【創作怪談】白い子供
以前勤めていた某小売店での話。
長年のニート生活から脱し、何とか採用されたその店で勤めはじめて1年程度が経過した頃のこと。
「Zさんって白い子供もう見ました?」
と、半年ほど先に同じ店舗に勤めているSさんに声をかけられた。一瞬何のことか分からず、アニメやドラマなのかと思って聞き返すと。
「この店、白い子供が出るんですよ」
何でも、立地が悪く閉店の時間が迫る頃になると誰もいない時間が続くこの店だが、時折誰もいないのに自動ドアが反応することがある。
古い店舗であるし、それだけなら