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監視社会ってハッピーなのかも。『正義の教室』読んで。

芸人の友人がいます。がんばって売れてCMにも出ている。
彼はまったく女遊びをしないです。理由はどこで見られているかわからないからだそうです。
モテたくて芸人になったのに夢がねぇといつも笑ってる。

『正義の教室』のなかで監視社会についても書かれています。

他人の目を意識しない人なんていない。
現代人のポケットには監視カメラと盗聴器が入っていて、それがネットにつながっている。
「なにかおかしなこと」をすれば、どこかに晒されてしまう。
意識してない人なんていないでしょう。
全員が監視社会の囚人であり、監視カメラの役割をしている。

だけど、コレのおかげで権力や立場をかさにして横暴をする人はかなりの割合で減りました。

これはハッピーなことだ。世の中が平和になっていく。

監視社会はもっともっとエスカレートしていくでしょう。

たとえば、Appleが3年以内にARメガネを発売するでしょう。
スマホがメガネになる時代がすぐそこまで来ています。
ドライブレコーダーが人間のメガネにくっつく時代もきっとくる。

もっともっとみんな大人しくなるでしょう。

監視社会は次の正義になるのか。

『正義の教室』

平等、自由、道徳、
これらのすべてが絶対的な正義ではないと理解できました。

芸人が不倫をすることは正義ではない。だけどオモテを歩けなくなるほどの悪だとは誰も思ってない。
誰かを不快な気持ちにさせることは悪なのだ。誰かは知らんけど。
監視社会において悪だと認定されれば、罰を受ける対象者になる。
人間は罰を受けるのを見ることが好きなんだ。

平等、自由、道徳の正義の物差しはもう古くて、
新しい正義の物差しは、監視社会の囚人たちが日々アップデートされる社会構造の中で作り出していく。

絶対的な正義は存在しない。
自分で考えていくしかない。そうやってこの本には書いてありました。

私は正義については、考えるだけで十分だと思いました。







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