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What is Zenport? ②〜データ自動連携により事業判断を支援するSCMプラットフォーム〜

What is Zenport?、今回は第二部となります。
第一部である前回の記事(https://note.com/zenport/n/n00e1c6a0859e)では、荷主様とフォワーダ様が抱える本当のお困りごと:不透明なサプライチェーンが収益に悪影響を及ぼしていることと、それに対処するためには今まで以上に社内外を問わず、組織間での受発注・輸送・出荷情報のタイムリーな連携が必要不可欠であることをご説明しました。

今回は、プラットフォームを介することがどうやって「企業連携をより早く・安く・変化に強く」することにつながるのか、Zenportの本質的な価値と共にご紹介いたします。


企業連携をアンバンドリング。プラットフォームを介しより速く・安く・変化に強く


前回記事で、「Zenportは、データ自動連携により事業判断を支援するSCMプラットフォーム。地政学・気象リスクが常にある現代で生き抜くため、プラットフォーム提供を通じ、企業間連携をより早く・安く・変化に強くすることを目指している」とご説明いたしました。

なぜプラットフォームを介することで、企業間連携をより早く・安く・変化に強くできるのかについて、Zenportの本質的な価値を含めもう少し詳しくご紹介させていただきます。

現在、グローバルサプライチェーンにおける企業間のシステム連携は、多くの場合、各企業間でカスタマイズした形の連携を行っており、繋がり方としては「1対1対1…」あるいは「1対多」の形となっています。

この方法ですと、結果的に多くの企業を結ぶ場合にも、結び付ける一社ごとに連携方法を個別に設計する必要があります。例えば、データベース間の項目を結びつけるマッピングは個別の連携ごとに作成してゆきます。また、データを共有する場合にも、個別の宛先ごとに出力するデータを出し、エクセルを作成し、メールで別個送るなどの作業が必要です。

こうした接続方法はカスタマイズされた個別最適のものをつくることができますが、つくるだけでなく更新も一つ一つ個別に行う必要があり、そうした点では費用や時間がかかる方法でもあります。

これまではこうした連携が主流でしたが、費用や時間がかかる方法でもあり大きな広がりがありませんでした。

しかし、地政学的リスクや異常気象が常態化している昨今では、「何か起きてから情報集収」では遅く、予想の難しい有事の事態に備え、常日頃からの関係者同士のよりタイムリーな情報の共有が必須となっています。
※事実、昨年12月のCNBCの調査では、米国における大手物流企業の半数以上が、「2024年以降もサプライチェーンは正常に戻らないであろう」と回答しています(https://t.co/mSL1omhuTu)。

こうした状況下では、企業連携には、「速い・安い・変化に強い」という形が求められていく、そしてそれを実現するのが、企業間を結ぶプラットフォームであると、Zenportは考えています。今後、企業間連携のしくみを切取り標準化しN対Nで企業を結ぶ、新しい形のプラットフォームが多く出現してくると思われ、Zenportもその1社であると考えます。

企業連携をアンバンドリングし標準化



納期情報を中心に他業務と連携するZenport

Zenportは「納期情報」をグローバルサプライチェーンの中心と捉えており、納期情報の生成と共有を自動化してご提供するプラットフォームです。

納期情報を生成しそれを他のプロセスに流し込むことで、事業の見通しを良くし、計画を更新したり、お客様とのコミュニケーションを改善することに貢献します。もちろん、その過程で様々発生している手作業を70%程度削減します。

ところで納期情報とは何でしょうか。

実は納期情報とは、単純に商品が届くスケジュールではなく、発注情報と出荷情報の差異、あるいは計画と実際の差異をまとめた情報です。

例えば、発注した商品、数量、出荷・納入時期が出荷時に完全に守られるとは限らず、特にこのコロナ以降の2年間には、輸出者の原料調達の影響で出荷数量などが揃わないことや、あるいは輸送状況の混乱により出荷数量や納入時期が大幅にずれることが頻発しました。北米向けのコンテナが韓国釜山で1か月も滞留していた、などという極端な例もあります。

したがい、納期情報とは、以下の図の通り「A.発注」、「B.出荷」、「C.輸送」という異なる種類の情報を統合したものである、というのがZenportにとっての納期の定義です。またこれらの情報には、それぞれ別の関係者が生成しているという特徴もあります。

そして、この納期情報の背後には、Eのような予め計画されている販売や製造、そしてお客様の納入希望日などがあり、納期情報の一部である出荷情報は決済情報の必須情報でもあります。

こうした点を考えると、納期情報が、在庫、製造、販売、そして決済といったプロセスを動かしている血液のようなものだと言っても過言ではありません。納期情報が関係者間でスムーズに共有されることが、事業を円滑に動かしてゆくのです。

しかし、前回記事でもお伝えしている通り、社外からのデータ収集、社内のデータとの連携には多くの手作業が必要で、膨大な時間を要します。そうなると、一番重要な在庫管理・販売の計画を立てるまでのタイムラグが生じてしまい、全容を把握し計画を立てる段階では現状の調達状況と乖離してしまいます。納期情報がタイムリーに共有されないことで、結果的に雪だるま式に業務が増え、お客様へ納期をお知らせできないなどの悪循環に陥ってしまいます。

Zenportは、納期情報の生成と共有を自動化し、業務の効率化と共に、事業計画策定を円滑にし、お客様の事業を好循環に導きます。


さいごに

いかがでしたでしょうか。
次回、皆様のお困りごとにZenportがどのようにお役立ていただけるか、実際のユースケースと合わせてより詳細な製品内容と共にご紹介させていただきます。

なお、製品詳細についてのお問い合わせはもちろん、国際サプライチェーンのプロフェッショナルによる無料トライアルも行っております。
ぜひお気軽にお問合せくださいませ。
https://zenpor-contact.zendesk.com/hc/ja/requests/new


株式会社Zenport

株式会社Zenportの提供するサービス”Zenport”は、国際貿易におけるサプライチェーン管理SaaSプラットフォームです。国際サプライチェーンでは、多くの場合、受発注残・納期管理のために輸入者、輸出者、物流業者など多様な関係者がそれぞれ異なるデータを持っており、それを手作業で収集・連携・突合しています。こうした手続きが昨今の不安定な輸送状況下で急増し、社内外へのタイムリーな情報共有を阻み、売上・在庫・販売計画に影響をきたしています。
Zenportは独自の標準データ構造とインターフェースで、多様な関係者間でオープンかつ柔軟にご利用頂けるクラウドソフトを開発いたしました。これにより多くの企業様の、より精度の高い売上・製造管理とそれを実行する上での効率的なコミュニケーションを実現します。
https://zenport.io/


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