【😁番外編】おじさん四人の浅知恵で人事異動を考えた話

2021年8月14日 20:16

＜おじさんDX　Vol137＞

本日は、お盆期間ですので豪華ゲスト❓3人を迎えての浅知恵の記事になります。（約7200文字のグダグダな内容ですので、貴重なお時間を無駄にします😉）

登場人物は、私、Gさん、YSさん、と今回の記事の主人公Cさんの4名となります。話は、Cさんの勤務する会社で人事異動があり、Ｃさんは、遠隔地に転居を伴う転勤の内示が出た事によります。

✅1.転勤の内容

欠員補充の為にＣさんは、車にして5時間くらいの地に異動の内示が出たのです。Ｃさん以外は、3名共に転勤経験者です。Ｃさんは、定年退職までこの会社で働こうと思っていた様子ですが、突然の内示に困ってしまいました。

ＹＳさん：車で5時間となると、通勤は出来ないね。
私　　　：引越は、奥さんも子供も一緒ですか？
Ｇさん　：経験上、転居を伴う転勤は、乱暴な話だけど日本国内どこへ行っても天候以外殆ど一緒だよ。
ＹＳさん：海外なら、その国で違いがあるけどね。
Ｃさん　：上司からは、内示とは言え、断れないと言われました。

Ｇさん　：具体的に何を困っているのですか？
Ｃさん　：ひとつは、転勤に際して引越代諸々で10万円支給なのです。
私　　　：はい！リアルに経験者がここに居ます。
ＹＳさん：えっ？ベースアップとか家賃補助とかその他の手当は？
Ｃさん　：ありません...。
私　　　：ところで奥さんも働いていますよね。
Ｃさん　：働いていますよ。子供は、実家から大学に通っています。

どこかで聞いたことのある内容です😁

Ｃさんの家庭は、奥さんとの二馬力状態です。単身赴任は認めないと言っている会社ですから、Ｃさんが転勤となると、一時的にでも一馬力になります。

Ｇさん　：奥さんが、転勤先で就職口が見つかるとは限らない。
Ｃさん　：妻の会社は、転勤先に支社が無いのです。
ＹＳさん：奥さんも大手勤務だもんね。
Ｇさん　：残念ながら、世間では女性が旦那の転勤で辞めていく。
ＹＳさん：以前居た会社でも女性社員が、そうなった。
私　　　：それで、旦那の転勤先で仕事を探しても見付からないと。
ＹＳさん：それなりのポジションにいた人だと、余計に厳しい。
私　　　：奥さんの仕事は、リモートでの仕事ではないからね。
Cさん　 : 妻と私では、妻の収入が高いから一緒に引越すにしても、仕事を辞めてもらうと世帯収入は激減します。

私　　　：それで、何年位の赴任予定なのですか？
Ｃさん　：期間はなく、持ち家から賃貸になるので家賃もかかります。
ＹＳさん：奥さんの収入がなくなると世帯収入は半分以下か...。
Ｇさん　：奥さんが現地で仕事を見付けるにしてもな。
私　　　：子供は実家から通うから家は、貸す事も売る事もできない。
Ｇさん　：実質の負担増は避けられない様子だね。

✅2.福利厚生の良くない転勤

転勤に際しての支給が、10万円のみというのは、実質自己負担が多くなります。おそらく引越代で使い切るかマイナスの状況になります。その後賃貸物件を借りるには、資金が必要になります。

Ｃさん　：会社に単身赴任扱いにして欲しいと伝えていますが、それは自己都合だから、単身赴任手当の支給をしないと...。
Ｇさん　：奥さんと子供の問題は、単身赴任で解消されるが、困ったね。
私　　　：手当が無いなら、今より収入が下がる。
私　　　：節約しても家賃を含めて、毎月10万円位は、かかるよ。
ＹＳさん：そうだよね。家賃、生活費は毎月かかる。
Gさん　：今はお互い現役だけど、一馬力時も考えた方がいいですね。
私　　　：単身なら、家財道具類を最低限揃えないと暮らせない。
私　　　：初期費用を抑えるのに、家具付き賃貸の方が良いと思う。
ＹＳさん：Cさんは、転勤を受け入れても世帯収入ダウンか。
Ｇさん　：帰省時は、時間も交通費も結構かかるよ。
私　　　：単身赴任の経験があるけど、手当無しは地獄を見る。
ＹＳさん：手当ゼロは、酷い会社だね。

✅3.実際の金額を計算してみよう

Cさんが、仮に単身赴任を選択した場合の費用を少し考えてみました。

＜🍀毎月かかるであろう金額🍀＞
家賃4万円。水道光熱費1万円。食費2万円。雑貨類5千円。帰省1万円／回。趣味5千円。小遣い1万円。大雑把に考えても10万円。

食費は、単身赴任でなくともかかる。という見解もありますが、Cさんは今のところ自炊が出来ません。この費用よりも掛かる可能性は、充分あり得るのです。

🍀平均的な単身赴任の生活費の目安は、12万円から15万円。

Ｃさん　：単身赴任は、家族と住めなくて実質の収入ダウンですからね😥少しくらいならいいのですが...。

Ｇさん　：考えが甘いとか言う人も居るけど、これ切実な問題だよ。
私　　　：就業規則にある転勤規程ね。「命ずる事がある」というもの。
Ｇさん　：その気になれば、いくらでも「参勤交代」させられる制度。
私　　　：入社前に確認していないのですか❓という指摘はあるが、そもそも入社時に無かった支店が、数年後に増えているからね。
Ｇさん　：面接時に細かく聞ける筈もなく、積極的に説明もされず😅

ＹＳさん：奥さんの収入もあるから生活出来るけど、奥さんが働く意味は、Cさんの会社の転勤を補助する為ではない。
私　　　：間違いないです。
Ｇさん　：今まで転勤になった人は、どうやっているのですか？
Cさん　：やはり、毎月の手当が無いので辞めていく人が、多いです。
ＹＳさん：ところで、奥さんの収入でしばらくやっていけないの？
Cさん　：可能です。家のローンもあと5年です。
Ｇさん　：それでも会社を辞めたくないの？
Cさん　：長年働いてきた会社なので、出来れば辞めたくないです。

YSさん　：とりあえず、自己都合退職でも今なら待機期間2か月だよ。
Ｇさん　：コロナウィルスでの失業者対策みたいだからね。
私　　　：20年以上雇用保険を掛けているだろうから、150日かな？
Cさん　：退職金が出ても、共済で安いみたいです。
YSさん　：掛金が、月に5000円。年間6万円。30年でざっと180万円。
私　　　：共済は、倒産時でも退職金が支払われるメリットがあるけど、一定の掛け金だから、割増になるとかの制度もない限り安い。掛金は、会社が負担している。

Cさんは、会社を辞める事を考えていない様子です。とは言え、これから先の事を考えると、あまりこの会社で勤務するのも明るいきざしが無いような気がするのです😨

✅4.何を重視するのかで選択が変わる

Cさんは、会社は辞めたくない。家族と一緒に暮らしたい。転勤して実質的な収入が下がるのは、好ましくない。どれも同時に叶えるのは、今回のケースでは厳しいと思われます。

＜🍀会社は辞めたくない🍀＞
Ｇさん　：転勤するか、退職するかの選択。
私　　　：転勤を断る事は、出来ないのかな。
ＹＳさん：子供が、独立するまでの3年間を待ってもらうとか。
Cさん　：転勤は断れないです。子供の事は待ってくれないようでした。

＜🍀家族と一緒に暮らしたい🍀＞
Ｇさん　：奥さんと子供と一緒に引っ越す。
私　　　：大学の転籍となると子供に影響しそう。
ＹＳさん：単身赴任以外となると、奥さんの仕事も無くなるよね。
Cさん　：家族と一緒に暮らすには、退職しか道が無いみたいです。

＜🍀転勤して実質的な収入が下がる🍀＞
Ｇさん　：奥さんと一緒に転勤して子供は実家からとなると、奥さんの収入の分で世帯収入が半分以下になる。
ＹＳさん：会社が世帯収入のマイナス分をカバーしないだろうし。
Ｇさん　：転勤で奥さんの収入がなくなるのは、会社に関係ないからね。
Cさん　：😅

✅5.転勤は、退職を検討するきっかけになる

段々とCさんは、悲観的になってしまいました。この会社の意図は分かりませんが、3人共に交渉をして、譲れないものがあるなら、退職となるのです。

Gさん　：私なら、転勤を断る。
私　　　:私もその条件なら断るけど、断れない可能性もある。
YSさん　:私なら、今は家族と一緒が一番だし、その条件なら断るね。

私　　：転勤を断ると辞めなきゃいけない場合は、どうするの？
Gさん　：どの道、毎月の生活費の増額は、遣り繰りするしかない。
YSさん　:手当が支給されないなら、金銭面ではマイナス。

私　　：異動が、教育の一環なの？
Gさん　 :ある意味、社内で教育システムが出来てません！と言っているようなもの。
YSさん :教育は、社内どこでも出来ますよね。
Gさん　：会社の規模にもよるけど、本社機能が固定化され過ぎなんだよ。
Gさん　 :私は、全国各地回ったけど、来月から全役員異動！と言ったら、喜んで転勤する？と聞いたら、役員＋人事全員だまちゃった。
私　　：それでGさんが、全部見直した訳だ😁
Gさん　 :そうだよ。実績の悪さは、そこ。社員は、喜んでいたよ。
YSさん :癒着を防ぐとも言われるが、一定の場所だと癒着するという前提は、管理システムが問題。
私 : 地域限定社員の皆さんは、癒着していますか？という話ですね。
Gさん　 :長年同じ部署にいると、個人の権限が強くなるとか、居心地が良くなり過ぎて、成長し難いという話もあるけど、それって根本的に社内システムが破綻しているだけだと思う。

Cさん　 :Gさんの会社ではどうなのですか。
Gさん　 :転勤強制なんてしたら、権限で人事担当を外すかも😉
YSさん :前の会社なら、Cさんの上司みたいな人は、降格だろうね。
私　　：転勤はあっても、強制は、ご法度という訳？
YSさん :そうですよ。転勤「強制」は、実質パワハラと同類どころか、もっと酷い事。こんな非生産的な慣習は、日本だけ。
Gさん　：部署異動で違う環境で働く事は、経験になるが、社員の持ち出しありきで転勤は違うと思う。
私　　　：会社は「社員の持ち出し」で経営やってるの？という話。
YSさん　：サビ残は駄目で、転勤費用が自腹OKは、ナンセンス。

YSさん :単身赴任はトータル20年位だったが、役員報酬は相当な額だったし、職責上必要な仕事。断るとか考えた事もなく理由もなかった。
Gさん　 :社員が辞めるのは、会社の損害が大きい事に気付いていない。
Gさん　：転勤は、公募。希望者だけ限定。
私　　　：能力もだけど、やる気は大切。
YSさん　：手当は、出しませんが、転勤しなさいって。いつの時代の奴隷という話だよ。

Gさん　 :希望しない転勤は、させない。パフォーマンス向上重視。
Gさん　：欠員補充は、現地で解決するのが原則。
Gさん　：人手確保できない会社は、閉鎖する位のつもりで経営しないと、いつまで経っても改善出来ない。
私　　：新規プロジェクトが頓挫し、立て直しに転勤した事がある。
Gさん　：スタート時のアサインが間違っているとそうなる。
YSさん　：でも、手当が不充分なんでしょ。ありえないよその会社。
Gさん　：安易なんだよ経営判断が。だから頓挫するのだよ。
私　　：その証拠に、会社は、結局、消えたからね😅
YSさん　：そうなりますね。経営出来ていないからね。

✅6.現状の法整備はまだまだ

日本の転勤制度は、終身雇用制度が前提となっているのです。社員は、転勤を受け入れる代わりに無期限の雇用を約束されています。しかし実情は、そうとも言えないところもあるのです。

私　　 :単身赴任なら、期限が必要と思う。さすがに無期限はない。
YSさん :会社は、単身赴任を認めてないから、Cさんが、単身赴任した時の不利益は、本人が選択した事になる。
Gさん　 :この判断は、法的に正当と判断されてしまう。
YSさん :転勤制度は、夫婦共働きを前提としていない。
Gさん　 :男性は外で働き、女性は家に居るという前提での制度だからね。
私　　 :近年は、人手不足対策で対応も変わっているでしょ。
YSさん :大手はそうなって来ているけど、配偶者の会社の事まで考えていない。全ての会社が、同一地域で企業活動してる訳ではないから。
Gさん　 :これだけ共働きが増えて、どちらかが犠牲になっている。

Gさん　 :現状の会社提示の条件だと、退職した方がいいと思う。
YSさん :家族と離れても収入が、減るじゃ、さすがに厳しいよ。
私　　 :どうせ収入が減るなら、住みたい所に住みたい。
Gさん　 :働けるだけでも、有難いと思いなさいとか？御免です。
私　　 :お二方は、ハッキリしてますね。私は迷うよ。

Cさん　 :会社は、私に辞めて欲しいのかな。30年働いてきたのに。
私　　 :辞めないと思っているからこそ、言ってくるのだと思うよ。
Gさん　：厳しい事を言うけど、長く働いた＝組織に必要かは別問題。

私　　 :Cさんは、迷っているのでしょ？
Cさん　：新たな仕事をするのは、歳のせいか不安に感じています。
YSさん：Cさんは、真面目だけど自信がないのだろうね。
Cさん　 :将来何のポジションとか、そうした話は出て来なかったです。

３人　　：それじゃあ、Cさんでなくても良いじゃない。
Cさん　 :取り柄の無い中間管理職のつらいところです。
３人　　：謙虚過ぎ😁

私　　 :納得出来ない転勤は、本人も家族も仕事も家庭も悲惨だよ。
Gさん　：苦しい時に支えがないからね。
YSさん：ここまで長話をして来たけど、根本的な話をするね。

🍀3人　 :Cさんは、今の会社をどう思っているの？

Cさん　 :正直言って、ちょっと惰性気味です。
Cさん：3年前に子会社化されてから、退職者が多いです。
3人 :ほら、やっと本音が出てきた。
Gさん　：ははぁ～ん。旧体制の人間の影響力を少なくする時期だね。
Cさん　 : それでも安定となると今の会社かな？と思いまして。
Gさん　：安定もないかもよその会社。

3人 :今回の内示で、ある意味検討しやすくなったでしょ。
3人 :それに奥さんが、現役だから転職のチャンスかもね。
Gさん　：収入が落ちても家族を選択するか、仕事を選択するかだね。
私　　 :仮に転勤するにせよ、5年後もその状況で働きますか？
YSさん：仕事は選べる、家族は選べない！
私　　 :さすが、給与が10分の1以下になった人は説得力が違う。
YSさん：実際は、20分の１くらい。
Gさん　：働くのは、自分の幸せの為でもあるからね。
YSさん：この歳になると大切な事って変わってくるよ。
Gさん　：YSさんが、どうしてあそこで働いているか、いまだに信じられない。ウチの会社に来て欲しいくらいなのに。
YSさん：元の会社の支〇長が、2人の事を話したら、面白がって会いたがっていたよ😄

Gさん　：Cさんも、いよいよ卒業の時が来ただけだよ。
私　　 :いやいや、Cさんが、今の会社を辞めるとは決まっていない😁
Gさん　：釈然としないけど、会社に残るなら単身赴任だね。
YSさん　:子供の通学と住む場所、奥さんの収入を考えると単身赴任だね。
Gさん　：退職するにも最悪あてがないなら、ウチは歓迎します。
私　　 :私も誘われたけど、Gさんの配下は、こんな人だから大変だよ😁
Gさん　：そこの二人とも、ウチの会社は、まだ諦めていないからね...。
YSさん　:諦めてください😁
Cさん　：なんだか、勇気が湧いてきました😅

✅7.メリット、デメリット

話が長くなっていますが、最終的に選択するのはCさんです。転勤に応じる場合とそうでない場合のメリットとデメリットを比較してみました。

🍀三人　：シンプルに考えてみよう。

仕事を頑張れるかは、別にしています。
🍀転勤を受け入れCさんは、単身赴任🍀

⭕【メリット】
✅Cさんは、会社を辞めなくて良い。
✅奥さんも会社を辞めなくて良い。
✅子供は、そのまま大学へ通う。

❌【デメリット】
✅引越し代10万円以上の費用は自己負担。
✅Cさんの生活費が、毎月10万円としたら、世帯収入は実質10万円ダウン。
✅単身赴任先の賃貸物件の初期費用負担。
✅生活に必要な物を購入する費用発生。
✅帰省回数が増えれば更に自己負担増。
✅いつ戻れるか期限が決まっていない。
✅Cさんの食生活が、懸念される。
✅家族と一緒に住めない。
✅子供の世話は、奥さんが見る。

🍀転勤を受け入れ引越をする。奥さんも一緒🍀

⭕【メリット】
✅Cさんは、会社を辞めなくて良い。
✅奥さんと住める。
✅子供は実家から大学へ通える。

❌【デメリット】
✅引越し代10万円以上の費用は、自己負担。
✅奥さんは、会社を辞める。
✅世帯収入は35万円以上ダウン。
✅奥さんの次の仕事を探さなければいけない。
✅毎月の家賃の負担。
✅単身赴任先の賃貸物件初期費用負担。
✅単身赴任時まではいかないが、生活に必要な物を購入する費用発生。
✅帰省回数が増えれば更に自己負担増。
✅子供が実家で1人暮らしになるので、子供の生活費が必要。

🍀転勤を断って、Cさんは会社を辞める🍀

⭕【メリット】
✅奥さんは会社を辞めなくて良い。
✅子供は、そのまま大学へ通う。
✅家族が一緒に住める。

❌【デメリット】
✅Cさんが会社を辞める。世帯収入は約30万円ダウン。
✅Cさんの次の仕事を探さなければいけない。

手当が無いだけで、転勤って大変ですね😢

YSさん：妥協も必要だけど、何が譲れないのか決めて交渉だね。
Gさん　：周囲が何と言おうと、自分の事だからさ。
Cさん　 :こりゃ私も覚悟を決めないとですね😁

こうした悩みが出てくるのは、条件の悪さだけが原因ではなく、会社に対しての「信頼」に左右されるのです。

結論は出ていませんが、Cさんはどうするのでしょうか。

以上が、おじさん四人の浅知恵で考えた話でした。

最後まで記事を読んで頂き誠にありがとうございます。

登場人物のYSさんの記事

登場人物Gさんの記事

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