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父の想い出のライスオムレツを、記憶だけを頼りに作ってみた

こんにちは。全農広報部note編集部員のYです。最近の部員Nの「「卵のある生活」はじめました」と部員Fの「焼きおにぎりを、全面的にカリカリにしたい」のnote投稿を見て思い出したことがありました。

私の父は寡黙で、ときに(いつも?)家族には厳しく接する古き良き時代のザ・九州男児な人でした。台所に立つ人ではなかったのですが、ごくたま~に、母が不在のときに作ってくれたのが「ライスオムレツ」でした(当時は料理の呼び名はなかったので「ごはんとたまごを混ぜて焼いたやつ」と呼んでいました)。

まあシンプルな料理ですし、適当に作っても良いのですが、せっかくですから父のレシピを可能な限り再現したい。しかし、残念ながら父はすでに他界して本人に聞くすべはありません。そこで地元・鹿児島にいる母に電話で聞きました。

私「父さんが作ってた「ごはんとたまごを混ぜて焼いたやつ」のレシピ知ってたら教えてくれる?」

母「知らん」

はい、そういうことで、自分で検証してみることにしました。

この料理は普段あまり料理をしない方へおすすめできるレシピです。ついでにいえば最近人気らしいキャンプでも役立つレシピですので、(そのブームにあやかって)今回はスキレット(直径15cm:安いものでOKです。私のは300円です)を使って検証しています。

~父のレシピを検証する~

作り方は「ごはんと卵を混ぜて焼く」。シンプルです。ただ、やはりその配分が大事なようです。まずごはんはモチモチ系よりも粒感があったほうが良かろうと思い、今回は「あきたこまち」をセレクトしました。

試作1:ごはん(お茶わん1杯分)+卵1個

<事前準備:ネタを作る>

卵は先にボウルに割り入れて溶いておきます。

そこに温かいごはんを投入し混ぜます。ごはんの熱で卵に熱が入り始めるのでここは手早くしたほうが良いことに気づきました。先に卵を溶いていたのは正解だったと思います。

今回はお塩を2つまみほど入れました。ちょうどよい塩梅でした。味付けはお醤油やめんつゆでも良いかもです。

<焼き工程>

スキレットに油(今回はこめ油)を入れて大きめの弱火で熱します。

ほどよく温まってきたらネタを投入して焼きます。このとき表面をカリッとしたいので蓋はしません。焼き目がついたらひっくり返してもう片面も焼きます。

焼き目の加減を見ながら焼いたところだいたい片面3分を両面、合計6分焼くぐらいがちょうど良い感じでした。もっとカリカリにしたい!という方は火加減や時間を調整してみてください。


<感想>

表面がサクサクして焼きおにぎりのような食感です。悪くはないんですが、卵がつなぎ程度の存在感しかなく、父の想い出の味とは少し違う気がしました。

試作2:ごはん(お茶わん1杯分)+卵2個

事前準備の手順は一緒です。後で気づきましたが、卵が増える分、お塩を気持ち多めで3つまみほどが良かったようです。

 焼き工程も一緒ですが、卵が増える分、ネタがゆるいのでひっくり返す際の難易度が上がります。慎重かつ大胆に頑張ってください(私はちょっと失敗しました)。焼き時間も試作1と同じ合計6分でよかったです。

<感想>

表面のカリッと感がありつつ中はしっとりとしていて、卵の存在感も感じます。父の想い出の味に 近いと思いました。

断面を比較しました。左が試作1(卵1個)、右が試作2(卵2個)です。

火力を高めて短時間に焼き上げれば試作2は中心部が半生で仕上がるかもしれません。それもありだと思います。

試作品のようなプレーンタイプもよいですが、ツナやおかか、塩昆布などを入れてもイケルと思います。極論、白米にあうものは何でもぶち込める。水分の多い素材だけ避ければ良いと思いました。

と、ここで終わってもよいのですが。ここからが延長戦。

「ライスオムレツ」は構成がシンプルなので、試作しながら「これは無限のアレンジが可能な料理だな」と感じました。そこで、私が試してみたライスオムレツのアレンジレシピをご紹介します。分量は適量(適当?)です。

~ライスオムレツのアレンジレシピおすすめ5選~

1.和風:じゃこと大葉のライスオムレツ

材料:ちりめんじゃこ、大葉、白だし(トッピングはのりと大葉)

シンプルに混ぜ混ぜして焼くだけです。安定の優しい美味しさ。白だしの代わりにお醤油でもよい かも。たくあんを刻んでいれたら食感のアクセントになるかもしれません。芋焼酎の水割りが合い ます。

2.韓国風:豚キムチのライスオムレツ

材料:豚バラ肉、キムチ、大葉、めんつゆ(トッピングは韓国のり)

豚バラとキムチは先に炒めてから混ぜ混ぜしてね。ごま油で焼きました。キムチチャーハンを作るより手軽。間違いなくビールに合います。

3.タイ風:牛ひき肉とパクチーのライスオムレツ

材料:牛ひき肉、パクチー、砂糖、ナンプラー(トッピングは追いパクチーとレモン)

先に牛ひき肉を砂糖少々とナンプラーで炒めておきます。追加でナンプラーとパクチーを入れて混ぜ混ぜして焼くだけ。トッピングにはレモン必須です。スイートチリソースも合いそう。ハイボールのお供に。

4.イタリアン:カルボナーラ・ライスオムレツ

材料:ベーコン、チーズ、塩、胡椒(トッピングは粉チーズとイタリアンパセリとオリーブオイル)

ベーコンは先にカリカリに焼いてください。大人用ならば胡椒を想像の3倍入れてください。オリーブオイルで焼いています。味は・・カルボナーラのあの味です。辛口の白ワインに合います。

5.大阪:お好み焼き風ライスオムレツ

材料:豚バラ肉、キャベツ、あげ玉、白だし(トッピングはお好みソース、マヨネーズ、おかか、青のり、紅生姜)

キャンプといえばそう、ホットサンドメーカー(HSM)!わかっております。お好み焼き風にはキャベツを入れますのでひっくり返しにくいと思いますので、HSMはおすすめです。

豚バラ以外の具材を混ぜ混ぜして、仕上げにソースをかけるので味付けの白だしは控えめに。豚バラを上に敷きます。焼き時間は焼き加減を確認しながら(今回は片面4分ずつでした)、海鮮いれてもよいかもですね。トッピングはお好み焼きと同じです。これは・・・ビールかな。

いかがでしたか?可能性は無限大のライスオムレツ、皆さんなりのアレンジレシピをキャンプで、もちろんご家庭でも、ぜひ試してみてください!(お酒は20歳になってから)


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