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空ノ彼方
2022年2月2日 01:54
「 晴夜、舞台。」夜は全部違った景色に見える。都会じゃないのに大人チックになる駅前は、歩くと大人になった気がする。居酒屋の前を照らす紅い提灯も、定食屋の温かい灯りも、煌々と光る街頭ですら、どこか昼間と違った雰囲気を醸し出す。ゆっくりと歩いてみる。お気に入りの曲を聴きながら。曲と歩幅を合わせれば、私は今だけ女優になれる。今日はジャズを聴きながら、当てもなく夜の街を歩く若者の役。