加速的成長を妨げる壁:思考のくせが持つ罠

ライスシャワーです。

今日は、営業のお話から少し離れて

私が意識している、思考のクセ、という罠についてお話ししたいと思います。


認知バイアスという罠

ビジネスではしばしば重要な決定をしなければならないシーンがありますよね

後から考えると、あれが分岐点だったなーと言えるような。

この時、おそらく一番影響してくるのはこれまでの経験で培ってきた物事の「捉え方」と「進め方」だと思います。


さて、しかし時にはいつもとは違い自分の殻を破って、リスクテイク新たな方向にチャレンジしなければならないことであったり、

逆に、いつもとは違ってガンガン勝負せずに、きっちり守りを固めることも求められたりします。

こういった思考の偏り=認知バイアス

難しいことですが、ビジネスの意思決定には客観的事実に基づいた判断をしなければなりません。

固定観念、先入観、過去の経験や利害関係、、

こういったものが、他人から見ると不合理な意思決定と行動を取らせてしまっているということは少なくありません。


例えば、社内で素晴らしい業績を出しており、信頼もあつい人から

「絶対にはやるからこういった企画をやろう!」みたいな提案をもらい、

よくよく精査もしないで失敗に終わる、といったことありますよね。


これも認知バイアス(ハロー効果)が作る偏りです。


このように、日々の業務を行う上で、もしくは重要なチャレンジをしていく上で、正しい判断が歪められてしまっては致命傷になりかねません。


こういった、認知バイアスがもつ罠から逃れるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。


自分の思考のクセを意識する

そこで、大事になってくるのが、まずは自分の思考のクセを意識することです。

私たちは誰しも思考のクセを持っています。

わかりやすい例で言えば、

コップの中に半分水が入っている、これを半分”も”入っていると思う人もいれば、半分”しか”と思う人もいます。楽観的、悲観的という風にも取れますよね。

他にも、仕事を進める上で、石橋を叩いて渡るタイプか、走りながら考えるタイプか。ゴールから逆算して考えるタイプか、現状の延長線上で考えていくタイプかといった形でも色々と分類していくことができそうです。

自分を知っていく上では、自分の持っているスキルなどよりもまず、

こういった一つの事象に対する、もの見方を自分はどう見やすいのかということを意識しなければなりません。

そして、それは過去の経験や職業といったことに影響を受けやすいです。

例えば、自分の体感ですがこれまでお会いした方で見ると

SEの方の考え方は完璧主義的な方向に偏っていることが多かったり、商社にお勤めの方はなぜという根底の理由よりも結果を求めがち、、といった傾向があるように思います。(例外はもちろんありますよ、主観的なので参考までに)

これが意識できると

「ああ、自分はインフラ会社出身だから、結構前例主義的で、変化に対して億劫になりがちかもなー」

「そろそろチャレンジしてみようかなー」とか

自分の持っている幅が増えてくると思います。そして、それは一つの成長と言えるのではないでしょうか。


しかし、普段から「認知バイアス、認知バイアス、、、」と意識するのは疲れてしまいます。

そこで、普段から自分が意識していることをお伝えしたいと思います。

1、自分自身の判断基準を明確に作る


会社で言えば、理念

個人で言えば、ポリシーもしくはプリンシプル

といったように行動する際の規範を決めておけば、いざという時はその最も大事な部分に帰ることができます。

カッコつけて大げさに言いましたが

迷ったら少しでもお客様のためになる方を選ぶ、とかもしくは自分があんまり怒られない方を選ぶ(笑)とか

そういった簡単なもので構わないので、自分自身の基準を言語化してみると良いと思います。


2、客観的な事実に目を向ける

本日目にした、記事にも書いてありましたが、

Amazon 創業者のジェフ・ベゾスが言うように、データ(事実)は意見に勝つものです。

意見にはどうしても主観が交わり、事実とは異なってしまうもの。

さらに、日本語には曖昧な表現が多くあり、事実と意見が会話の中に混在しがちです。そうすると何が正しく、何が正しくないのかがわかりにくいのです。


ですから、判断をする上では事実に基づいて判断できるよう、意見と事実を分けることを意識すると良いと思います。


3、常に懐疑的であること

最後に、意識しているのが、常に自己判断だけではなく他者の意見に対しても懐疑的であることが大事だと思います。

こうしたことを言うと「常に相手の言葉に対して批判的であるべき」と捉えがちなのですが、そうではありません。

大事なのは、いったん自分の考えにしろ、他人の考えにしろ、一呼吸ついて咀嚼することが大事だと言うことです。


これはまさに、営業で言える話ですが

「〇〇には興味ない!」と言われたとして、本当に興味がないのかと言うことを考えてみると

案外別の理由があったとか、商品として問題があるから興味が持てなかったとか、課題が浮き彫りになってくることが多いです。これらは一旦、落ち着いてその問題に向け「本当にそうだろうか」と言う問いかけをしないと出てこないものですよね。


スピードが要求される場面もありますが、それでもじっくりと腰を据えて、いったん落ち着いて疑問の目を向けてみることも大事だと思います。


さてさて、本日はこうした認知バイアスに関しての話でした。営業だけではなく、広くビジネスに関わってくるので、ぜひ意識してみてくださいね。


ではでは!


Sincerely
ライスシャワー

よろしければ、サポートしてくださると嬉しいです。営業やビジネス、個人の能力開発に貢献していきたいとおもいます。どうぞよろしくお願いいたします。