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20070113 あけび

 幽霊漢字$${^{*1}}$$に「$${^{*2}}$$」という字がある。「$${^{*3}}$$」は、過去の文献中に一切出てこない漢字なのにパソコンでは登録されている。用例が見つからないので読みや意味は全く判らない。しかし現在、この字はどんな漢字が基になってできあがった$${^{*4}}$$かが判っている。「山」と「女」とを縦に重ねた字が基になっているらしい。この字は和製漢字$${^{*5}}$$で「あけび」と読むようだ。地名としての用例が残っていて滋賀県多賀町大字河内山女原$${^{*6}}$$という地名がある。「あけんばら」と読むらしい。これらは「日本の漢字$${^{*7}}$$」という本に書いてあった。

 「山女」と二文字で書いても「あけび」を意味するらしい。山姫$${^{*8}}$$とも書く。これらの由来は割れたアケビの実$${^{*9}}$$が女性性器の外見$${^{*10}}$$に似ているからに違いない。

*1 20051217 幽霊漢字
*2 国土行政区画総覧典拠のJIS漢字
*3 u599b (妛) - GlyphWiki
*4 This is Moji Kyou Kenkyuu Kai
*5 20070112 尾張の字
*6 防災対策基礎情報
*7 岩波新書 日本の漢字
*8 20051118 へちまの語源
*9 筑波山の四季
*10 Understanding Thrush, Cystitis & Women's Genital Symptoms

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