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『ブラック・ウィドウ』

原題「BLACK WIDOW」

◆あらすじ◆
ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの過去に焦点を当て、なぜロシアの暗殺者がアベンジャーズに加わりヒーローとなったのか、その知られざる秘密を、一癖も二癖もある"家族"たちとの再会や、最強の敵タスクマスターとの壮絶な戦いの行方とともに描き出す。



アクション多めで前のめり気味に鑑賞。

彼女が【家族】にこだわった理由が明らかになると同時にナターシャ・ロマノフと言う最強の女スパイの後ろにはアベンジャーズでは描かれなかった彼女の本音と切なく果敢無い過去が存在したと言う事なんだね。

妹役のフローレンス・ピューとの姉妹バディぶりもかなりの見応えでフローレンスがますます女優として成長してるのがメチャクチャ嬉しかった。

今作は凄く生身な感じがしてハイテク駆使のアベンジャーズとは違う方向性をMCUに感じた。
もちろん神様だとか鉄のスーツ着たりとかしないし自分の身一つで生き抜いてきたスパイだから生身なのは当たり前なんだけど人としてそして女性としての想いと言うか彼女の心底にずっと燻ってたナターシャ・ロマノフとしての使命を全うした物語だった。

だから、アベンジャーズの一員としての側面をチラホチラ見せながらもスパイ時代の背景が大半の要素になってるから女版『007』みたいな感じ。それを意識してなのかレイチェル・ワイズとかオルガ・キュリレンコとか結構キャスティングも関連性が高い・・・。
舞台になる国が転々とするのも如何にもスパイ映画っぽいしね。

で、今作はナターシャの生い立ちとかアベンジャーズに加わる依然に何があったか?と言うストーリーが描かれるんだが相変わらずの『支配者のおバカ道』が炸裂するってわけ。
女の子達を拉致し洗脳して使い捨て戦闘奴隷に育成する組織【レッド・ルーム】の正体を暴き壊滅させる事がナターシャの自分に課した使命。
自分が唯一家族と呼べる人達はその組織が作った偽家族でアメリカに潜入していたが潜入がばれキューバに逃避する。
そしてナターシャと妹のエレーナは組織のスパイ=戦闘要員になるべく訓練を強いられる。
ナターシャはその組織から逃げ、後にアベンジャーズに加わるがエレーナはそのまま組織に残され洗脳され任務を遂行していく。
しかし或る任務で偶然洗脳を解くクスリを浴び自分を取り戻しレッド・ルームから逃れながら敵視していた。

ナターシャはエレーナの手を借りるべく家族の元に戻るがそこには様々な困難が待ち受けていた・・・・。


結構、フローレンス・ピュー演じる妹のエレーナがアベンジャーズであるナターシャをちょっとからかうシーンがあったり偽父親のアレクセイ(レッド・ガーディアン)が中年太りヒーローで戦闘スーツがパッツパツでなかなかの笑わせキャラだって事もあり時々クスっと笑いながら観られるのは楽しいんだが根本の【悪】が女性を(子供の時から)食い物にし使い捨ての戦闘奴隷としてしか扱わないってのがマジムカついてそんな組織木っ端微塵にしてやれ!って思ってたらその通りになったのでめでたしめでたしだったね。

見せ場もかなり多くて、レイチェル・ワイズがキーパーソンだってのとオルガ・キュリレンコがめちゃクールキャラでその背景にあるナターシャとの関連性がとても巧く描かれてて、この2人の関係性の流れが凄く好きだった。

それと洗脳が解けたレディ達の"見捨てない精神"が素晴らしくて不意を突かれたからちょっと感動しちゃったじゃないかよ~~~。

なんかね、観ながらナターシャが今はもう居ないんだって事忘れちゃっててあのエンドロール後のオマケ映像でガツ―ンとヤラレタわ。
そうだよねナターシャはあのホークアイと「どっちが自殺する事件」であの地の底に落ちて行ったんだったな・・・と切なくなったよ。

偽の家族だと解っていながらもその数年の日々は子供にとってかけがえの無い日々だったと語るナターシャに胸がギュッと締め付けられる展開もありながらエンドロール後に「えっ!?マジ?」って映像流れて「どうなるアベンジャーズ?!」ってなったわ。

アベンジャーズもサノスとの戦いで解体状態、世代交代を計ってるんだろうからあのおまけ映像から想像するにブラック・ウィドウ亡き後、フローレンス・ピュー演じるエレーナがその後継者として今後MCUで活躍しちゃうのねとかなり楽しみになっている今日この頃。

誰かが『スターウォーズ』みたいに「アベンジャーズ完結詐欺」が繰り広げられる的な事を言ってて笑っちゃったんだけどフローレンス・ピューが新ジェネレーションに加わってくれるならこれは幸いっすよ。

新アベンジャーズがいつ集結するのか楽しみだな。


タスクマスターは敵を完コピする能力があるらしいけど、これホークアイとティ・チャラ?

タスクマスターはアベンジャーズに加わるの?
有りだなぁ、個人的にはさ。


2021/07/12

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