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20040717 空の赤(2)

 夕日が赤い理由の続き$${^{*1}}$$。何故夕日は赤いのか。太陽の光が空気の中を長く通過するので青い光は散らばり尽くして赤い光だけが残って散らばって目に入るからである$${^{*2}}$$。

 ここで疑問が出てくる。夕焼けは赤いが、真上の空は青い。これは一体どういうことか。空の上の方が光が空気中を通過する距離はどう見ても長い。

 考えてみれば簡単である。空気は上空へ行くほど薄くなる$${^{*3}}$$。太陽の光の通過する距離が長くても、空気が薄ければ、青い光だけ散らばって、赤い光は通過してしまう。朝方や夕方の上空や太陽の反対側は、薄い上空の空気の層を通った太陽光のうち青い光だけが散らばった結果青く見える。

 あることに気付いた。朝焼けや夕焼けは夜と昼との境目$${^{*4}}$$にできる。天気がよければ境目のどこでも見える。その境目は地球を一周しているので、朝焼けと夕焼けとはつながっていることになる。

 夕焼けや朝焼けは太陽の周りにしかできていない様に見えるが、実は全地球規模でつながっていてしかも地球の裏側では朝焼けともつながっているのである。ロマンチック$${^{*5}}$$とはまさにこのことだろう。

*1 20040716 空の赤
*2 8月16日放送「夕焼けは、なぜ赤いの?」
*3 コズミックカレッジ ファンダメンタルコース テキスト -宇宙をまなぶ- 4. 地球をとりまく環境
*4 New Full-hemisphere Views of Earth at Night | NASA
*5 CottageLink Magazine - The Romantic Road v2n5s02b.jpg

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