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正しくつくる組織体制のデザインは全部noteから学べる

今回のお話

サービス・プロダクトに携わっていると、何らかのボトルネックに対して改善を図るために、施策を検討することがありますよね。
そのボトルネックは、本当にユーザーのそれでしょうか?

ビジネスサイドの課題=ユーザーの課題であれば、良しですが、ほとんどがビジネスサイドの課題かと感じます。またユーザーの課題としていても検証なき仮説ベースであったり、実際のユーザーの声に耳を傾けないまま進めるケースもあります。

ではどうすればいいのでしょうか。UXリサーチなど各手法はあれど現場のチームや組織体制などが肝になってくるのではないかと感じています。

今回は、UXを良くする組織体制のデザインについて考えていきましょう。

直感か論理か

この画像のように、デザイン思考的に施策検討することの認知は広まってきているように感じます。(やっているかは別として)

ユーザーの声や実際の動作を観察し、問題を定義する。その問題に対する解決施策を検討した上で、プロトタイプでユーザビリティテストを行い、リリースする。

繰り返し行う実験のように科学的手法ライクにUX改善も行われています。

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もちろん、それに則ってやることのみが正解ではなく、サービス・プロダクトの意思決定者がグランドデザインとして直感的な方向性が上手く当たるケースもあります。

直感か論理か。さあどちらかが正解かと答えを急ぐのは「ファスト」な考え方であまりよろしくないと思います。

どちらも環境に応じてケースバイケースであったりするのでハイブリッドに使い分ける「e-power」的に柔軟に駆動するほうがいいかなと思っています。(大衆食堂にスーツのセットアップが場違いのように)

改善の組織デザイン

毎日記事を書いているので頻繁にサイトに訪れるわけですが、様々な取り組みが為されているように感じます。そのデザイナー体制の取り組みが書かれた記事がこちらですね。

施策アイデアの蓄積がたくさんかつ活発に生み出されては活用されているのだろうと感じます。

グロースチームの強さ=蓄積している案の数

この定義は、概ね同意します。概ねというのは、読んだ人が短絡的に「そうなんだ。じゃあ今日からアイデアをいっぱいスプレッドシートに書いていきましょう」とやっても意味がないためです。

この記事にあるグロースサイクルがアイデアの北極星になっているように感じます。

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ただ、単純にアイデアを出すだけではなく、このグロースサイクルを回す上でどういった要素が課題になっており、アイデアはそれを解決するのかといった前提があるアイデア出しのため「意味がある」のです。

また定性と定量をバランス良く組み合わせることでビジネスサイドのグロース=UXの向上という両輪を=の関係で回せているのも「仕組み作り」が最適だからかなと思います。

じゃあ実際にどういう組織体制にしてやっていけばいいのかというのもnoteから学ぶことができます。

時間軸を分けたグループ体制

いやはや「まさにこれやん」って思ったのがこの記事です。

サービス・プロダクトに携わっていると、どうしても細かいところを直したいなと思う時があります。

例えば、ちょっとしたデザインの崩れから古くなったインデックスなど多々ありますよね。ただ、そういったちょっとしたものって「ユーザーは困っていない」や「お金にならないよね」といったことで修正されず、なんだか隅が汚い部屋のまま増改築していくことが大半です。

それは、短期的KPI達成に何も影響がないからです。

売上や目標としているKPIに影響のある箇所だけきれいになっていって関係ないところは汚いまま。これってなんかもったいなくないですか?
使わない機能だから直さなくていいよと言うのであれば、なぜ活用しない?なぜ畳まない?と思います。

ただ、それは人の問題ではなく組織体制というデザインの失敗です。

大局的/新機能開発/カイゼンレベルと注ぎ込むリソースをレベル分けして開発していくようにした方が、「サービス・プロダクトUXの全体感」としては望ましいと思います。

新機能も修正もコアレベルの開発も全て同じチームやエンジニア が担当していることが大半ではないでしょうか。
そうなるとちょっとした修正や大局的な開発などはあまり考えられることはなく、短期的に「次の電柱」まで作り続けることになるかと思います。

これはエンジニア だけなく、企画検討するデザイナーやディレクターも同じくです。この記事から本質的なサービス・プロダクト開発の組織デザインが学べるかと思います。

最後に

正しいものを正しくつくる。
こう聞くと理想論すぎて偽善者めとアニメで主人公がよく罵られそうな言葉に聞こえますが、これがグロースハック的に一番重要だと思っています。

短期的なKPIに追われて改修を続ける、KPIに関連しないものは修正しないなどを続けていると「本質」に向き合う思考と体力も奪われていきます。

事業会社/受託問わず、本質に向き合える組織デザインとそれがビジネス上も良いと認知をさせていくことが今後の課題だなと思っています。
(出来上がっているところで力を発揮すると言うのも手ですが)

それでは、また。

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