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2024夏、北海道旅行24日目

長い北海道旅行もついに最終日となった。
雄大な大自然とどこまでも続く田畑と牧場、そして涼やかな気候は夏なら誰でも住んでみたいと思わせるし、出会った人々は気さくで旅人に親切だった。夢を持っている人にも出会って、一歩一歩夢の実現のためのプロセスを熱く語ってくれた。思いが行政を動かしてまた北海道の観光に大きく寄与できると確信しています。

日常という仮面を被って演じている自分が旅人となる時、その仮面を脱ぎ捨てているのか、新たな旅人の仮面を被り直すのか、本当の所はわからない。
ただ、旅の中にあってはとても素直な気持ちに満たされるし、全ての生き物や物事に驚くほど感動が溢れる。

私も老境に足を踏み入れているから、ここにきて自分の命のともしびが短くなってきている時に、江戸を離れ奥の細道を辿る旅に出た松尾芭蕉の気持ちが痛いほどわかる。
座して待つ時間より、見分を広め新たな創作の糧を求める。
頭で考えるよりまず見て体験する。
旅に出ると、溢れてくる様々な感情を抑えきれない時がある。
ただ悲しむかな私は凡人なので、その感情をうまく創作に転化することができない。残念である。

前置きが長くなった。
不忘閣を後ろ髪引かれる思いで去る。4号線よりも私たちの好みで
13号線から南下。そして121号線にて湯之上温泉です。
まだ泊まるんか~いw
これはもうお家に帰りたくない病かもしれん。あと1日お付き合いを。
宿は民宿みやもと屋です。国道からどこかなと当たりをつけながら、いきなりここだ、とハンドルを切るスリリングな場所にあります。(すません、少し大げさです)
駐車場はやや狭めなので、ドラテクが試されます。

3階建ての強固な造りの建物と自宅部分から超番犬なわんちゃんの鳴き声がお出迎えです。

2階が帳場になっていて、優しげな女将さんに案内されます。
エアコンあって幸せ~

今日の部屋は内風呂や食堂と同じフロアなので、少しでも歩きたくないマンには最高。
ということで内風呂に向かいます。他の宿泊者とバッティングしなくていつも独泉、やや熱めの42度位かな、とろみを感じるアル単のお湯は癖がなくて優しくてとても良きです。

露天は貸し切りで利用するシステムで、3階の出入口から入浴中のプレートを持って行って扉に下げておきます。
山裾を縫うように歩いていくと露天の入口です。

こちらは適度に温くて夏にはぴったり、すごく気持ちいい。いつまでもゆらゆらしていました。

WiFiが繋がるので、ちょっとレポを書いたりで時間をつぶす。
そして夕食の時間です。広い食堂で一堂に会して頂きますよ。

熱々がきます
おふくろの味、大きな凍み大根がうまい
蕎麦
出しの効いた具沢山お吸い物

地の物や野菜が多くて、どれも手作り感満載、そしてかなり薄味で作られているので、素材の持ち味が生きていてとても美味しいです。
白飯を写し忘れましたが、福島のおいしいお米で軽くおひつ一杯たいらげました。ご馳走さまでした。

部屋に帰ると何ということでしょう。お布団が敷いてありました。
これはびっくり!民宿でお布団敷いて頂くのは初めてかも!
めっちゃサービス。

この後も内湯に入ったり、すると女将さんが洗濯機回したりしていて、いろいろとお話。とてもフレンドリーで気さくな女将さんです。

朝食です。鮭が大きいです、それと卵がだしで煮てあるので食べられた。
相方は煮てるのはのど越しが悪くて嫌いらしい。
え、のど越し?って思うでしょう。相方はロッキー方式(古)なので、そのままおしょう油いれてごくごく飲むんですよ…キモチワル

おいしく頂きました。部屋に帰るとまたまたお布団が畳まれていました。どこまでもサービス精神旺盛です。

この旅の最後の宿ともいよいよお別れです。24日長いようで案外あっという間に過ぎるものです。ただとても濃い時間を確かに過ごしたと思います。
平日ということもあるのでしょうけど、キャンプ場は比較的空いていて、キャンプブームは本当に去ってしまったのかな?
感覚としては、コアな人たちは残り、年に数回という人たちが減ったのかもしれない。
思い出深いのはいわみざわ公園キャンプ場での人懐こい子供たちのこと。
学童保育の子供たちが自分たちの力だけでテントを悪戦苦闘しながら張り、楽しんでいたこと。
私がトレーを洗い場で洗っていると、興味深げに「何しているんですか?」と聞いてきた。「こうして洗って重ねておくとトレーがコンパクトになってゴミが減るでしょう」と教えた。まるで新発見でもしたように、とても感心して目を輝かせて「お母さんにも教えてあげよう」と言っていた。
なんにでもなぜ?何?って思える気持ちをいつまでも大切にね。

そして国設白金野営場の管理人さん
ぜひ、野鳥の森の散策ルート復活に向けて頑張ってください。ヒグマは寄り付く沢と寄り付かない沢があることも教えて頂きました。
硫黄とか鉄分が残留している濃度に寄るのかどうか(魚がいるかいないか?)詳しくはわからないのですが明確だそうです。
そういう沢を利用しながら、うまく野鳥の森の散策ルートが出来上がることを陰ながら応援しています。

北海道のヒグマは明らかに増えており、いままで現れなかった場所にも怖がらず普通に現れるという情報もあります。
生き物や自然の状態はたえず変化の中にあり、人と関わりあることもまた例外ではありません。
ヒグマを観たいと寝ぼけたことを言っている私ですが、出会いたくはありません。うまく共存できる道を探すこともまた英知でしょう。

※民宿みやもと屋:1泊2食付き¥10600(税込み)歯ブラシ、タオル、
バスタオル、SR、BS、WiFI有





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