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直売所&キッチンカーの和やかハッピーセット


トマトシェイクやかぼちゃソフトといった直売ならぬ「直作」スイーツを食べるたび、産地で作る良さをひしひしと感じている。


特に農園の場合、自らの体力気力を費やしながら食材たちと向き合っているわけだから、味や質感の長所短所は知識レベル以上で熟知されているはず。手塩にかけた野菜や果物の魅力を知ってほしい、という気持ちも強いのではなかろうか。



そんな想像が膨らんだ私は、2連続で果物・野菜シェイクをいただいてきた。今回は自家製ソースを使った「イチゴシェイク」のご紹介でございます。


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野菜直売所(いちご以外にも様々な野菜をつくっている)の隣にあるキッチンカーがスイーツ屋さんになっているのだが、その造りの関係上、今まで1番制作風景を見ることができた。


さすがに一挙手一投足ではないし、ガン見するのもどうかと思ったので断片的だが、「牛乳パックを手に取る姿」「攪拌機の棒をカップに入れてグイングインする姿」「その間、台の上でグイングインを待つ2杯目(いちごソース色でマーブル状になったソフトクリーム)」という情報からして、ソース・牛乳を入れてソフトクリームを絞る、からの攪拌機グイングイン……という流れだろうか。全然違うかもしれないけど(即保険加入)。


それはそれとして、牛乳の銘柄が判明したのはちょっと面白かった。別に隠しているわけではないけどわざわざ言いはしない、という部分が垣間見れるのも、その場で作ってくれる醍醐味である(?)。

イチゴシェイク(500円)



甘酸っぱいイチゴ味がさわやか。ジャムのような味わいで、パンに塗っても美味しそうなソースである。煮詰めてジャムにしても人気が出そうなものだが、時期によっては売っているのだろうか。

シェイクの舌触りはオーソドックスな感じ。シャリシャリでもなく、もったりでもない。硬さも飲みやすい塩梅で、だれてくることもない。


まさに、基準になりそうなシェイク。バニラ味だったら、まさにグラフのど真ん中。お手本といった立ち位置になりそうな気がした。



同じく素材勝負のトマトシェイクはもったりもったりだったが、あちらは容器からヘラでカップに移して完成させていた。ソフトクリームではなくアイスクリームを使用しているのか、それとも自動と手動の違いなのか。勇気があったら尋ねてみたい。

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ちなみにキッチンカーは普段無人で、カウンターにあるベルを鳴らすとお店のかたがいらっしゃる仕組みである。

隣の直売所に寄ってからシェイクタイムにしたのだが、先ほど対応してくれたお姉さんが小走りでやってきたので恐縮してしまった。しかしお姉さんの雰囲気が柔らかくて明るくて、「あっ、すみません汗」と言いつつお互いあははと笑い合ったときの空気感はすごくよかった。和んだ。


そしてその少し遠くでお兄さんがソフトクリームを食べていたのだが、ほんのり笑っているように見えた。というのも彼は我々とタッチの差で車を停め、野菜を購入し、直売所をあとにしていたのだ。つまり少し前にまったく同じルート辿っていたのかもしれない。そりゃ、ものの数分で再放送されたら面白いよね。



晴れ間は遠くにありつつも曇り……という煮え切らない天気で、少し肌寒くさもあったものの、お姉さんの笑顔とファーム全体に漂う緩やかな雰囲気で、ほっこりした気持ちになったのだった。



かぼちゃも出たらしい(素晴らしい)。

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