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『トイ・ストーリー4』2D吹替

原題:「TOY STORY 4」

◆あらすじ◆
ある日、新たな持ち主の女の子ボニーを見守るウッディ、バズたちの前に、彼女が幼稚園の工作で作った手作りおもちゃのフォーキーが現れる。しかし、フォークやモールでできた自分をゴミだと思い込んだフォーキーは、部屋を抜け出して逃走。ボニーのお気に入りであるフォーキーを連れ戻すため、ウッディたちは新たな冒険へと踏み出し、やがて、一度も愛されたことのないおもちゃとの出会いや、かつての仲間ボーとの再会を経て、初めて目にする新しい世界へとたどり着く。



楽しかった!

このシリーズが初めて描く″持ち主の元に居るしか無い″と思ってたオモチャ達が違う幸せをみつけるストーリー。

新キャラ、フォーキーが無性に愛らしくて観終わったあと初日特典で貰ったフォーキーキットめちゃくちゃ作りたくなった(笑)

毎度ながらにオモチャ達のドタバタに泣き笑い。

個人的にはデューク・カブーンが「Oui」って返事するの好き。さすがカナダ人良く知らないけどカブ―ン氏はケベック出身っすか?

それとダッキーとバニーの妄想も結構楽しかったよ。
ずっと景品として壁に括りつけられてきた彼等の動けない故の妄想の肥大化ww
オモシロイじゃないか!!

ギャビーギャビーのくだりは強がりな彼女の本当の想いにウルっと来るし、御付きのホラー感満載な4人組の忠義心も面白い。

で、そのホラー感なんだけど…
トイ・ストーリーの【裏解釈】もめちゃくちゃし放題だ。
結局、親(持ち主の子供)から無視され続ける子供(オモチャ)や親に何とか振り向いて欲しくて良い子になろうとするけど結局愛してもらえないとか…
社会が抱える問題が裏テーマになってる。

だから人形達がそれぞれの場所で存在意義を見出す流れに感動するんだよ。

やっぱりピクサー凄ぇわ。

でもって"劇場が明るくなる寸前"の伏線回収に思わず「YES!」ってなった。
⇧⇧⇧
ホント、ピクサーって奴は痒い所に手が届くぜ!

これで白いコンバットカール氏も報われたな、ウンウン。


思わずデューク・カブ―ン氏も指でOK?




◆ネタバレかな?◆

どうやら今作は内容の【ホラー感】が賛否を呼んでるみたいね。

アタシはいよいよ『トイ・ストーリー』名物の【裏解釈】が虐待の中でも【ネグレクト】に着手したなと感じた。

必要な子と要らない子…

ギャーげっそり。

用無しになった子はどうすればいいのか?

そして運良く何年かぶりの同窓会で「やっぱアイツ可愛いな」的な気分と似た再会劇で人形同士のちょっと気持ち悪いラブロマンスが展開される。

「そうだ、あの子の元を離れて自立すればいいんだ!」

クローゼットの中に引き篭もらされてた人形は【持ち主依存】という既成概念を金繰り捨てて自分の存在意義を見出すのだった!

この二面性を持つシリーズは本当にピクサーの傑作だと思う。


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