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あの2時間、私はお姫さまだった


おそらく2年ぶりに美容院へ行ってきた。

随分ご無沙汰になってしまったが、別に美容院が苦手なわけではない。むしろ数カ月おきにでも行きたいくらいだ。



しかしお財布事情を考えたとき、残念ながらヘアケアは後回しになってしまいがち。

ショートヘアや派手髪なら否が応でも定期的に行くことになるだろうけど、私はロングヘアが基本だし(一時期ボブっぽくしたけど結局伸びるに任せてしまった)、前回入れたのはブリーチ無しの赤茶。黒髪が伸びてきてもそこまで悪目立ちしなかった。たぶん。



定期的に髪を染めたいブームが到来するのだが、今回で「もう我慢ならん!」というところまできた。

最近調子も上がっていなかったし、ここで心機一転だ!諭吉を召喚!


不慮の事故(フローリングに落とした)でスマホを買ったばかりだというのに、大丈夫なのだろうか。それとも予定外の出費で何かが弾けちゃったんだろうか。


しかし、行ってよかった。勢いに任せて予約した昨日の私を褒め称えたい。


カット&カラー&トリートメントで約2時間。

この間、私は確かにお姫さまだった。


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施術中はずっと座ったまま、美容師さんに身を任せることになる。


私を綺麗にすべく手を動かし続けてくれる人がいることの、なんと贅沢なことか。

それだけでなく、私に合う話題を探しながら場の雰囲気を和ませてくれる。私は会話を弾ませるのは苦手だがしゃべること自体は好きなので、話しやすい雰囲気でいろいろと聞いてくれるのがすごく嬉しかった。




さらに心躍るのは、シャンプーの時間。
普段自分でやっていることを人にやってもらうことほど、贅沢な気持ちになるものはないのかもしれない。

この言い方が合っているかわからないが、人間としての尊厳が満ち満ちていくようだった。

頭をシャカシャカしてもらいながら、その内側では「人間としての尊厳‥‥‥!」がリフレイン。合ってる?とその場でも思いながら、止まらぬ尊厳コール。


この間も「かゆいところはないですか」「首元お熱くないですか」と尋ねてくださり、最後には頭と首のマッサージというおまけ付きである。これがものすごく気持ちよくて、欲を言えばもっとやってほしかったくらいだ(急にお姫さまムーブ出してきた)。

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見た目のメンテナンスは、どうやら気持ちもメンテナンスしてくれるらしい。


入店から退店までいたせりつくせりという贅沢感。

自分が綺麗になっていく(当社比)ことで得られる喜びと自信。


自分の外見にかける値段としてはもったいないと思うがゆえに2年も間が空いてしまったが、そんなことはないのかもしれない。


これからは「定期的」と言えるくらいには行けるよう、頑張っていきたいね。








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