ポケットにマスク
もうそろそろ衣替えの季節ですよね。
先週の3連休で長袖や上着を引っ張り出してきた人も多いかと思います。
怠惰な僕は連休明けの火曜日の朝に引っ張り出してきました。
出勤前に慌てて、あっ、もうシャツ1枚では無理やわ、と気付いたのです。
で、押し入れから引っ張り出してきたジャケットを羽織った時のことです。
おもむろにポケットに手を入れたら、そこにマスクがあったのです。
ここは賛否あるかと思いますが、僕は基本的に夏前くらいからマスクを着用する機会が激減しております。
仕事上、まれに店頭に立って作業をする機会があるのですが、その時はお客さんの手前マスクをします。接客する機会はそうそうないですが、店頭にお店の関係者(お客じゃない)として立っている以上、マスクは着用しておいた方が安心というか、クレームにならないだろうという考えです。
そのタイミング以外は基本マスクをしない生活になりました。
(不快な気持ちになった人、ゴメンナサイ!)
で、夏が終わり、秋を迎えたので4月~5月上旬くらいまで着ていたジャケットを手にしたところ、その時期まで着用していたであろうマスクがポケットの中に眠っていたことに気付いたのですね。
いわばマスクの冬眠ではなく夏眠みたいな感じです。
そして、夏が終わるとかつてそのマスクは必需品だったのに、今はもう必需ではなくなっているのです・・・。
この気持ち、なんと表したら良いのでしょう?
思わず、俳句にしてみました(笑)
コート着て
ポケットの中に
眠るマスク
同じ観点でもう一句。
秋なりて
コートのポッケに
マスクあり
こっちの方が俳句っぽいのかな?分からんけどw
文字数の兼ね合いで、ジャケットはコートになってしまいましたが、そこはご了承ください。
うんうん、普段、俳句など全く詠まない僕にしては良いのではないでしょうか?知らんけどww
いや、まぁ、そこは大事じゃない。むしろ、レベルなど低いに決まっている。
そんなことよりも、この気持ち、、、というか、このシチュエーション、
2023年秋冬にしか起こりえないのではないでしょうか?
2022年秋冬の衣替えの季節には、まだまだ引き続きマスクをしている人の方が多かったでしょう。
今年の5月にいわゆる新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで起こりえたシチュエーションです。
たった半年後の世界です。
マスク自体は何も変わっていません。でも、そのマスクの価値が変わってしまったのです。
ちょっとセンセーショナルであり、センチメンタルでもあるこの気持ち、おそらく20年後の人たちには伝わらないと思うのです。
あのコロナと共に息をひそめて過ごした期間を経て、
それがある日を境に、でも実は人々の心としては徐々に月日を経て、
そして、気付けばいつの間にか世界が、世間が、コロッと変わっていることを実感する瞬間。。。
いやーこれはなかなか無いでしょう。
例えば、
ーーーーー
15年のお勤めを終えて、刑務所から出てきたら
世界が、世間が、変わっていた
というのとは違います。
長い年月が経てば変わるのは当たり前ですもんね。
ーーーー
衣替えでコートを出して来たら、
冷え切ったホッカイロがポケットから出てきた
というのとも違います。
そのホッカイロはただの使用済みなだけですから。
ーーーー
半年の長期出張から戻ってきたら、
妻が浮気していた
これはもう全然違います!
どっちが悪いのかは別として、とりあえず話し合うしかないでしょw
半年という、長くもあり、短くもある絶妙な期間。
そして、ポケットという自分だけのスペースという秘密性。
なおかつ、そのポケットの中にあるモノ自体は何も変わらないのに、
そのモノの価値だけが変わってしまったという不可思議性。
この感覚・感触・感動、、、発見じゃないでしょうか!?
もしかしたら僕の人生で最大の発見かもしれません。
ただ、残念ながら2023年秋冬のみでしか通用しないものに
己の全ての力を使ってしまったかもしれません・・・(笑)。
あと、今回改めて気付きましたが、ポケットは凄いですね。
前から凄い凄いと思ってきましたけど、
人類の発明の中でもトップクラスだと思うのです。
思えば様々な『歌』でもポケットのことが描かれています。
昔でいうと「ポケットのなかにはビスケットがひとつ~♪」というのがありました。夢があって子供達も大好きです。
最近でいえば「ポケットからきゅんです♪」もありました。
一気に流行って、誰もが知る存在でした。
「ポケットからマスク」もこれらの名作に匹敵する感覚・感触・感動があると思うのですが、いかんせん”不変性が無い”ということが惜しまれます。
2023年秋、もう才能が枯れたかもしれません。
これ以上の“発見”をできる気はしませんが、
これからもnoteにしょーもないことはしたためていこうと思います。
皆さん、不朽の名作に匹敵する2023年秋冬のみの名作がここにあったことを知っておいて下さい草
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