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インプット馬鹿になるな(input&output論①)

お世話になります。ドリームラーナーズの石原です。鳥取県倉吉市で進路指導と学習法指導の塾を運営しています。学習指導は中学生・高校生・大人、英語の指導は小学生から対応しています。LINEなどを活用して、遠隔地でも進路指導・学習指導に対応しています。

私は、問題集やるだけ、教科書読むだけ、みたいな人への忠告として、インプットとアウトプット(2種類)をセットで設定しろ、といつも言っています。

今回はその第一弾として、「インプット馬鹿になるな」という話をします。

インプットだけやりがちな、自称「慎重派」

胸に手を当てて考えてみてください。

基礎=簡単なこと、と思っていませんか?

基礎が大事だ、基礎を徹底するんだ!と学校の先生に言われて、学校で使ってる一番簡単な参考書や問題集をひたすら繰り返し解いているだけになっていませんか?

そうした人たちが陥るシナリオをいくつか紹介します。

「基礎が大事」と言われて、ただ基礎の参考書を読むだけ、基礎の問題集を解くだけで、全く過去問レベルの問題にあたらない。当然模試では成果が出ず…だけど、基礎が足りてないからだ!と再び同じ問題集を最初から繰り返す…

そうして、

学校の先生や塾の先生から、過去問をやろう!研究しよう!と言われているのに、まだ模試でも、第一志望に点数が届いていないし、時期ではないと、過去問演習・本番形式の問題セットをするのを遅らせるだけ遅らせて、直前1ヶ月でやっと開始! 当然、センター(共通テスト)でも思った通りに取れずに、結果オーライ(第一志望受けられないから、対策してなくても、もったいなくないね!)になる…

実際に、こうしたシナリオは、毎年のように発生しています。

基礎が大事≠簡単なことだけやる

英語で言えば

スクランブルとかネクステと言ったインプット教材ばかりやり込んで、本番形式の問題(当然ノーヒント、近くに解説もない)にあたろうとしない

とか、数学で言えば

4STEPないし3TRIALなどの、学校の教科書付属の計算練習にしかならないような問題集をひたすらやるだけ

と言ったような、とりあえず今できる範囲からはみ出そうとしない人が、インプット偏重の自称「慎重派」に該当します。

基礎は大事ですが、それはただ覚えろ、と言うことではありません。入試問題では、基礎は形を変えて問われる(なぜなら、受験者をふるいにかけ、落とすための試験だから)わけですから、(志望校のレベルの範囲で)どのように聞かれても答えられるようにする必要があります。

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完成度を測らなければ、ここから脱出できない

大きな特徴として、完成度を測るのを極端に嫌う傾向があります。

いや、模試でちゃんと完成度は測ってるんだ!

とか言うんですが、詭弁です。模試では、第一志望に対して、まだ足りない側に行く受験生が99%ぐらいです。そのため、模試だけやっていても、ほとんどの人は、「できてない」がわかるだけで、しかも模試のような本番形式の問題を復習するに当たって何が必要なのか分かってなければクソの役にも立たないのです。普段から実践形式に当たってない人がこれができるはずもありません。

インプットしたことを、本番形式に近い問題でアウトプットして、問題文が読めるのか、問題で問われることが見抜けるかどうか、できるようになっているかどうか確かめなければ、自分の勉強のやり方があっているのか間違っているのか何もわかりません。

インプットをした結果として、アウトプットができるようにならなければいかんのですが、「インプットだけ」ではアウトプットはできるようになりません。アウトプット自体の練習が必要なのです。

本気で目標達成したいの?

自分が勉強したつもりに浸りたいだけの、目標達成の意識が低い人がこうしたインプット偏重に陥りがちです。

何を達成するために、あなたは今の勉強をしているのでしょうか? それは果たして、目標達成に何かしら貢献するのですか? しないことをいつまでやるのでしょうか?

こうした詰めが発生しないので、いつまでも同じことをやってます。いや、塾の先生から言われるんちゃう?と思うでしょうが、実は学校の方が問題で…

先生からは、指導に従順なので、高評価に「見える」

厄介なのが、このタイプの生徒は、「学校の先生には良い生徒に見えてしまう」ことです。つまり、ほとんどの場合で、模範生とみなされて勉強の仕方を注意されません!

このため、承認欲求高めの生徒がこのインプット偏愛に嵌ってしまうとなかなか抜け出せません。自覚があるならすぐにやめましょう。

大事なことは、君自身の目標を達成すること

過程に納得しながら進めることももちろん大事です。しかしながら、目標達成に全く近づかない努力をすることを美徳としても、目標が絶対に叶わないと言う悲しい結果があるだけです。

自分自身で目標を設定し、なるべくその目標に近づくこと、その達成の仕方を身に付けることが、受験勉強を通して学ぶことのできるメタ認知の1つだと言えます。コーチと一緒に勉強し、目標達成のノウハウを得て、普段の勉強法を改善していきましょう。

本日は以上です。

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