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行動経済学✖️看護学

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行動経済学を看護に活かすことはできないか?様々な本書を読み解き考察しています。 多くの看護師が行動経済学による「非合理な選択」をしないよう願っています。
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行動経済学を看護学へ活かすシリーズ

今回は新しい試みとして行動経済学からなる知識を看護学に活かせないか?を記事にしていきます。

※注意書きとして、私は行動経済学を専攻していたわけではありません。興味本意で行動経済学を学んでいるのみです。このシリーズでの投稿内容は本書などを参考として自分の意見を述べています。記事の内容によれば解釈違いなどもあるかもしれませんので、見識のある方ご指摘ください。

私は看護の世界に身を投じてみて「給料上

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行動経済学を看護学へ活かすシリーズ④目標勾配効果

はじめにこの記事を読んでいるあなたに、こんな経験ありませんか?

やらないといけない事が予想していた時間よりも早く終わらす事ができた時。
脳から変な快楽物質でているのか?と疑いたくなるような達成感。

逆に、やることが多すぎて憂鬱な時。身体が「二酸化炭素を吐き出せ!」と言わんばかりのため息。この達成感や憂鬱感をなんとかコントロールできれば1日が変わると思いませんか?人生の中の100分の1と少しの話

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行動経済学を看護学へ活かすシリーズ③過剰正当化効果

はじめに
「私は病気で困っている患者様のために看護をしていきたいです」

「患者様が手術した後に早期のリハビリで歩けるようになって嬉しい」

医師や看護師、リハビリスタッフや薬剤師など病院で患者と関わり合う人は誰しも最初は感じるはずです。
自分の働きが役に立った。
全てが自分のおかげではないけど、その一部分になれた。

自分のやりがいや感情からくるモチベーションアップはとても良い働きに結ぶことがで

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行動経済学を看護学へ活かすシリーズ②機会コスト

はじめに
前回、埋没コストについて記事にしました。看護師が転職をする上で過去の支払ったコストは取り戻せない。転職をする過程で参考になる内容ではない。ということを書きました。するべきは、今後どうしていくべきか?を1つ1つロジカルに考えていくことです。しかし、まだ過去に培ってきたことで迷っているという読者様のために埋没コストに関連する考え方を持ってきました。

今回は、「機会コスト」を紹介します。

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行動経済学を看護学へ活かすシリーズ①埋没コスト

はじめに
看護師、新人時代によく聞いていた言葉を紹介します。

「新卒で入った病院で最低3年は働かないと、どこに行っても通用しない」

私も先輩看護師にそう言われており「そういうものか」と何も考えずに新人時代を過ごしてきました。というより考えたくなかったのかもしれません。先輩からの指摘も厳しく、仕事前はトイレで何度か吐いてから出勤。ストレス反応マシマシの日々でした。

過ぎたことですが、今になって

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