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ブドウムスカリ 人類最古の埋葬花。6万年前に思いを馳せる花。
移住地探しに福井県の大野市に来ています。
山に囲まれひろーい盆地が広がる素敵なところです。ここに住むことになるのかな。
移住促進のための住宅に住んでるんだけど、それがまたいいところで、山々が見渡せて、家の周りは原っぱでいろんな雑草が生えています。
今日の野草?はこれ。
![](https://assets.st-note.com/img/1713297714074-jILpkUDQp9.jpg?width=1200)
日当たり抜群なところに固まって生えている。
野草というより、お花。雑草ってカテゴリーでいいのかも怪しい…花壇に咲いてても違和感ないぐらい鮮やかなんだよな…。
でも無造作に生えてるし、たまーに今家が建ってない土地みたいなところに生えてたりした気がする…
今日はこの子を観察しよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1713298115470-h1kw2IRuBt.jpg?width=1200)
すごいいい色!ブルーベリーより少し薄くて、青よりの紫って感じ。
小さい鈴みたいな花が下向きにたわわになっている。
茎は柔らかいしっかりたのが一本で分かれたりはしてないな。チューリップっぽい?
![](https://assets.st-note.com/img/1713298423335-jGTY0dmot7.jpg?width=1200)
花の先端のきゅっとしぼったような跡がまたいいよね。生菓子のよう。
下はしぼんでて、真ん中より下は花が開いてる。真ん中より上はこれから開きますよって感じでまだ開いてはないな。
そしていい~~かおり。お花の匂いというよりは…あまーい香水みたいな匂い。香水になるのでは?
![](https://assets.st-note.com/img/1713298486709-rFPm4nHJoS.jpg?width=1200)
下から見ると…中にあるのはおしべ?こんなに入口が小さかったら虫は入りにくそうだけど、体に花粉がつきやすかったりするのかな?
![](https://assets.st-note.com/img/1713298988862-pvWWKkQ205.jpg?width=1200)
葉っぱ。根本のほうから生えていて、長くて細長ーいのがわんさか生えてる。細長い葉っぱが真ん中で二つ折りになっているような形をしてる。
なんでこんな細い葉っぱにしたんだろう?
食べるって感じではないんだよな~。
では、調べますか!
![](https://assets.st-note.com/img/1713385230775-9kjqZz20WT.png?width=1200)
調べると育て方なんかがたくさん出てくるし、明らかに雑草とは異なる様子。
君は雑草なの?それとも違うの?
丈夫で耐寒性にも強いんだとか。だから球根で植えたら毎年しっかり花を咲かせるよう。そして種もつけて広がる。
もしかしたら、誰かがムスカリを植えて放置したら種が散らばりいろんなところに咲くようになったとか、空き地にプランターの土を捨ててそこから増えたとか、そんなんで雑草化しているのでは?
他の花との寄せ合いでよく使われて、チューリップが代表的なんだって!
いろんなところに咲いてくれてありがとう!
やっぱり!いいにおいだもの!
名前の由来は、ギリシャ語で麝香(じゃこう)を意味するムスクという言葉が由来なんだって!聞いたこともない。ジャコウジカっていう鹿の腹にある器官からの分泌液を乾燥させたもののことなよう。オスにだけあって、雌を呼び寄せる役割やなわばりを示すものだとか。甘く官能的な香りがするそうで、香水によく使われ、今はそのせいで捕られ過ぎて絶滅危惧種に…。
やっぱりなぁ~。いい匂いしたもの!
ただムスカリを香水にするっていうのは見つからなかった…どうしてだろう?
エッセンシャルオイルとかもなさそう。
世界最古の埋葬花
約6万年前の遺跡から、ムスカリの花を手向けたと考えられる痕跡が見つかっているんだとか。人類最古の埋葬花だとのこと。
ちょっと待って…6万年?
縄文時代よりずっと前やん。いやいやすげぇな。そんな花がこんな身近に?見方変わるわ。
6万年前のネアンデルタール人が埋葬したんだって。ネアンデルタール人は絶滅して、今自分らホモ・サピエンスさせてもらるけど、ホモサピエンスと共存し交配した事例もあるらしい。
6万年前に自分達ホモ・サピエンスの祖先が死者を思って手向けた花…
親しい誰かが亡くなって、その人が好きだった花だったりとかしたのかなぁ。
それともこの花がいいなと思って一緒に埋葬したのかそういう文化だったのか…
レキシの狩りから稲作へなんよな。
すげぇぜ。
西洋と東洋で変わる花言葉
青ってヨーロッパでは悲しみの象徴で、花言葉も絶望・失望・失意。
でも東洋では、寛大な愛・明るい未来・通じ合う心、といった花言葉になっている。
なんで異なるんだろ?
一応食べれる!!(ネット検索由来です。食べる場合は自己責任でお願いします。)
食べられるんだ!意外!!
でも苦い!!!
イタリアのプーリア州ってところでは球根を肉に合わせて食べるよう。はなを咲かせる前の球根が太ってておいしいんだとか。
葉っぱを食べたってブログもあったけどやはり苦いらしい。
ブドウムスカリまとめ
球根でも種でも増える花。
ブドウを反対にしたような色鮮やかな青色の花。
とってもいい匂い。名前の由来はムスクから。
人類最古の埋葬花
食べられる(苦いけど…)
ここまで読んでいただきありがとうございました!読んでいただけた方にはもう明らかだとは思いますが、私は植物に関してはほとんど何も知しりません。タンポポがわかったり、オオイヌノフグリを知ってるのを自慢できるぐらいです。
この自然観察日誌のnoteは、そんな自然無知の自分が、最近自然を観察することのおもしろさに気づいたことをきっかけに、その日心に留まったものを観察し、少し調べたものを記録したものです。
誤りもあるかもしれません。その時はぜひやさしく教えてください。
ではまた。
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