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子どもに教えられたこと
私はち大人は、大人の尺度でものをみて、考えてしまう。
いつからそうなったのかはわからない。
でも確実に、私たちは子どもの心を失っている。
数年前、小学校で勤務していたことがある。
教育現場の一番最初が小学校だった。
授業はすこぶる下手くそだったけど、
一生懸命やって培ったものは今でも
非常に価値のあることだと思っている。
児童に対して、自分なりに誠実に対応したと、
そのときは思っていた。
しかし、あるとき一人の女子児童から失望の眼差しを向けられたことをきっかけに、自分の思い上がりだったことに気づいた。
それは、一つの約束を守らなかったことによるものである。
その約束は、我々大人にとっては、本当に小さく感じるようなものである。
しかし、当の本人にとっては、
何よりも大きい約束だったと思う。
約束を反故した時の私の心情は、
「時間がなかったから、しょうがない。
そもそも大したことじゃない。
また今度埋め合わせよう。」
と何も気にしていなかったが、
生きる時間軸や感性が違う人間に対して、
それは全く通用しない。
どんな小さな約束だとしても、
二人の間で交わされた約束は、
その二人にとっては有効なのである。
一方的に蔑ろにしたときの相手の気持ちを、
大人の尺度ではかってはいけない。
もっというと、大人同士でもご法度であるが、私たちは取り繕う術を身につけてしまっている。
子どもに対して、大人の事情は通用しない。
子どもという生物は、本当に不思議なもので、
なんであんなに人間の本質を見極めることができるんだろうっていつも思う。
でもそれは、結構簡単なことかもしれない。
当たり前のことを、
当たり前にできない人間に、
信頼する価値はあるだろうか?
私は約束を守れる人間になろうと心に決めた。
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