見出し画像

20061006 パッコロ

 パッコロを入手した。パッコロ$${^{*1}}$$とは麻雀用の正十二面体サイコロのことである。自分が麻雀をやるので$${^{*2}}$$欲しかったからではなく、たまたま行った東急ハンズで見かけたから買ったのだ。税込みで五百二十五円だった。パッコロの存在は麻雀を憶えた頃に知ったが、実物を見たことがなかった。そんな実物のパッコロが目の前に現れたので買わずにいられなかった。

 パッコロは東西南北が記された方位サイと一から十二までの漢数字が記された数字サイ$${^{*3}}$$とで構成される。数字サイは対面する面の目の合計が「十三」になるように作られている。「十二」の裏は「一」という具合だ。普通の直方体のサイコロ$${^{*4}}$$も通常同じように対面する面の目の合計は「七」になっている。もともと裏表の目の数の合計を一定にするのは均衡を保つためだろう。それぞれの目の大きさや深さがどれも同じなら、対面する目の数の合計を同じにしておけば偏りが少なくなる。しかし大きさや深さが同じだと「一」と「六」とでは「一」の面の方が削り取られている量が少ないので重くなる。そこで一の目を大きくしたり目の数によって大きさや深さを変えて、どの面も削り取られている量を同じにすれば均等になる。そうなると目の合計を「七」にする必然性はない。目の大きさや深さを揃えるのが大変なので目を印刷で済ませる場合$${^{*5}}$$もある。

 こう考えると漢数字で記されているサイコロの対面の数の合計を一定にする意味は普通のサイコロと同様にあまりないような気もしてくる。方位サイの方はどうか。「東」「西」と「南」「北」との対が三つになっていても良さそうだがそうはなっていない。裏表が「東西」「東北」「東南」「西南」「西北」「南北」となっている。二つの方位の組み合わせが一通り揃っていた。これはこれで何となく意味があるような気もするが、確率的にはどちらも何ら意味はないだろう。

*1 パッコロ
*2 20060222 香港製麻雀牌
*3 pakkoro.jpg
*4 NIPPON STYLE:: 世界最速のサイコロ
*5 Kevin Cook's CASINO DICE

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?