見出し画像

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 ②

(←前編より)

客先との関係構築

ボクは入社して担当する客先との関係構築に見事に失敗してしまう。
ボクは、期待値を上げた結果「大手スーパー」「地方の総合スーパー」などをいきなり客先として担当することになった。
基本的に半年間OJTをしてから担当を持つのだが、いきなりそれをすっ飛ばして。
ボクのハッタリで、「もう担当を持たせてもいいんじゃない。」という流れになったのだ。社内での評価が高かった30代中盤のベテラン社員佐々木氏(仮名)の転勤に伴うもの。
ハッタリだけで実態の戦闘能力が伴っていないボクには明らかに重荷であった。

いずれも、問屋(代理店)を伴って営業するスタイル。直近の業績も好調で、社内でも取り組みに注目が集まりつつある客先だった。
特に初っ端からつまずく要因となったのが、スーパーマーケット満点堂(仮名)だった。
環境としては以下だった。

社内の環境

  • 満点堂はもともと30代中盤のベテラン社員佐々木氏が担当していた。

  • 満点堂は問屋の平和カンパニー(仮名)を通した営業。

  • 満点堂の市場影響度は高く、平和カンパニーの担当もやり手の人間氏(30代中盤 小野氏 ※仮名)が充てられていた。
    ※以下に社内の環境を記します。

30代中盤社員から、20代の経験も少ないボクへの担当変更という時点ですでに荷が重かった。
ボクに引き継ぐ、佐々木氏は転勤で東京に異動。TeamsなどのITツールもない当時、フォローを得ることも難しい。
引継ぎ後の環境条件としても悪かった。
一方で周囲からの期待値はピークに達していた。
「あれだけ言ってるんだから、これくらいはこなすよな」という空気だったと思う。

化けの皮が剥がれる~苦難の序章

ボクに引継ぎを行う30代中盤社員 佐々木氏は狡猾で頭が切れるタイプ。
寡黙でじっくりと人の弱点を推し量り、人間関係の力関係で確実にマウントを取ること、具体的な数字などを巧みに用い、弁舌にいかすことに長けているタイプだった。
出世・社内政治で生き残ることに必要な要素をずらりと兼ね備えていた。ボクに足りないものだった。
半面で、モラルは低くタバコのポイ捨て・挨拶をしないなど、人格的に難はあった。要するに年下のボクからすると嫌い(苦手)なタイプだった。

そんな佐々木氏と引継ぎで関わる中で、ボクは弱点を丸裸にされていく。
佐々木氏は、的確な質問でボクの至らないポイントをえぐっていく。
ボクも、その都度全身に嫌な汗がびっしょり出るような感覚になった。
転職ができ有頂天になり、調子に乗っていたボクだが2週間あまりで陰りが見え始める…崩れるのは速かった
(→次回に続きます。)

♥やコメントで感想(一言)もらえると大変ボクの励み、喜びになります。
最後まで読んでくれてありがとう。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?