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『投資家へのメール』

弁護士や大学教授などの“仲介者”に投資家を紹介してもらえなかったら、Eメールで投資家にアプローチしてみましょう。

<魅力的な件名をつける>
どの様なメールに心を動かされるでしょうか?件名で印象の8割が決まります。ここで相手の心を掴みましょう。「あなたを知っています」と伝えることが大事です。「耳寄りなお話があります」のようなスパムメールまがいの件名はやめましょう。どんな件名にグッとくるでしょうか?「あなたの新刊は最高でした」とか、「あなたのスピーチに感動しました」なら、メールを読んでもらえる可能性が上がるかもしれません。心に響くかどうかがポイントです。相手を理解し、敬意を払うことが大事です。その人の背景を調べておきましょう。「助けて下さい」とか「大儲けの機会をお見逃しなく!」とか、「締め切り間近」みたいなのはダメな件名の例です。件名を見て相手はメールを開けます。

<文章は簡潔に>
メールの文章は簡潔な方がいいでしょう。5行位が理想です。「何を頼みたいのか」「事業の内容」「あなたの自己紹介」「今後の計画」以上の4つのことを4~5行にまとめて下さい。1ページでも長いぐらいです。生い立ちを全て語る必要はありません。あなたが売り込みをしようとする相手は1日に200~300通のメールを受け取ります。1通で2ページなら合計で500ページ。誰も読もうとは思いません。さっさと本題に入りましょう。そして要点は簡潔にまとめて下さい。ある意味、メールは売り込みの縮小版です。例えで言うなら「空母から飛び立つ戦闘機になれ」です。もたもたせずに素早く要点に入ることが上手なメールを書くコツです。

<資料は添付しない>
重い添付ファイルは送らないこと。50MBのプレゼン資料なんて送られても開くまでに時間が掛かり過ぎます。相手には迷惑なだけです。シンプルなメールが一番。いい件名と導入部分に3~4行の文章。それで十分です。

<目的は会ってもらうこと>
メールの目的を忘れないで下さい。あなたがピュリッツァー賞ものの素晴らしい文章が書ける人でも、メールを送った相手がその内容にとても感動し、直ぐに返信をくれるでしょうか?こんな風に。「メールを読んで君の素晴らしさに感動したよ。一刻も早く送金させてくれ」。こんなことは、おとぎ話の中でさえ絶対に起こりません。メールの目的は出資を頼むのではなく、会って話を聞いて欲しいと頼むことだからです。断られないように相手を説得し続けましょう。断られさえしなければ、まだ望みはあります。メールを送れば会える可能性があり、1度会えばまた会える可能性が、2度会えば適正評価をしてもらえるかもしれない。評価でOKが出れば契約の話が出ます。契約にこぎつけたら交渉です。それぞれの段階で断られないよう努力して、次の話へと進めていくのです。「感動した、送金先を教えてくれ」なんてことは絶対にあり得ません。何週間もかけて各段階を踏み、とにかく断られないよう努力するのみです。

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