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映画感想『グリーン・ナイト』
原題「THE GREEN KNIGHT」
◆あらすじ◆
アーサー王の甥でありながら自堕落な日々を送り、正式な騎士にもなれずにいるサー・ガウェイン。クリスマスの日、円卓の騎士たちが集う宴の席に、異形の緑の騎士が現れ、ガウェインに首切りゲームを提案する。この挑発に乗ったガウェインは、緑の騎士の首を一振りで切り落としたものの、騎士は転がる首を拾い上げると、そのまま悠然と立ち去るのだった。1年後、名声を得るために約束を果たさなければならないガウェインは、緑の騎士のもとへと旅立つのだったが…。
【旅は道連れ、世は情け】
そんな言葉が頭に浮かんだり引っ込んだり…。
人生は経験を得る事で未来の様々な決意や覚悟への布石が出来る。
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アーサー王伝説系譜サー・ガウェインを描く"作者不明の物語詩『ガウェイン卿と緑の騎士』"を映像化。
アーサー王自身が実在か否か論争中だからこの御伽噺感は有りだ。
まるで子供の頃に読んだ怖~い絵本の様に繰り広げられる美しく妖しい世界観。
怪奇且つ神秘な映像とそれを増幅させるカメラワーク&サウンド、そこに描かれるアイルランドの森や霧から湿った空気感が匂い立つ。
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魔術、魔法、亡霊、髑髏、荒涼とした戦場、朽ちた家屋など映し出されるものは全てがマヤカシめいていてどのシーンも先を見ずには鵜呑みに出来ない。
観客を惑わす様な演出に、主人公が旅を通して得る"生きる上で必要なものと言う大筋"から"セクシャリティ"までをも映し出す多様な発想は感性のフル活用が必要かもしれない。
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中盤には「進撃の巨人」?と思わせる様なシーンも出て来たり…ww
いや、進撃よりずっとずっと幻想的で美しいけれども!( ́•ૢ⌔•ૢ ̀)
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ジョエル・エドガートンとアリシア・ヴィキャンデルが城の主人とその妻を演じるシーンの色彩が超好みだった事は記しておく。
アリシアは2役演じてるんだけど全然雰囲気が違うから初め違う女優さんかと思ったけど終盤で気付いたわ。
えっと、ガウェインの女性の好みがあー言う顔だって解釈でイイのかな?ww
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久々のA24配給だったがとにかくストーリーと衣装を含む美術が相乗効果を生んで個人的には凄く楽しめた。
デヴィッド・ロウリー監督の拘りが細部に渡って感じられこの世界にのめり込んだらラストまで嵌る。
が、なにせ中世の"ボンクラマザコン息子"の成長物語な上に映像の68%位が薄闇の中なので睡眠不足は絶対NG(笑)
でも、そのボンクラ主人公サー・ガウェインを演じたデヴ・パテルはとても良かった。
ますます俳優としての彼の地位が確立した感あるわ。存在感のある俳優になったねぇ。
『スラムドッグ$ミリオネア』から15年余り・・・逞しくなって・・・・
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2022/12/17
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