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もっと羽ばたいてほしいの


スーパーを訪れると、昨日の売り場とは打って変わってりんごが一つの島を成していた。しかもちゃんとセール価格で100円を切っている。

今回の買い物リストにはまったく入っていなかったが、吸い寄せられるようにりんご島へと進んでいった。

定番のサンフジと王林のほか、濃い赤が特徴的なジョナゴールド、そしてなんとトキもあるではないか。


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みなさんはトキりんごをご存知だろうか。

王林とフジから生まれた品種で、2004年に登録された比較的新入りの子である。

トキを知ったのはおよそ5年ほど前。それまで私は赤りんご派だったのだが、これを食べてトキ派に鞍替えした。赤でも青でもないんかいと思われたかもしれないが、どうやら「黄色りんご」らしいので実際どちらでもないのである。

どのくらい好きかというと、他の品種が安くなっている場合は「おお、ラッキー」とひとまず1個をカゴに入れる一方、トキを発見したときは「わっ!トキじゃん……え、これもセール対象!? ラッキィィイ!!え、2 個買っとく??いっちゃう??」といった感じ(荒ぶりすぎ)。

そもそもレギュラーで置かれているわけもない。そのため入荷しているだけでも、活躍している親戚の子を見たときのような心境になってしまう(親戚の子いないからイメージだけど)。トキ、能力はあるのに知名度が比較的低めなのがおばちゃん不思議でならないよ……。


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トキりんごを一言で言うならば「青と赤の良いとこ取りしたサラブレッド」である。


1番のポイントは芳醇な香り。
JA全農のサイトによると、サンふじなどのフジ系列に比べて王林は香りが強いらしく、トキはその良さを受け継いだらしい。

また甘さに関してはフジも王林も非常に強いのだが、赤と青の異なる甘みがミックスされた結果、深みが増したのかもしれない。そんな奥行きのある甘みは浸透力(?)も強く、舌の側面にまでじんわりと染み渡っていくのだ。


記念すべき1/4個目は朝一番に食べたのだけど、味蕾がぶわわあっと目覚めていくようだった。朝の果物は金と言うが、トキに関してはその日の味覚のコンディションすらも良くしてくれるんじゃなかろうか(知らんけど)。



そうそう、食感に関してはフジを色濃く受け継いでいる。つまりシャキシャキなのだ。

以前、硬いのよりはボケてるのが案外好きかも……と思ってしまった私だが、トキはただ硬いだけでなくみずみずしさがすごいので、また話が変わってくる。シャクっとかじればジュワっと甘い果汁が広がるなんて美味しいに決まってるじゃん!

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青りんごにしては色が薄いな……というのがあったら、もしかするとそれはトキかもしれない。

そのときは、ぜひ1個でもカゴに入れてみてくださいまし。ともに新たなリンゴの世界へ飛び立ち、トキをより高みへ上らせようじゃありませんか(何様?)。



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