ピザか、カクテルか、
「一字違いで大違い」とは言うが、カクテルにも当てはまるものがある。
以前行った外食先での話だが、友人がマルガリータを注文したところ危うくピザが届くところだった。
そのとき我々は既にビスマルクを平らげていたため、テーブルは一時緊張感が走った。その場で互いに勘違いだと気づいたので事なきを得たものの、注文の復唱・確認の重要性を改めて感じたものである。
片やピザ、片やカクテルと大違いな2つだが、しかし語源的にはどちらも「真珠」を指す言葉らしい。
それがイタリア語・スペイン語それぞれで女性の名前として用いられるようになり、片やピザ、片やカクテルの名にも使用された。そう考えると、直前までほとんど同じ道を歩んでいたと言えなくもない。
マルガリータはヒナギクの花びらを思わせる柔らかな乳白色だが、その中身は上級者向け。一口飲ませてもらったところ、美味しい・美味しくないの前に「アルコール」だった。
さらに、フチに付いている塩のしょっぱさがガツンとくる。
ソルティドッグだとこの塩が良いアクセントに感じられるのだが、今回に関しては両者が全く交わってくれない。
ほんの少ししか口に含んでいないのに、アルコール! 甘い! しょっぱい! が駆け巡っていく。自然と顔のパーツが中央に寄っていき、梅干しを食べたおばあちゃん状態から復帰するのにしばらく時間を要したのだった。
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それにしても、ショートグラスってザ・カクテルって感じでカッコいいよなと思う。
ちょっとしか入っていないのに(だからこそ?)濃度はギュンギュンに詰まっていて、私には到底手が出せない。まずはロングカクテルを2〜3杯軽く飲めるようにならないと無理なんだろうな。マルガリータを試飲した日は結局1杯で終了してしまったから……。
ただショートグラスで気になるのは、温くなってしまわないのかということ。それがまたいいのか、それとも冷たい状態のまま飲み干せるものなのか。
アイスドリンクはキンキンに冷えた状態がベスト、温くなるくらいなら薄まってでも氷を入れたいという私にとって、氷無しはなかなかにハラハラしてしまう。
しかしショートグラスが登場しがち(イメージ)なバーカウンターで、冷たいうちにとグイグイ飲んでいるイメージはない。それとも大人の雰囲気をまとわせつつも、気づかれないようにガバっと空にしているのだろうか。
まだ私はバーカウンターよりもテーブル席でピザをハフハフさせているほうがお似合いなので、その真相を知れるとしてもずっと先のことになりそうである。
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