を向けると、脚の力みが抜け、弾性エネルギーによるバネ感を感じやすくなります。

その「あるポイント」というのが…

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高岡 尚司(たかおか しょうじ) ゼロベースランニングクラブ・オーガナイザー 熊本国府高校陸上競技部長距離ブロックコーチ 鍼灸マッサージ師 ランニング足袋・開発アドバイザー ALTRA JAPAN アンバサダー 合同会社エフエイト・代表社員