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ちょっといいお寿司屋さんに行ってみた



先日初めて、回転もしないし新幹線も来ないお寿司屋さんに行った。


と言っても、「町のお寿司屋さん」という類のものらしく、想像していたよりも空気が柔らかく、価格もカフェのおしゃれなランチセットより安いくらいのものから用意されていた。

町のお寿司屋さんと超高級寿司屋の違いすらわかっていなかった私は、『非チェーン店=怖い』というイメージがあったのだが、今回でそれが見事に払拭された。テーブル席もあったし、テレビがかすかに付いていて和やかだったし、店員さんが配膳する直前でミスに気づいたのか「んん?」と言い残して戻っていったし。その適度なゆるさがありがたかった。




肝心のお寿司は、もちろん美味しい。ネタの質や大きさは言うまでもないが、何よりも衝撃を受けたのがネタとシャリのコンビネーションだった。


密着度合いによるものなのだろうか。口に入れてもすぐにバラバラになることなく、両者が渾然一体となって「お寿司」であるがゆえの美味しさをお届けしてくれたのだ。


これは、100円寿司には無い気がする。100円寿司は大好きだけど、コンビネーションという観点からみると、「乗せただけ」と言わざるを得ない。それは作り方というか店としての在り方が別々だからそれでいいのだが、違いはネタだけじゃないんだ! と感動したのだった。




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そういえば以前も、回転はするけど100円じゃないお寿司屋さんに行ったときも、ネタ以外のところで感動した。海苔が美味しかったのよ。海苔が。

あれは軍艦だったか、それとも別の何かか……もう何年も前で忘れてしまったが、とにかくそのお寿司屋さんでのハイライトは海苔だった。お寿司は高いお皿ばかりで思うように選べなかったし、好奇心で頼んだ汁物が予想の3倍くらいのサイズで来てしまい、それでほぼお腹いっぱいになってしまった。ほろ苦い経験となったが、「高いお店は海苔がすごい」ということを知れたので、今では良い思い出である。




お寿司はシンプルな構成だからこそ、細かいところで違いが見えて面白いなー、と、以上の2店を振り返って思うのだった。カウンターしかなくて、値段も時価のお店だったらどうなるのかしら……でもやっぱり怖いので、仮に行くことがあったとしても、それは当分先の話になりそう。

それより今は、町のお寿司屋さんでお酒と一緒にゆったり楽しむか、100円寿司でサラダを頼むか迷いながら、トリッキーなネタをあれこれ頼みたいなと思っている。



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