2022夏、北海道旅行[帰路2日目]
毎年計画に入れていても中々訪問できなかった肘折温泉にやっと念願叶ってのお泊りです。
温湯温泉、大沢温泉、鳴子温泉と肩を並べて湯治場の雰囲気を色濃く残す肘折温泉。街そのものが令和から切り離された昭和の香りに包まれて、朝市のお母さんたち、それを冷やかしながらそぞろ歩く人たち、早朝から開く商店、玄関先を掃除する宿のスタッフ。
お客さんを迎える午後の時間がよそゆきの顔なら、早朝はしっかりとここに根差す普段の生活の顔が垣間見られる。
お客さんの顔で投宿しても、段々とそこで生活するような顔に変わっていく、それが湯治場の良さじゃないかな。
青森を発って6時間、実は東北道を使っても秋田回りの下道を利用しても1時間しか違わない。途中秋田自動車道の無料区間も使えたので、ここは下道を選択。実際道路の混雑とは無縁で快適に走らせる。
最上川も増水の跡も生なましく、この日もまだまだ予断を許さない状況ではあった。走行中も何度か大雨警報の区間を走るが、大した雨には見舞われなかった。それでも肘折希望大橋からはカルデラの雰囲気を感じるにはちょっと展望は効かなかった。記録に残る火山活動はないようだが、今なお活火山であることに違いはない。
肘折温泉は狭い道幅に旅館が軒を連ねるので、駐車場は少し離れた所となっている。駐車場まで車を回してもらえるけど自分たちで行ってみた。
そこから路地を歩いて宿まで風情がある。
受付を済ませて3階のお部屋へエレベーターでぴゅうっと。
清潔で掃除が行き届いていて、布団はすぐ敷けるようになっています。
お布団もふかふかで洗面所あり、トイレは共有です。
早速お風呂いただきます~
広い方の「あたたまりの湯」と狭い方の「美肌の湯」は時間で男女入れ替えになっていて、もう一つ無料貸し切りの「なごみの湯」があります。
うっすらとグリーンが掛かった笹濁りのお湯でやや熱めのお湯です。
夏場でもじんわりと効いてくる好もしい温泉です。
1階の湯上り処ではセルフのコーヒーやお水、温泉卵のサービスがあります
今回はプチ湯治プランというお料理の少ないプランをチョイス。
このプランはお膳で部屋に食事が運ばれてきます。お膳は足がきついので、自分たちでテーブルに並べます。
思っていたよりもバラエティに富んでいて、量もちょうどいい。そしてやっぱり白飯がうまい。食後にお膳を廊下に下げておくシステムです。
食後にも夜にも早朝にもお風呂を頂いて温泉三昧。
そして翌朝朝市に行ってみます。
おっとりしたお母さんたちは、おっとりと商品の説明をしてくれて、そこに私が興味を示すと、にわかに瞳がきらりと光ってここからが真剣勝負。
はじめはお昼のおこわを買うだけだったけど、気が付けばしそ巻き2パックを追加。おまけにナスをたくさん頂いちゃった。
その隣も見ていたら、何も買わないのは悪い気がしてニンニク唐辛子を購入。まんまとビニール袋をいくつか下げて帰還。
お漬物がなくて残念だったがけっこうやり取りが楽しくて、気づけば完全にお母さんのペース。
朝食が済んで上の湯に行くころには、きれいさっぱり片付いていた。
朝食も同じくお部屋でとてもおいしくいただきました。
そして宿で無料券をもらって上の湯に向かいます。
お地蔵様が鎮座する台座からお湯が注がれます。宿とはまた泉質が違うそうで、湯上りさっぱりの「冷の湯」だそう。
1泊ではもったいない温泉でもう少しゆっくりできたらよかった。
コロナが収束して、湯上り処でお客さんたちといろいろ談笑したら楽しいだろうなと思う。
帰路というかまだ家には着かないんだけどw
購入したおこわがすごいボリュームでおいしかった。普通の一人前の1.5倍はありそう。
次回があればカネヤマ商店で立ち飲みしてみたいな。
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