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給料が今の『倍』になる?と転職した話

<おじさんDX Vol 53>

その昔あった出来事の話です。


転職するので、退職する事が決まった新人君。

知人からのスカウト
給与が、今の支給額の「倍」が支給される

その知人の話を聞くだけでは、
随分 おいしい条件。


なんとなく雲行きが怪しいのです。

仕事内容からしてそんな給与が支給されるほどの

原資って何だろう?と思ったのです。

少なくとも、薄給の業界の端くれとしてね。


コストダウンの要求が激しい世界で、
利益だってたかが知れているのです。


似たような仕事をしている知人は、数名居ます。

失礼ながらその暮らし振りと言うか、
羽振りは、良くないです。


その新人君の知人の会社だけ、
どうして高給なのだろう?と
思っていたのです。


やがて1本の電話があって、
事実を知る事になったのです。

「おじさんDXさんですか?お久しぶりです。〇〇です。」
実は、本日お電話したのは、今度ウチに入社する人がなんと、

今、おじさんDXさんのところで、働いている...。

古くからの私の顧客であるKK君。


職場は聞いていたけど、まさかね...。

『えっ?ウチの新人君の次の就職先って、KK君の会社なの?』


「はい、どうやら、そのようで...(汗)」

知らなかったとは言え、おじさんDXさんのところから
人を引く抜く形なってしまって...(汗)
このままじゃ、この界隈で生きていけないと思いまして...

お電話では失礼かなと思いましたが、早々にご連絡した次第です...。

なんて、内容でした(笑)


世間は狭い!



KK君に主に仕事を教えたのは、実は私。

彼からしてみれば、今の仕事をするきっかけ。

私はいわば師匠のような存在らしいのです。

『ウチも人手不足だから困るっちゃ困るけど...』


KK君とは、付き合いも長い
『別に引き抜き云々は、別にいいよ!』
『転職を選んだのは新人君だし』



『金銭トレードだね!いくら包むの?』なんて冗談を言ったら

KK君:「すっ!すいません!」


そんな下らないやり取りをして、

本題に

KK君の会社って、某〇〇系だと思うけど、

『そんなに給与がいいの?』
新人君をスカウトした、その知人さんが言う話では、

「ウチの給与の倍貰える」と言う話みたいだけど

それも、手取りでだよ?



その返答は、『えっ?本当にですか..』
実際とは異なるようです。


その新人君をスカウトした知人さんは、

給与待遇とか福利厚生とか、人事とかに、
全く権限がない従業員だそうです。



人手不足という事もあって、
経験者を招き入れたかったらしく

大袈裟な事を言っていたのです。


「そのウチに来る人って、今の給与はいくら位?ですか?」

そう聞かれたので、


『残業とか手当も含めて、○○万円位かな?』

『この閑散期で』

KK君:「ウチよりも高いじゃないですか!」

はて?


責任者であるKK君でも、
『繁忙期以外は、○○万円あるかないかですけど...』

なんてぶっちゃけられました。



カラクリがあって、

KK君の会社は、メーカーからの下請けの業務。
1件 仕上げてナンボの世界。
出来合い 歩合制


これは繁忙期で、相当な件数をこなした時。

他にも同業者もある。
昨今価格競争が激しく安く安くなる方向。

以前ほど稼げなくなって、離職率も高い業界なのです。

知人が提示した給与額は相当なスキルが必要

滞りなく受注が入って来るのが必須条件

年に数回あるかないかの最大値の話

そう聞いて思い出したのです。
KK君がいつも 『金ないっす!』
言っているもんな~


それが現実でした。

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