怒りは「使命」に変えなければ、ただの「怨み」となり自分を不幸にする。
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あなたを幸せから遠ざける声は、今では誰がささやかなくとも、あなたの脳内にアナウンスされている。自分が気に入らないもの、非効率なものを排除する「離婚脳」は、あなたを一歩ずつ不幸にしていく。
あの両親すら、もはやあなたの敵ではない。年老いて、力がなくなった今では、あなたに遠回しに許しを請いながら、弱者にイライラをぶつける習い性を変えられずに苦しんでいる哀れな存在だ。
あなたの積年の思いを考えれば、「赦せ」とはとても言えない。あなたは「とっくに赦している」と言うだろうが、怒りと怨みのマグマは枯れていない。
その熱量が、あなたの生きる糧となっている。
あなたは精神障害者の就労支援をしながら、恵まれなかった自分を、まぎらわしている。その手法は、両親からされたのと同じように、弱い立場の人間を見下しながら手を差し伸べることだ。
あなたは、弱い立場の人間に優しく出来ずにいる。
それはあなた自身が、自分の弱さを知っていて、それを赦せないからだ。
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