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手塚治虫全集400巻オススメ作一挙解説!【完全版】

今回は講談社発行の手塚治虫漫画全集400巻を
一挙おすすめ作ガイド紹介完全版をお送りします。

手塚治虫の名前は知っているけどまだ作品は知らない
手塚作品のどれを読んでいいのかわからない。
おすすめを教えてほしい
隠れた名作が知りたいと

いう方は
この動画を最後まで見ればもうお悩み解決です。
この動画ですべて解決します。


手塚治虫専門youtuber某が全400巻の中から
おすすめ作をガイド的に紹介しています。
明日から寝不足必至!間違いなし!
きっとめくるページが止まらなくなることでしょう。
ぜひとも手塚治虫の凄まじさを体験して欲しいと思います。


そしてこのnoteでは記事として書き起こしていますが
めっちゃ長いです(笑)
今回はぜひぜひぜひ!「youtube動画」でご覧いただければと思います。
普段はyoutubeをあまり見ない方も今回だけはぜひご覧頂きたい!

文字だとオススメ感や興奮が伝わりにくいんですよね。

動画を見なくても
音声だけでも楽しめるようになっておりますので
何かのついで、~ながらでも楽しめます。
ラジオ的感覚で隙間時間のヒマつぶしにでも聞いてやってください。

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これまでの紹介動画も動画の画面右上の「?マーク」にはこれまでの紹介動画をリスト化してありますのでそちらを見て頂ければ最初から最後まで垂れ流しで見る事ができますのでぜひご覧になってください。

それでは全巻紹介完全ガイドいきます!


ジャングル大帝
伝説の白いライオン一族の親子三大に渡る大河ロマン
日本カラーアニメ第一号
そして手塚治虫の代表作のひとつ日本マンガ誌にも残る不滅の傑作

リボンの騎士
日本初の少女ストーリーマンガ作品
戦後育ちの少女たちの心を虜にしました
箱入り娘の時代に突如飛び出した男勝りの少女が活躍する痛快少女マンガ

ロック冒険記
SF冒険活劇児童マンガなんですけどテーマが差別、侵略、文明批判と実に現代的なテーマです。

罪と罰
ドストエフスキーの文学作をマンガ化、ラストのモブシーンは圧巻です

新選組
手塚治虫の隠れた名作、影響を受けたと語るマンガ家は多く、
萩尾望都さんが漫画家を目指したことでも有名

ぼくの孫悟空
手塚版ファンタジー西遊記
手塚先生は実に6回も孫悟空も描いているほど孫悟空好き

0マン
児童マンガに政治色を持ち込んだ傑作
人類終末のドラマともいえる隠れた名作

キャプテンKEN
児童インテリ作品
当時の少年マンガでこんな難しい設定を描いていたと思えるくらい深い。

きりひと賛歌

医療マンガの金字塔ブラックジャックにも匹敵する医療マンガ
「白い巨塔」や「ブラックジャック」が好きな方はきっと面白い作品
屈指の名作です。おすすめです

アポロの歌
愛を知らずに育った少年が、愛を求めてさすらう青春マンガ
少年誌で性を大きな題材として取り扱った画期的作品であり衝撃の問題作
生殖行動とはなんたるかを考えさせられる作品です

メトロポリス
来るべき世界

手塚治虫の初期SF3部作と言われ多くのマンガ家アーティストに影響を与えた伝説の3冊の内の2冊
当時の青少年の心を鷲掴みにした極上のエンタメマンガ
SF漫画の歴史を語る上でも欠かせない作品


-------ここから第2弾----------------

双子の騎士
リボンの騎士の続編
サファイアが産んだ双子の王子と王女が主人公です
宝塚要素満載の作品

フィルムは生きている

手塚先生が生涯に渡り執念を燃やしたアニメへの想いを託した作品
悪戦苦闘した手塚先生の、
アニメ制作に向けたものすごい決意表明を感じられる一作

ファウスト
ゲーテの名作「ファウスト」
こだわりっぷりがかなり強烈で本作含め3回書いている
手塚先生は他にも名作文学のマンガ化に意欲的に取り組んでおり
ドストエフスキーの『罪と罰』や、シェイクスピアの『ベニスの商人』のマンガ化も手がけています

ライオンブックス
SFものが多く今読むと古典的な印象を受けるかも知れませんが
50年当時からこの世界観を描いていた先進的なスタイルはまさに驚愕
能をSFにアレンジした「安達ケ原」
マンガ文化が成熟していない時期にこれだけのものを発表していたのは驚き。

エンゼルの丘
故郷を追放された人魚姫のファンタジーマンガ
実は手塚先生は人魚姫がお気に入りで手塚治虫が描く人魚像を見て欲しい
美しく可憐で優雅、一方男の人魚はなぜか上半身が魚で下半身が人間という
凄まじい異色の設定

グランドール
密かに地球侵略をしようと企む宇宙人と戦う少年の活躍を描いた地球侵略テーマのSF
自分の存在意義すらも大きく揺らぐ衝撃
普通じゃないSFマンガです。

人間ども集まれ
大人マンガのエポックメイキング的存在
チャップリンが好きだった手塚先生のチャップリンの「独裁者」的作品
生殖器を持たない第三の性「無性人間」だった!
ある意味究極の下ネタ無性人間全人類去勢

虹のプレリュード
若者たちの革命と音楽への情熱、恋愛模様を描いた一大感動作
隠れた少女漫画の傑作ですね
手塚治虫の最後の少女漫画誌連載と言われています

---------ここから第3弾-----------------

メタモルフォーゼ
手塚先生はメタモルフォーゼに対するこだわりが半端じゃありません。
というよりメタモルフォーゼが基本路線、
人間には変身願望があり、これは手塚作品の一貫したテーマでもあります
手塚流のメタモルフォーゼへの回答がこの作品集には描かれております。

アラバスター

「黒手塚」の代表作
グロテスクというと外見ばかり目がいきがちなんですけど
内面、心のグロさ加減が超一級
手塚先生の描く人間の悪の心を徹底的に表現した作品
狂気破壊欲がハンパじゃない

ボンバ
誰の心にもひそんでいる憎悪の気持ちを、幻影の馬に託して描いたスリラーマンガ、一番怖いのは人間の心と言わんばかりの作品で
憎しみ、恨み、妬み、つらみ、その想いが人を破滅に導く

鳥人大系
手塚版、猿の惑星
手塚治虫先生の文明観が現れた至極の逸品
SF小説ファンを唸らせた手塚流SFマンガの傑作

鉄の旋律
救いようのない暗さがあります
冒頭の腕を引きちぎられるシーンはまさに映画のワンシーンのような演出は圧巻、闇手塚の傑作

シュマリ
明治初期の北海道を舞台にした大河ドラマ
北海道を舞台に日本政府のアイヌへの迫害、開拓の過程で近代国家が一気に進み時代の荒波に飲まれていく群像劇開拓史

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------------ここから第4弾-------------------

三つ目がとおる
三つ目族の末裔が古代史の謎に迫る、ミステリーSFで手塚治虫の代表作
バンソウコウがはがれると、その下から第三の目があらわれて
人格が一変し悪魔のような三つ目人に。
同級生の女の子と一緒にお風呂入る設定は現代ならバズります
意外ですがツンデレの元祖的作品でもあり
そしてラストはキングオブ最低ラスト、伝説級の最終回です

タイガーブックス
主に動物を主題にした珠玉の短編集
『タイガーランド』『ぬし』『ガラスの脳』『るんは風の中』など傑作揃い
『雨ふり小僧』はトトロの原型とか・

マアチャンの日記帳

1946手塚治虫のデビュー作です。
若き藤子不二雄先生がこれを見て腰を抜かしマンガ家を目ざすキッカケになりました

ロストワールド
999の松本零士先生一押し作
これに影響を受けてマンガ家になった作家は数えきれない
日本マンガ発展の歴史的作品
ある外国人が「日本人はなぜこんなにマンガが好きなのか?」
ある新聞社の返答は簡潔明瞭「日本には手塚治虫がいたからだ」と答えたといいます

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-----------ここから第5弾--------------------

未来人カオス
宇宙を舞台に描かれる友情と裏切りの物語
驚愕のラストはほんとぶっとびますよ
そしてラストは余りに壮大なスケールゆえか第一部完、というか未完
まさにカオスな作品

アバンチュール21
自作『地底国の怪人』のリメーク版
ドイツの作家ケラーマンのSF小説『トンネル』から強い影響を受けて
戦後すぐに発表した作品。
「『罪と罰』や『レ・ミゼラブル』などと並んで『トンネル』は
ぼくの心をもっともゆさぶった小説」

とその魅力を熱く語っている。

W3

ラストシーンは感動的
とにかくオチが素晴らしいです。美しいまでの伏線回収
きっと読み終えた人全員自分のヘソを見たんじゃないかな。
コマ割り、構図、非常に躍動感あふれる作品、アニメ化もされた代表作のひとつです

バンパイヤ
手塚先生がシェークスピアの『マクベス』をベースにして描いた作品
悪の化身悪役ロック織り成す自分以外は虫ケラ以下のゴミクズのような存在として扱う超エゴイズム全開のマンガ
人間であるロックの暴走が主人公のバンパイア以上の怪物になっていき
完全に主役が入れ替わってしまった異色作
ロックの悪役性はマンガ史にも残るほどの徹底ぶり圧巻です

ばるぼら
手塚治虫の真骨頂である人間の本音や欲望を赤裸々に描いた
「狂気とエロスが共存」した作品
世界中にコアなファンを持つカルト・マンガの傑作
猟奇的でエロティックな文学作品にも匹敵する手塚作品の傑作中の傑作
めちゃくちゃ面白いです。

どろろ
産まれてきた子どもが体の48ヵ所を魔物に奪われた幼子
体中のあらゆるものが欠損した赤ちゃん
失った体の部位を取り戻すために妖怪を倒す旅に出るという傑作
数々の漫画家に影響を未だに与え続けている
この作品が生まれたキッカケはあの天才水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」に
嫉妬して生まれた作品と言われています。

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---------------ここから第6弾------------

ブラックジャック
日本国内すべてのマンガのランキングでも上位にくる手塚治虫の傑作中の傑作、面白くないと言った人を聞いたことないですね
子どもからお年寄りまで幅広く愛される
日本国民必読の書でございます。

上を下へのジレッタ

色々と衝撃的すぎてぶっ飛んだ話です
ここに描かれているのは妄想の世界
妄想なんでエロティックなものが多く
本能むき出し欲望むき出しで女性の裸ばかりです
作中の「大衆はもっと悪どい刺激を欲しがっている」のセリフが破壊的

ノーマン
月を舞台にした手塚先生お得意の冒険SF活劇
その最終回に本当に人類が初めて宇宙に行った日と重なる辺り
奇妙なシンクロニシティを感じさせる一作
SFという妄想、夢だった世界がついに人類の大きな一歩によって
現実となった記念碑的作品

ゴッドファーザーの息子
手塚先生の学生時代で自身が主人公の自伝的作品
昭和十九年当時
戦争下にある状況でマンガなど言語道断
日常を無残なまでに切り裂く戦争の悲惨さが圧倒的に伝わってくる快作

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----------ここから第7弾-------------

フライングベン
「犬が主人公」ものの代表作というか先駆け的作品

ミクロイドS
人間対昆虫のSFパニック
地球を汚す人間を昆虫が駆逐して
人類がなす術も無く殺戮されていく様をさらっと描いています
ゾンビ映画とか自然災害、のパニック映画の昆虫版

マグマ大使
テレビ史に輝く 日本初の特撮・カラーフィルム作品
特撮ブームにとっても一つの転換期となった伝説の作品
しかし「ウルトラQ」の登場によりこれが見事に粉砕されていきます

海のトリトン
アニメ版の監督は機動戦士ガンダムの監督で知られる富野由悠季さん
富野さんが原作を無視してテレビアニメ史に残る衝撃のラストをかましたことでも有名、ここまで伝説級な作品はほかにはないでしょう。

奇子
知る人ぞ知る暗黒手塚の傑作
登場人物全員が欲望まみれの
「狂気とエロス」人間のドス黒い面を赤裸々に描きだした傑作中の傑作
妖艶なエロスと純粋がゆえのエロス
無垢で成熟していないエロさに
血みどろの人間関係が交錯していくという超絶な物語

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-------------ここから第8弾--------------

火の鳥
マンガの枠を超えたもはや文学的超絶作品
手塚先生が生涯にわたって描き続けたまさにライフワーク
ダビンチコードのように謎とき要素もあり中毒性の高い傑作
物語の根底にある生と死が隣り合った生命の神秘をぜひ体現して欲しい
日本文学史に燦然と輝く不滅の金字塔

ザ・クレーター
全体的に暗いですが手塚先生の数ある短編の中でも名作揃い
大人向けのシリアスでシニカルなストーリー
「クレーターの男」
「墜落機」は必読!

ショートアラベスク

まさに玉石混交
駄作も人並み外れて多いの手塚先生ですが
「刑事もどき」は面白い

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-------------ここから第9弾----------------

鉄腕アトム
JAPANで最も代表的なキャラクター。
言わずと知れた日本を代表するマンガであり手塚治虫と言えばアトム。
日本マンガ史に名を残す永遠のレジェンドマンガ
単なる正義の味方という児童マンガではなく
人間とは人類とはどうあるべきかを人類ではない視点から
描かれた究極の作品であることを今一度読んでみて欲しい

ビッグX
ナチス・ドイツの秘密兵器
ビッグXと呼ばれる巨大化したヒーローが暴れる痛快マンガ

日本発狂
死後の世界は一体どうなってるいるのか?
誰もが知りたい、解き明かしたいナゾをテーマに
手塚治虫の死生観が描かれた作品です

ドン・ドラキュラ
「日本最短で打ち切りになったアニメ作品」という不名誉な記録を持つ伝説の作品
その記録はなんと4回で打ち切りに。

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----------ここから第10弾----------------

地底国の怪人
アバンチュール21の原型です
手塚治虫が心から愛したウサギの耳男というキャラを非常なまでに
殺してしまう衝撃作、マンガで初めて主要キャラが死ぬという悲劇を
描いた作品かもしれません

ユフラテの樹
誰でも1度は考えた事がある「超能力を手に入れたい」という願い
「なんでも思い通りになっちまうことが
こんなに恐ろしいことだとは知らなかった」

現実と暴走した精神に耐え切れなくなる
人間の制御不能な欲望のコントロールが描かれています。

地球を呑む

たとえ写真であってもその女ゼフィルスのことを知った男は、誰でも彼女に夢中になってしまう
女性の美しさから金の価値がゼロになる流通経済パニック作になっていく
壮大なスケールで展開する異色作

時計仕掛けのりんご
ダーク色の強い短編集
『処刑は3時におわった』はクライマックスが秀逸
どの作品も最後にじわりと心に来るブラックなラストは必見

I.L
手塚先生の変態性欲が炸裂する異色漫画
女とはときには愛らしく、ときには残忍に、ときには気まぐれに
手塚先生の変態的なダークエロシーンが満載に織り込まれています

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----------ここから第11弾---------

空気の底
人間の欲望や絶望を風刺の効いた手塚表現で描かれた短編シリーズ
「ロバンナよ」
気が狂いそうになる展開ですが
最後は誰が狂っているのか分からなくなってきます。

火の山
手塚治虫お得意の短編集
ペーター・キュルテンの記録
ドイツの連続強姦殺人犯ペーター・キュルテンを描いた実録漫画、
近代シリアルキラーの原点とも言われた殺人鬼
サイコスリラー映画を見ているような作品

やけっぱちのマリア
性教育マンガのはしりと言われて
「なんで裸は恥ずかしいの?」「なんでおっぱいは大きくなるの?」
のような、これまで少年誌では性描写はタブーとされてきたものをが
やけっぱちになって描いた作品。タイトルはその影響です。

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----------ここから第12弾---------

人間昆虫記
魔性の女によって男たちが破滅していく話
社会と人間関係のゴタゴタを昆虫になぞらえ
人間の底知れぬ欲望と本質を鋭く突いた描写の数々は
先生の言う根源的なエロチシズムを描き切っていると言えます。
表紙は死ぬほどダサイけどストーリーは傑作

紙の砦
自身が主人公の自伝的短編作品集
多感な十代に先生が経験した戦争描いた傑作
マンガを描くという文化なんて戦争の前では全くの無意味でむしろ反逆の対象ですらあった時代に手塚青年が、ひたすら「漫画を描きたい!」という思いが滲み出ている作品
自分の大切なものを容赦なく奪っていく絶望的ともいえる凄惨な環境でも
マンガを狂ったように描いていた手塚少年の自伝記録
日本が世界に誇る手塚治虫が描いた戦争というものを体験して欲しいと思います

ライオンブックス

年齢層が低い子供向けのSF短編作です。
全集版が出るまでは、長く絶版だった時期があり、
ファンの間では、その名前のみ有名な幻の傑作群として語られた作品です

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----------ここから第13弾---------

ふしぎなメルモ
メルモが看護婦さんや学校の先生、婦警さんなど変身を通じて「性」や「女性」を学んでいくという幼年向けのファンタジーマンガ

新宝島
手塚伝説は、ここから始まったと言ってもいいマンガ
戦後漫画の出発点、日本漫画史のスタートとして歴史に大きく位置付けられている作品
戦後まもなく娯楽も文化も成熟していない時に
現れた革命的な表現方法はカルチャーショックを与えた

サスピション
不信・不安・疑惑をテーマに描かれた、シニカルな結末の短編3部作
サスピション(suspicion)とは、疑惑とか、嫌疑、容疑、不安というような意味

ユニコ
横書きで左綴じという、
日本では珍しい意欲作
人を幸せにする能力が強過ぎて忘却の谷へ捨てられるユニコーンのユニコ
他者を幸せにする力をもって生まれたために
理不尽にも捨てられるという凄まじい悲劇
手塚キャラ屈指の萌えキャラマンガ

ブッダ
お釈迦様を描いた手塚治虫の最高傑作のひとつ
誰もこんなマンガ書けません、まさに天才
すごいとしかいいようがない
時間あるときにじっくり読んでみてください。期待を裏切らないと思いますよ。読むと現実世界に戻れなくなるくらい没頭します
巨匠手塚治虫が放つ渾身の力作

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----------ここから第14弾---------

MW
衝撃のバイオレンスサイコマンガ
ありとあらゆる社会悪、暴力、裏切り、強姦
手塚マンガ史上でも間違いなくトップクラスの悪
ダメと分かっていながらも欲望に抗えない人間心理
むちゃくちゃグロくて、エロくて、ダークでサイコな驚愕の問題作
社会の闇や政治腐敗、戦争の闇を痛烈に皮肉ったメッセージ
それぞれの正義と悪が交錯した猟奇的サスペンスマンガであり
凄まじいまでのBL作でもある手塚治虫の恐ろしさを感じる伝説の作品です

グリンゴ
日本人という閉鎖的な民族が
日本人らしき人間がいない土地へたった一人放り出されたらどうなるか
日本とは全く違う文化に紛れた時に、
ボクたちは日本人らしさを発揮できるのか
日本人が通用しない土地に行ったときに日本人を貫けるのか?
そんな日本人としてのアイデンティティを問われる未完の大作

どついたれ
自分の半生をマンガにした自伝的作品
第二次世界大戦末期から戦後まもない時期にかけての荒廃した大阪を舞台に
たくましく生きてゆく男達の姿
鉄腕アトムを救った男、葛西健蔵との絆を描く感動ノンフィクション作

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----------ここから第15弾---------

ガラスの城の記録
凄まじいイカレた一族の「殺人」と「セックス」の
タイムパラドックスSFサスペンス
「奇子」のSF版
もうこれは面白い。天才と狂気と変態の手塚治虫が炸裂
驚愕の近親相姦劇、完全に狂っているマンガです

大地の顔役バギ
人間というワガママな生物を動物を通して
憎みでは何も解決しない、他者を思いやる、理解してあげることが
解決への道しるべになるという手塚先生お得意の動物マンガ
最後の短編「出ていけ」は激烈におすすめ
短編レベルであり得ないもったいない、映画化してほしい短編です

陽だまりの樹
幕末を舞台に手塚先生自身のルーツをからめて描いた大河ドラママンガ
手塚先生の見識の深さストーリーの構成力
マンガとしての見せ方、どれも一級品

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----------ここから第16弾---------

ルードウィヒ・B
あのベートーヴェンを描いた手塚先生の絶筆になった作品の一つ
平面で表される
文学的表現の「音」の存在感はまさに秀逸
今となっては見ることはできないのが本当に残念ですね

七色いんこ
代役専門の天才的舞台役者にして
裏の顔は観客から金品を盗み取る泥棒という異色の主人公
演劇をこよなく愛した手塚先生の描く
演劇を題材にしたマンガ、設定がマニアックすぎて手塚先生の博学ぶりが伺えます。

プライムローズ
構想段階から凄まじい、しっちゃかめっちゃかのSFマンガ
もうなんだか分けわかりません
解読不能な作品、でも案外人気あるんだよなぁ

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----------ここから第17弾---------

ミッドナイト
モグリのタクシードライバーが主人公
ブラックジャックのタクシードライバー版、
最終回はあまりにも衝撃的過ぎて単行本やこの全集版には収録されていない曰くの一作

ロストワールド 私家版
手塚治虫初期の代表作の原型であり
中学二、三年の頃に書いたものとされています
粗削りで商業的に販売できるレベルではありませんが
巨匠の少年時代に描かれた作品が見れる貴重な一作

ネオファウスト
手塚先生最後の絶筆
モルヒネを打ちながらも原稿に向かったとも言われ
最後の方はペン入れされていないネーム段階の原稿が掲載されています
まさに命がけで書いた手塚治虫の生涯最後の作品

アドルフに告ぐ
これはもはやマンガじゃない芸術的な純文学作品です
極上のエンタメ
舞台は第二次世界大戦中のドイツ
手塚治虫の最高傑作のうちのひとつ

とんから谷物語
少女マンガの短編ばかりを集めた作品集
どの作品もキャラクターとタッチが非常に可愛くて
めちゃくちゃ丁寧に描き込まれています。
まさに滑るようなペンタッチ。マンガ家やイラストを志す方なら
ぜひ一読の価値ありですよ。

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はいというわけで全400巻完全ガイド紹介でした。

如何だったでしょうか。
手塚治虫を読んで欲しい、触れて欲しいという思いから一気ガイド紹介完全版をお送りしました。
皆さまにとって価値のある紹介になって頂ければ幸いです

お気に入りの作品や気になった作品がありましたら
より深くその作品の深さに触れてみてください
これからも皆さまの役にたつ手塚治虫関連情報を配信していきますので
宜しくお願いします。

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。


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