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映画感想『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

原題「I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」

◆あらすじ◆
2012年に48歳の若さで急逝した歌姫ホイットニー・ヒューストンの波乱万丈の人生を映画化した音楽伝記ドラマ。主演は「レディ・マクベス」のナオミ・アッキー、共演にスタンリー・トゥッチ、アシュトン・サンダーズ。若きホイットニーが名音楽プロデューサー、クライヴ・デイヴィスに見出され、二人三脚でジャンルも人種も超えた"グレイテストソング"を次々と生み出し、スターダムへと駆け上がっていくさまを、数々のヒット曲とともに描き出していく。監督は「クリスマスの贈り物」「ハリエット」のケイシー・レモンズ。



事実、彼女の晩年は「これがあのホイットニーの人生?」と苦しさしか無かった。

有名な国家斉唱は米国人じゃないけど涙が出る程素晴らしかったのを覚えてる。


その歌声の衰えも正直「もう歌わないで」と思ってしまう程で、圧巻の歌唱力で共演のM.キャリーを凌駕したあの圧倒的な歌声はもう聴けないのかと残念な思いでいっぱいだった。

映画のラストはやはり彼女の悲惨な最期を避けていたが彼女の才能に愛を注いだ者とその才能の"産物"に囚われた者達の綱引きみたいで"金の泉"を手に入れた父親の言動には呆れて言葉が出ない。

ボビー・ブラウンとの関係性も一体何だったのか?

「そこに愛はあるんか?」みたいな?


スターダムと言うまばゆさに見えなくなっていた物が大き過ぎたね。


劇中ではスターならではのドラッグの入手方法など細かい部分も描かれてたが巨大な名声を得てしまうとやはりその頂に居続けたい欲求が出てくるんだろうな。ドラッグに頼ってでも…。

でも、クスリに手を出した時点で既に地獄が大口を開けて転落を待ってるんだよ。 

正直、売人だけがほくそ笑んでる。
一度手を出したらやめても誘えば必ず乗ってくるからな。
そして再発は更に深みにハマる、何故ならより罪悪感が強くなりそのジレンマに苦しむからだ。

ホイットニーももう戻れ無い道に踏み入ってしまったんだな。


ロビンと生きれば良かったのに・・・とついつい思ってしまう。  

そのロビンも寄り添う事は出来ても強くホイットニーを引っ張り戻す事は出来なかったのが残念だ。

あんな死に方…悲し過ぎるだろ!



そう言えば、ボビー・ブラウン役の彼は『ムーンライト』の彼だった。


2023/01/07


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