旅行客がいない今、Airbnbは何をしているか?〜これからの旅を考える〜
大学の卒論でも書いたし、一時期Airbnbのホスト的なこともやったし、未だに旅をするなら、Bookingやら、Expediaで予約するより、Airbnbで予約する。
私、ダイゼンの中では当たり前の存在だし、コンセプトが何より大好き。
そんなAirbnbが今、コロナウイルスの影響下で、旅行客がいない間、何をしているのか?今までお世話になったホストの方々はどうしてるのか?
今回の動画は私の疑問を払拭してくれる動画でした。
コロナ下のAirbnbの方針
公式HPに記載されています。
大きなものが
・従業員の解雇
・スーパーホストへの寄付
・医療従事者への宿泊施設の提供支援
・オンライン体験の拡充
と発表されています。
コロナウイルスで旅行業界に影響が多大で、Airbnbもその影響を受けている企業の一つ。
私の肌感覚で言えば、Airbnbって他の旅行系の企業よりも、関わってる人数としては一番多いんじゃないかなと思います。
投資家や従業員だけでなく、世界中にホストがいる。
そんな中でAirbnbとして下した決断は適切で、今後前へ進むために、必要なことです。
しかし、問題はこのコロナ騒動がいつまで続くか?
アジアはやや収束気味(第2波がわからないが)、ヨーロッパもアメリカも、そろそろ経済活動を戻したいという雰囲気。でも、私のいるメキシコは毎日何百人規模で人が亡くなっている。まだまだ、収束しそうとも、予測もできない。
そして、収束しても、人は元のように活気付いて、旅に出るのか?
人の動きが活発になった現代だからこそ起きてしまった。
そのことに多くの人が気づいている今、旅行業界はどうやっていくのか。
購買の価値の変化
言うまでもないですが、購買の価値観は大きく変わっていて、10年前20年前は車や家、ブランド品を持つのがいい、とか、旅行もパッケージ化されている「商品」を買って、そのパッケージ化された「旅行」を楽しむ、ということが主流で、この場合、サービス提供者ははっきりしています。
サービス提供者は旅行会社、宿泊施設、航空会社など。要はBtoC。
しかし、近年は購買価値観が明らかに変わってきてますよね。
それを変えた旅行革命は私的にLCCとAirbnbの誕生だと思ってます。
LCCで簡単に安く旅行行けて、Airbnbで簡単に現地の人と交流できる。
あくまで想像ですが、旅行の敷居の高さが一気に下がって、旅行する人の母体数が増えて、いろんな人が旅行に対してニーズを持つようになったと考えられます。
例えばワイン好きの夫妻がフランスに旅行するとします。
オプション1:ワイナリー巡りとパリツアー(ツアー会社)
オプション2:パリジェンヌが紹介する名店ワインバーツアー(Airbnb)
言語の心配があるなら、オプション1かもしれませんが、言語問題なし、フランスも何回か行ったことあるなど、そういう人はオプション2を選ぶと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、購買価値観が変化している今、さらにコロナウイルスで人の動きがない中、Airbnbはこの「経験」「エクスペリエンス」を売っています。
今外にも出れないなか、多くの人は課金をしてサブスクの動画コンテンツを見たり、Udemyなどのオンラインで講座を買ったり、人々は形に残らないが、「経験」にお金を払うという行為をしています。
この時代の流れの中、Airbnbが得意なことは「世界中にホストがいる」こと。
このメリットを生かして、Airbnbとしてプラットフォームを作り、ホストたちに彼らが提供できるものを、オンライン上の「体験」「経験」として売ってもらう。
例えば、こちら。オンライン体験NO.1のコンテンツです。
一人で受けるの恥ずかしいけど、何人か友達呼んで、サングリアパーティとかしたいですね。
このクラスなら私でも受けれそう。
色々面白そうなオンライン体験があるので、サイトを見てみてください。
コロナウイルスの影響で、旅行業界は大きくダメージを受けていく中、Airbnbのプラットフォームを生かして、「オフラインの体験をオンラインで売る」ことにフォーカスし、従来の体験を各家庭で楽しめるよう、「体験の場所を変える」ことを再提案してくれました。
私的考察〜これからの旅〜
間違いなく、従来の旅のスタイルが変わるのは多くの人が書いている通りだと思います。直近で変わることとしたら、出張や会議のビジネス面とレジャーの旅行。
VR/ARの技術はまだまだ2020年すぐには導入!というわけにはいかないとは思いますが、全然ビデオチャットなどのプラットフォーム(私のzoomの記事はこちら)を使えば、会議・出張は必要ないですよね。5Gも間近なので、ネット回線の問題はなくなるといっても過言じゃないと思います。確実にハードの移動手段としての航空業界や交通は利用者がグッと減っていくんじゃないかなと…。
レジャーも人の警戒はまだまだ緩まないと考えられるので、直近のレジャーは身近で手軽な旅行と非現実感を味わえる体験に対してスポットは浴びてくると考えられます。(オンライン体験もVR/ARを使えば拡大されるはず。さらに、翻訳機能も眩いくらい進化をしているので、言語の問題は解決。)
観光業で生業を立てている地域などは確実にオフラインでの集客は減りますよね。ただ、オンライン体験でできることはたくさんあります。
観光案内、町のグルメ紹介、職人さんの工房を紹介、職人さんがオンライン講座を開く、飲食業はレシピ紹介してみる、観光スポットをVRを使って案内、オンラインショップでお土産販売などなど。
*美術館とかはもうVRでいいんじゃないかな。お金払った人だけ見れるようなコンテンツにして、解説も目の前に字の羅列が並ぶか、音声ガイドが解説してくれる。
オンラインでその土地のコンテンツの価値を上げて、コロナも収束すれば、実際の観光地へ出向いてもらう、とか。
こういうことを考えるとキリもないし、ワクワクすることばかりですよね。
でもよく考えると、もうAirbnbがプラットフォーム、作っちゃってるんですよね。
そういう意味でも、大量解雇したり、ホストサポートに取り組んだり、コロナの追い風を受けているものの、今後大回復する見込みは間違いありません。
ということで、長くなりましたが、動画のまとめ。
製品が物質でなく、情報化していき、体験にお金を払って消費するというスタイルを牽引していく一つの企業としてAirbnbがあり、旅行業界が大きく傾いている中、同様に影響を受けつつもあるが、オンラインでの体験とAirbnbが持っている世界中のコミュニティで「非日常の体験」という分野で大きく回復していく、ということを、動画では伝えていると私は解釈しました。
それでは。
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