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あんず色のランドセル


セブンイレブンアプリからオイコス半額クーポンが届いた。やったああああ。


ギリシャヨーグルトならたいてい好きなのだが、オイコスは脂肪0とは思えないなめらかさがお気に入り。底に入っているフルーツソースと一緒に食べるとなおのこと美味しい。唯一の難点と言えば、定価がお高いことである。だからコストコで箱ごと買う人が散見されるんだろうな。


意気揚々とセブンイレブンに向かったところ、期間限定の「アプリコット&ミカン」を発見。ソースやフレーバーに関しては柑橘よりもベリー系が好き(生の果物は逆)なのだが、アプリコットに惹かれてしまった。

私は「アプリコット」もしくは「あんず」という文字に異様に弱いのだ。それは、最初の出会いが味ではなかったからかもしれない。

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「あんず」という言葉を知ったのは小学生に上がる直前だった。

ランドセル売り場にずらっと並ぶなかから選んだのが「あんず(杏子)色」だったのである。

と言っても、検索して出てくる色味とは少し違う。おそらく「朱色」と打ってもらったほうがずれがないだろう。ほんとに杏子色だったんか? と出てきた画像を前に困惑してしまったが、サムネに使わせてもらった写真を見て自信を取り戻す。私のランドセルは熟したアプリコットの皮だったのだ。

赤よりも陽気な明るさで、ピンクよりも落ち着いている。この絶妙な色味を私のランドセル以外で今まで見たことがない。あのときのカラーセンスよかったよなあ……と自画自賛するくらいお気に入りだった。なんなら未だに更新できていないまである(ピーク早)。


当時は「あんず」が具体的に何なのかわかっていなかった。果物であることくらいは教えてもらっていたかもしれないがその程度で、自ら知ろうとする気はゼロ。そのため6年間ずっと頭の中には平仮名表記しかなく、あんず⇔ランドセルという二者間で完結し続けていた。


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私は興味のあるものや好きなものに関しては暇さえあれば情報を探しているが、それ以外のものはテストや試験といった不可避要素がないとまったく手につかない。


それならお気に入りのランドセルに使われた「あんず」がどういうものか知りたくなってもおかしくないが、私はランドセルがあんず色であるという事実だけで十分満足していた。好きな色だけど、扱いとしては「だいだい色」と一緒だったのだ。

「だいだい」は基本的にクレヨンや色鉛筆でしか見かけない。オレンジやみかんは知ってるけど、だいだいって何? と疑問に思ったことがある人は多いのではないだろうか。

そして幼少期の私もさすがにそう思った。しかし「だいだい」という名の色はクレヨンも色鉛筆もオレンジ色になる。なら「だいだい=オレンジっぽい色のもの」と思えばいいか、となるのだ。


もしかしたら、こんな感じで感覚や視覚情報でしか認識していない単語が割と多いのかもしれない。これが理論派の人との会話が苦手な原因の1つ……ってことはないよね?


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アプリコットとミカンの組み合わせは何気に初めてだったが、ねっとりした甘みと軽めの酸味がマッチしていて朝にぴったりだった。


今でこそ、あんずはアプリコットで梅の仲間、だいだいは橙と書いてミカンの祖先であるという知識も頭に入っている。しかしこれらが交わるということ、それだけでなく新たな良さが生まれるということを知れたのは良い収穫だったと言っていいだろう。






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