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会計事務所ってどんなところ?

会計事務所で10年ほど働いていました。

入所したときは、会計とか簿記とか
まったく知りませんでしたが、

会計事務所の職員として
経理や決算のお手伝いをできるまでに
なりました。

会計事務所と縁の無い人には
事務所の中は未知の世界だと思うので

どんなところかお伝えします。

会計事務所の規模

小規模の会計事務所が多いです。

税理士の資格を取った人が
開業するケースが多くなっています。

税理士が1名と職員が数名という
構成が一般的です。
(中には税理士が複数いる
大きな事務所もあります。)






会計事務所の業務内容

会計事務所は会社や個人事業主
(副業されている方も含みます)
と顧問契約を結びます。

主な業務は
記帳代行業務
税務代理業務と呼ばれるものです。

記帳代行業務

毎日の帳簿作成や会計ソフトに入力する
お手伝いの業務です。

具体的には月に1回、会計事務所の職員
の方が来てくれて、会計ソフトに入力したり
入力した間違いを直してくれます。

1年分が終わると決算書を作成
してくれます。

税務代理業務

顧問契約を結んだ会社や個人事業主
に代わって税務申告書を作成して
(個人の場合は確定申告書)、
税務署へ申告してくれます

基本的に税金の申告は、納税者本人が
やらなければなりません。

ただ、税理士資格を持っていれば
納税者に代わって申告することができます。

税務調査の立ち合い

過去に申告した内容について
税務署が調査に来ることがあります。

税務調査の際に会計事務所の担当職員が
立ち会ってくれます。

税務署と納税者の間に入って対応し、
双方が納得いく落としどころを
見つけてくれます。

会計事務所職員の日常

会計事務所の職員になると数件の顧問先を
担当します。

毎月1回、担当の顧問先を回って、
1ヶ月分の会計処理を行ない、
間違っている処理は正しく直します。

担当先が決算月のときは忙しくなります。
会社(法人)は決算月を自由に選べます。
(日本の会社の決算月は3月12月
多くなっています。)

3月決算の会社は5月末までに決算書や
申告書を作成して税務署に申告します。

個人事業主は確定申告になるので、
1月~12月分を3月15日までに
申告します。

個人事業主をたくさん担当している
職員は、2月から3月15日までの間は
大忙しです。

今では会計ソフトが普及したので
楽になりました。

わたしが会計事務所にいた頃は、
会計ソフトが今ほど普及して
いなかったので、

手作業の部分が多くありました。

おかげで当時は電卓を打つのが
すごく速くなりました。

会計事務所の顧問料

会計事務所と顧問契約を結ぶと
毎月の顧問料を支払うことになります。

決算時には毎月の顧問料とは別に
決算申告料を支払います。

顧問料の金額は会社の規模によっても
違いますし、地域によっても違います。

規模(売上)が大きくなると
顧問料が高くなります。

東京と地方を比べると
東京の顧問料の方が高くなっています。

副業を始めた個人事業主が払う
会計事務所の顧問料の相場は
月額1万円から3万円ぐらいのようです。

確定申告の時だけお願いできる
会計事務所もあります。

最後に

会計事務所にお願いすれば、
会計や税務申告に関する悩みは
なくなります。

でもそれなりの経費がかかるので、
依頼するかどうかは状況に応じて
選択することになると思います。

今では会計ソフトが普及していて、
会計に関する知識がそれほど無くても
入力することができます。

副業を始めたばかりで
あまり利益が出ていない状況であれば
自分でやってみる。

売上が伸びて、利益が出るようになったら
会計事務所に頼む。

というのも一つの方法です。

会計に関する知識は持っていて
損はありません。

貸借対照表や損益計算書がわかるように
なると、会社の経営状態が把握できます。

今後、貸借対照表や損益計算書の見方
についてもお伝えしていく予定です。


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