やりたい事がない人は「お寿司理論」を試してほしい
どうも、ざわです。
3月1日、今年も就活解禁となりました。今年はコロナの影響で合同説明会が続々と中止になり、web説明会が増えているみたいですね。
個人的には「合同説明会なんてググって得られる情報しか言わねえだろ」って思ってたので、良い流れだな~と思ってます。
さて今回は、悩める人類永遠のテーマ「やりたいことが無い」です。
大学生はもちろん中学生や高校生の方も、やりたいことがなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
実際に僕が生徒の進路相談のときによく話してた内容ですので、
保護者や大人の方も、子供や後輩に「将来の話」をするときは是非この話をしてあげてみてください。きっと心に刺さるはずです。
まず、2つの質問に答えてください。
「なぜ、やりたいことが無いのか」
を理解するには、たった2つの質問に答えるだけでOKです。
では、早速1問目。
Q1. 好きなお寿司はなんですか?
はい、Japaneseの皆さんであれば何かしら出てきますよね。
ちなみに僕は、昔はサーモンが好きでしたが最近は白身魚が好きですね。(誰も興味ないですね)
たまに「炙りチーズ豚カルビ」みたいな超邪道を繰り出してくる人もいますが、別にそれでも全然OKです。笑
とにかく、「これが好き」とか「あれが嫌い」とか、いろいろ出てきますよね。
はいそれでは第2問。
Q2. 好きなフランス料理は何ですか?
「・・・」
ってなってる人がほとんどだと思います。(僕もそうです)
あ、一部のフランス経験者や普段からフランス料理を食べる環境にいる方は「パプアニューギニア料理」とかで置き換えて考えてください。(雑)
とにかく「いや知らんがな」って思う人が多いとおもうんですけど、
つまりはそういうことなんです。
要は「色々知っていれば、好き嫌いを答えられる」し、
逆に「知らなければ、好きもクソもない」ということ。
寿司は、いろんなメニューを"知ってる"し、いろいろ食べた"経験"があるから、好きなメニュー(食べたい物)を聞かれても即答できるわけ。
対してフランス料理は、そもそも種類を"知らない"し、なんなら食べたことすら無いわけなので、答えようがないんです。
やりたい事が「無い」というより「知らない」
「寿司」を例え話にだしましたが、「仕事」も全く一緒です。
「やりたい仕事が見つからない」というよりは、
「そもそも、仕事を知らない」のです。
つまり、あなたにとって今「仕事=フランス料理」状態なのです。(要は何も知らないってこと)
だってそもそも、学生が普通に過ごしてて触れる機会のある「仕事」って相当限られてますよね。
せいぜい親や親戚、学校、出かけたとき、TVやスマホの世界の中くらい。
そんな学生が「どんな仕事に就こうか」と考えたり悩んだところで、
「自分の生活圏の範囲内」で見た事のある職業くらいしか、頭に浮かばないわけです。
その証拠に「なりたい職業ランキング」上位にあがるのは、スポーツ選手、医者、パティシエ、先生、保育士、警察官、大工、Youtuberなど、結局子供たちが出会う可能性のある職業ばかりです。
社労士とか、保険の営業とか、コスメの開発とか、シンクタンクとか、webディレクターとか、そういうのはランキングに出てこないわけです。
なんならアクセンチュアとか丸紅とかキーエンスとか、就活生ならまず知ってる超有名企業ですら、高校生はほぼ知りません。(「AGC」とかはTVCMやってるから知ってるかも)
なぜならそれは自分とは関わりの無い職業・会社だからです。学生が普通に生きてて、アクセンチュアの人をみたり、webディレクターの仕事っぷりを見かけるなんて無いですよね。
ただ普通に学生生活だけを送っている子の場合、どう考えても「触れ合う職業の数」が少なすぎます。それじゃまともに職業選びなんて出来なくても仕方ありません。
それこそTVドラマ「HERO」でキムタクをみて弁護士を志す人が現れたり、「コードブルー」で山ピーとかガッキーに影響されて救急救命士が人気になったりするわけです。そういうことなんです。
つまり、
そもそも「知らない」職業を「やりたい」と思うことはできない
まず最初にすべきなのは、とにかく色んな職業・業界を知ることです。
まずは「知る」ことがスタート地点
「いや仕事なんてよく分かんないよ」
って思う学生もいるかもしれませんが、昔と違って今は便利になったので、スマホひとつあれば
こんな風にいろんな職業、業界を教えてくれるサイトが山ほど出てくるわけです。Youtubeだってあるわけだし。
それこそ四季報の業界地図とか読めば、いろんな業界の有名企業やランキング、売上、平均年収とかを纏めて(まとめて)くれています。面白いよ。
こういう書籍やwebサイト、Youtubeを見て、
「あーこんな仕事もあるのね」
「この会社はすごく儲かっているのね」
みたいに、とにかく知ることが大事。
そして欲を言えば、
「これは自分ならできるかも」
「自分には絶望的に向いてない」
みたいに、色んな仕事をみながら自分に合っているかどうかを判断できれば理想ですね。(それもひとつの自己分析です)
こんな風に、仕事に関する情報って実はいっぱいあるんです。
「調べよう」と思いさえすれば、すぐに情報にアクセスすることができます。
ただ、「調べよう」と思わなければ、一生そんな貴重な情報にも一切触れあうことはありません。友達のSNS、しょーもないエンタメのニュース、好きなYoutuberの動画を見るだけで終了です。
いま「やりたいこと」がないアナタは、とにかく動き出すことが重要です。
とりあえず僕が紹介したサイトを見るなり、とにかくググるなりしてみてください。きっと何か見えるものがあるはずですよ。
大人達はもっと「仕事」を見せるべき
ここからは学生向けというより大人向けの内容になりますが、
なんでか分かりませんが、親ってなかなか「自分の仕事」について子供に話しませんよね。(「家に仕事を持ち込まない」てきな話かもしれませんが)
ただ、この記事を読んでくださった方ならもう理解していただけると思いますが、学生が大人と触れ合う機会ってめっちゃ重要なんですよね。
何度も言いますが、学生って生きてる世界がめちゃめちゃ狭いんですよ。
なので職場見学とか、知り合いの大人に会わせるとか、そういう機会がたくさん増やせれば理想だと思います。
そうでなくても、せめて「友達にこういう仕事してる奴がいるんだよ」って色々話してあげるだけでも、学生の世界はめちゃめちゃ広がると思うんですよね。
(社長の娘や息子とかが優秀になるのってそういうことだと思ってます個人的に)
なので大人の皆さん、子供と関わることがあれば是非、自分自身の仕事の話はもちろん、魅力的な知り合いの話とかをたくさんしてあげてください。
というわけで、話が長くなってしまったので、一応「お寿司理論」をまとめておきます。
▼お寿司理論
Q1:好きな寿司は?
Q2:好きなフランス料理は?
そもそも知らない事は、好きにもなれない。
やりたい事が無い人は、まず「知る」ことから始めよう。
大人は学生に「仕事」をたくさん見せてあげよう。
PS. とある生徒に同じように「好きなフランス料理は?」って聞いたら、間髪入れず即答で
「フランスパン!」
て言われたことがあります。(彼女はフランスパンしか知らなかったそうです)
彼女は天才です。笑
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