2023.7~8月東北旅行10日目
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美しいキャンプ場だったけれどアブに負けて逃げた。
北上して下北半島へ向かう。
延々とごぼう畑、長芋畑、タバコ畑が続く。国産のタバコの葉って高級なタバコに使うんだろうね。ピースとか?知らんけど。
JR大湊線に沿ってR279は行く。防風林で海は中々見えない。
むつ市に入ってやっとにぎやかになる。食材を購入して恐山に向かいます。
途中恐山冷水で水分補給、う~ん冷たい!
不思議な空間、恐山
あの世への入り口と言われるが、この世にあるあの世を体現できるといっていいのか、硫黄の噴き出る地形を地獄巡りと称して歩くことができる。私達には、真夏の灼熱の太陽が白い砂を反射してまさに地獄だったけど。
イタコがいないなと思ったら、「恐山大祭」と「恐山秋詣り」にイタコの口寄せがあるようです。
山門の左側にある赤い屋根の建物が本堂、通り過ぎてしまいそうなほど質素な建物だが、本尊の左右に飾られる多くの写真、遺品、花嫁人形などに圧倒される。そこには切ないほどの祈りの空間がある。
山門の先が地蔵殿、破風造りっていうんだっけ?立派な建物だ。
ここから裏手に地獄めぐりが始まる。
人は何に対して死の恐怖を感じるのだろうか。私は決して地獄の風景が死の恐怖を感じさせるとは思えない。
災害や事故の方がよっぽど死の恐怖を感じると思うし。。。
実は昨晩とても不思議な体験をしてしまった。夜中にふと目が覚めると、寝室の入り口に明りをもった人が立っていてじっと私の方を照らしている。
「空き巣に入られた」ととっさに感じた。
ここはじっと寝たふりをしていた方が安全だろうかと思うが、心臓の鼓動がどんどん大きくなっていく。その人物は何分間だろうか全く動かない。
だんだんおかしいと思って起きてみると、人物と思ったのは暖簾で明りは照明のスイッチのホタル灯だった。
とんだ見間違いだったけれど、もしかしたら殺されるかもしれないと、すごい恐怖だった。
一番怖いのは得体のしれないもの、具現化されている地獄などでは決してないと思う。だからあの流行り病の時も、恐怖しいまだにマスクを手放せない人の多いこと。
こう思うのは信仰を否定している訳では決してないのだが、何というかもはや地獄はアトラクションになっていた。
最後はありがたくお風呂をいただいて、現世ならぬ地獄の垢を落とした。
硫黄の香りのよいお湯でした。ありがたやありがたや。
7月26日(水) 晴れ
つづく
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