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『さかなのこ』

◆あらすじ◆
魚が大好きすぎる小学生のミー坊。他の子とちょっと違うと心配する父親とは対照的に、魚が好きなことを応援し続けてくれる母親に見守られ、のびのびと育っていった。やがて高校生になり、魚好きにはますます磨きがかかり、相変わらずのマイペースで、町の不良たちとも仲良くするなど楽しい毎日を送るミー坊だったが…。


※魚の専門家としてお茶の間でも活躍するさかなクン初の自伝的エッセイを映画化。共演は柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、三宅弘城、井川遥。




千葉県民としては観ておかねばと出掛けたがコレが予想を遥かに超えた秀作だった事を記しておく。


表面をなぞれば【いい話】だがその奥行きが凄いのなんのって!

取り敢えず冒頭に映される『男か女かは、どっちでもいい』と言う殴り書きがワクワクさせるじゃないか!


先ずは主演"のん"の熱演もだが、彼女の【自分を見失わない生き方】がこの物語で描かれる【好きを生きる】人生と相俟って観てる側を夢中にさせる。

そしてその結果が前述の「男か女かは、どっちでもいい」なのだ。
のん演じる主人公ミー坊の性別なんて気にならなくなる。まさしく"どーでもよくなる"のだ。
いつでも何かを全力で好きなミー坊にグイグイ引っ張られるからだ。

重要な要素として【好きであり続ける事の大切さ】【好きを維持する難しさ】と言う対比が描かれるがその時々の感情に正直に素直に対峙するミー坊の姿にヤラレル。

いつだってその時の一番好きを率直に表すミー坊なのだがその純真さを解っているからミー坊の【好き】を奪う事を拒む周囲の善意が沁みる。 そして少なからずミー坊に影響を受けた登場人物達を俳優陣が巧みに演じてて掛け合いを楽しませてくれる。何度吹き出したか!

とにかく沖田監督の手腕に頷きっぱなしだ。


柳楽優弥が映る度に 🎶なーなーななななタ◯トホーム🎶 と歌い出しそうな気がしたのは恐らくワタシだけだろう。
(ノ≧ڡ≦)テヘッ

柳楽優弥演じる元同級生のヨシ君が成人してから婚約者?をミー坊に合わせるシーンに凄く心を奪われてしまって「ヨシ君よ、それでいいのだ」と心の中でエールを送ったよ。


勇斗(総長)と天音(カミソリの籾)のタイマンからのマブダチ設定サイコー ヾ(≧▽≦)ノ
この2人で薄い本一冊書けるくらいには内心盛り上がったわ!!!(。→∀←。)キャハ♡


千葉あるある、不良の抗争(規模小さめww)

そう言えば、ドランクドラゴン鈴木拓が突然出演してたんで何故?と何気に思ったら、さかなクンとは中・高同級生なそうで・・・それでミー坊の理解ある先生役なのね。納得っす。


そして最後に母の口から明かされる家族と別居の秘密・・・超ミステリ~~~~wwww

"子供を信じる子育て"のヒントにもなりそうなミーママが言語化する思いや考え方。
多様性多様性と唱えられる昨今だが当時に貫くのはなかなか苦労が要ったろうな。

ワタシもかなり自由に育てられた方なので今は親に感謝しか無い。

そう言う意味でも子育て世代の家族に是非観て欲しい。

2022/09/07


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