20031025 石垣島(5) カツオノエボシ
西表島$${^{*1}}$$で、生きている「カツオノエボシ$${^{*2}}$$」を初めて見た。烏帽子の部分が3cmぐらいの小さなものであった。浜に打ち上げられている物は何度か見たことがあるような気がするが、海を泳いでいるのを見たのは初めてだった。
カツオノエボシ$${^{*3}}$$は一匹のクラゲのような形をしているが、実は何匹もの個体が集まって「カツオノエボシ$${^{*4}}$$」の形をしている。これを群体$${^{*5}}$$というらしい。
正確に言うとクラゲでないようだ。ヒドロ虫の仲間$${^{*6}}$$らしい。ヒドロ虫とはヒドラの仲間$${^{*7}}$$と言うことだろう。分類は人間の決め事なのでヒドラだろうがクラゲだろうが、まぁどっちでもいい。とにかく見た目は一匹のクラゲだが、何匹かが合体しているのである。
四種類の個体で構成$${^{*8}}$$されているらしい。
烏帽子の部分の個体、触手の個体、食物を食べる個体、生殖を担当する個体の四種類である。烏帽子の中に入っている気体は一酸化炭素らしい。
日本語の名前は「鰹の烏帽子$${^{*9}}$$」で変わっているが、英語名も変わっている。「Portuguese Man-Of-War$${^{*10}}$$」で「ポルトガルの軍艦」という意味である。「Man-Of-War$${^{*11}}$$」と略される場合もある。「Bluebottle$${^{*12}}$$」とも言うらしい。
*1 20031024 石垣島(4) クサイロカノコ
*2 katsuonoeboshi.jpg
*3 危険な生き物解説・カツオノエボシ
*4 カツオノエボシ
*5 国語辞典 英和辞典 和英辞典 - goo 辞書
*6 信大教育理科坂口研のページ ここでは、ヒドラとミズクラゲを紹介しています。
*7 Micrographia: Fresh Water Hydrozoa. An introduction to Hydra with photomicrographs.
*8 Chem 377 Fall 2003 Index Quick facts on Physalia Physalis
*9 冠・烏帽子
*10 Physalia physalis (Portuguese Man-Of -War): Narrative
*11 man-of-war. The American Heritage® Dictionary of the English Language: Fourth Edition. 2000.
*12 Explore Australian Museum Online The Bluebottle or Portuguese Man-of-War