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山奥に住む👴とある謎の人物の話

<おじさんDX Vol 131>

✅1.とある謎の人物

どのような経緯でそうなったのか分からないのですが、少々山奥に住むここの住人と知り合ったのは10年以上前。


会社員を辞めて都会の喧騒を離れ、この地に移り住んだのが20数年前らしいのですが、当時は、電気もない、電話もない、車もそれほど、どころか全然走っていなかったそうです。


今は、ほぼ自給自足の生活

小屋と農地で1人+犬1匹と暮らしています。


詳細は、不明な謎の人物。


そんな謎の人物は、どうも哲学的です。

✅「電気が無くなったら、どうするよ」

たしかに、電気が無くなれば、経済活動どころか生活が出来なくなる


地震で大規模停電した際は、電気のありがたさが、たった2日間程度なのに嫌という程に感じた経験があります。


普段ごく当たり前に電気はあるが、それがもし無くなってしまえば..。


✅2.謎の人物の話

テクノロジーというのは、発展していくのだ、枠を破らないと、結局はその枠内での話にしかならない。電力やエネルギーがあっての前提だから、その前提が崩れた時には、何もできない


「世の中に学者は多数いれど、未だ電気が無い世を作れず」
空気、水、土、太陽、全て自然の恵みだ。
人間は、その恩恵を受けている。1つでも欠けてしまえば、どうだろう。
なんて「人間は、脆い存在」なのだろうか。


自然を破壊しているのは、人間である。
なのに人間が、生きていく為には自然が必要
それでも人間は、活動をし続ける。
便利というモノを捨てたら、少しは自然を壊さないのに、
人間は、一度手にしたものは、なかなか捨てられない。
そして人間は生き続けるのだ。

実に矛盾していると思わないか。

達観しているというのは、こういう人なのだろう。


✅3.謎の人物の未来感

お主が、子供の頃の21世紀は、どんな世界と思ってた。

私が子供の頃に想像した21世紀は「車が空を飛び」「タイムスリップ」「人類は、宇宙へ移住」などと、子供ながら漠然と想像したものです。


しかし現実は、それほどではなかった。


そんな返答をこの謎の人物にすると

人間の代わりに労働に行くかも知れん

謎の人物が言うには、労働という概念が変わるらしく、人間が働くのではなく、ロボット(Ai)が労働する社会がいずれ来るというのです。まるでSF映画の世界のような気がしますが、そうなると人間は、何をするのだろう...。と

ロボットが労働すると、ロボット産業が発達する。製造や設計だったり、プログラミングだったり、保守メンテだったりする。人間は、より高性能で稼ぎの良いロボットに買い替える。むしろ1機ではなく複数導入する者もいるだろう。

私は、それは良い事と思いました。


すると、

「そこに人間が存在する価値は、どうなるのだろうな」
人間が生きていく上では、空気、水、食料など様々なモノが必要なのが前提。開発もメンテナンスも、何もかもロボットが自主的に行えるようになると、その時に人間の存在価値はどうなるのだろう。

遠い未来かも知れませんが、まるっきり映画の世界です。


✅4.人間というのは欲深い

この謎の人物は、畑で野菜を栽培しています。本人曰く「暇つぶし」らしいのですが、すべて手作業で機械を使わないのです。


時折「食べなはれ」とお土産を頂く事もあります。

食べてみると、どのスーパーで買った野菜よりも、美味しい。

私:この野菜、直売すれば、売れるのでは?
私:もしくは、レストランと産地直送での取引とか。


お金に換えても謎の人物にとっては、今は意味がないらしく、近所(かなり遠い)の人と時々ですが、物々交換しているらしいのです。

1人が、食べる量なんて知れているし、近所の人やお主達が喜ぶから今は多少多く作っている。これがお金の為となると欲が出てしまい、それこそ機械だ、人手だ、農地拡大だとなる。今の私には、必要ない。

貨幣経済だからお金は大事だけど、必要な分があればそれで良い。
✅「仕事というのは、喜ぶ人の顔を思い浮かべてするものだよ」

こう言える、謎の人物。ますます謎が深まるのです。


✅5.生きるという事は食べるという事

謎の人物によれば「生きるという事は、食べるという事」だそうです。


毎日でなくとも食料は必要。

米に例えると全ての人が、米を栽培する事はなく、物々交換からお金という交換アイテムに変更されたのが、貨幣経済。

✅食料を入手する為=お金が必要

食糧は、生で食べれる物以外は、調理しないと食べられませんよね。

米ならば炊かないと食べられないと思います。

この時にエネルギーを使います。米ならば炊飯器。電力を使用しないのなら、文化鍋や釜土。いずれにしてもガスや薪を使います。

✅人間が生きるには、いずれにせよ。環境に負荷をかける。


謎の人物は、その昔に電力会社に勤務していたそうですが、日々電力と自然について考える内に、電力の無い生活を目指して、この地に移住してきたのです。江戸時代でも人は生活していたと...。

✅都会で薪で生活するのは、無理じゃった


当初は、薪や石油で生活していたのですが、ここで疑問が出てきたのです。

✅石油を燃やす。薪を燃やす。co2が出るよな。自分で電気を作れば解決❓
✅それか自分達で出したco2を回収して人工光合成をすれば...。

とは言え、そんな大規模な人工光合成の施設は、素人には作れません。



謎の人物は、まず自家発電を自作し、微力ながら電力を小屋に導入するのです。もちろんここで化石燃料を使用すれば、元も子もないのでソーラーの他風力発電になります。(これがなかなか規程があって面倒らしい)

やはり電力は、快適だそうです。
(充電量が、少ないので快適とは私には思えない😉)


光合成は、施設でなくとも植物(野菜)を栽培する。どこまで効果があるのか微妙らしいですが、広い農地がありますので、そこかしこに野菜や休耕地は、ソーラーパネルがビッシリ。


ソーラーパネルを作るのにも、エネルギーは使われているから、やっておる事も矛盾しておる」


謎の人物のように住環境を変えるような事は、難しいかも知れませんが、こうした話は、どこかで聞いたことがあるような気がします。


そんなおじさんでした。




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